ニーベルンゲンの歌-Das Nibelungenlied

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オマケ版/フィーデル資料



「ニーベルンゲンの歌」で楽人騎士フォルケールが持っている「フィーデル」という楽器の画像を探してきました。
確かにヴァイオリンと似てますね。

フィーデルは、英語では「フィドル」、フランス語では「ヴィエル」、イタリア語では「ヴィオラ」と呼ばれ、元々は民衆用の楽器だったようです。そこへ、のちに良く似た形状のヴァイオリンが広まり、使われるようになったんだとか。

よく似た形状の楽器なので、ヴァイオリンが広まっても、元のフィーデルの挽き方や楽譜はそのまま引き継がれ、現代でも、ヴァイオリンのことをフィドルと呼ぶことがあるそうです。と、いうわけで「ニーベルンゲン」作中の表記でフィーデルとヴァイオリンが混じっているのは、不思議なことではないようです。

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 『中世のころのヨーロッパの楽器。現代のヴァイオリンの祖先と考えられている。フレットを持ったものや、表面のフラットなもの等、いろいろなタイプのものが存在する。演奏も膝に立てて演奏する方法と、ヴァイオリンのように顎の下の構える方法がある。現代のヴァイオリンに比較して、艶のない淋しい音が特徴である。』

〜楽団エストラーダ様のサイトより引用。

とのことで、立っても座っても演奏できる楽器だったんですね。
戦いの終わった後とか、宴の時とか、これで演奏しつつ英雄叙事詩を語っていたんですね。
この写真のものだとシンプルですが、フォルケールの持っているものは、もう少し技巧をこらした優美な感じのものだったようです。


※写真協力:「近世雑楽団エストラーダ」




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