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ベーオウルフ/その他ゲルマン伝承



中世イギリス英雄叙事詩 ベーオウルフ 岩波文庫 忍足欣四郎訳(1990)

手ごろに手に入る完訳です。一時は絶版でしたが、ベーオウルフの映画化などもあり復刊されたようですので、本屋さんで探してみてください。訳はとても丁寧で、原典に欠けている単語も補ってありますし、各章の最初にあらすじもあるのでオススメ。日本語が少々古典的なため、しっかり読み込まないと読みにくいかもしれません。


「古英詩 ベーオウルフ」 泉屋書店 山口秀雄(1995)

個人で所蔵するというより図書館で借りる本。一般書店で扱われていないので、注文は出版元の泉屋書店さんからどうぞ。⇒ココ
かなり大きな本で、左ページが原典テキストそのまま、右ページが日本語訳、となっているため、どの単語がどういう意味なのかまで見えてくるのがよいです。もう一冊のテキストと読み比べると、より原文の深みが増します。実は最初に読んだのがこの本でした。


ベーオウルフ 妖怪と竜と英雄の物語  ローズマリ・サトクリフ 原書房 (2002)

個人的に、激しく微妙な本です。原典そのままではなく、現代人に読みやすいように組み替えて小説化してしまったため、韻ふんでないし連詩になってないし、言ってしまえばベーオウルフの力強い独特の語り口が消えてしまったというカンジ…。
ただ、読みにくい言い回しは避けてくれているので、たぶん何も知らない人には読みやすいと思います。


王女クードルーン 古賀允洋 訳 講談社学術文庫 (1996)

「ニーベルンゲンの歌」とならぶ同時代の騎士文学。原典に忠実な4行詩形式、しかも中高地ドイツ語から直接のクードルーン全訳。
各章のはじめにダイジェストがついていたり、美麗なイラストが入っていたりするところも良。デザインのよい本です。


ドイツ中世英雄物語2 グードルーン 市場泰男 訳 現代教養文庫(1997)

やや書き下した、ライトな文章でのグートルーンのダイジェスト。
グートルーンではなくグードルーンであることからも判るように、中世ドイツ語ではなく現代ドイツ語からの翻訳になっている。
後半は「角のように固くなったジークフリート」という、16世紀の大衆化されたジークフリート伝説を描いたもの。


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