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投稿時間:2003/06/05(Thu) 23:19
投稿者名:岡沢 秋
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タイトル:
イナンナの武器はどんなもの?
メールでいただいた質問なんですが、掲示板のほうが詳しい人が出入りしそうなので、振ってみます。

●イナンナ女神のシタ武器とミトゥム武器について調べてます。
知ってる人! 情報求む。
(ゲームでの設定は却下。あくまで神話ソースからの出典で)

出展「筑摩世界文学大系1 古代オリエント集」(杉勇他 訳 筑摩書房)
「イナンナ女神の歌」
(五味 亨訳)

10行 「あなたの母上の胎内からシタ武器とミトゥム武器を
とを掴んでいらっしゃった方。」

12行 「ニンガルの胎内からシタ武器とミトゥム武器をとを
掴んでいらっしゃった方。」

?行 輝くシタ武器で無数の(敵)を殺してしまう

自分も、この本でしか見たことがないため詳細な情報がわかりません。
これらの武器の形状、威力など具体的なところを考察した本などありましたら、教えてください。お願いしマース。

投稿時間:2003/06/07(Sat) 19:09
投稿者名:Zeb
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タイトル:
Re: イナンナの武器はどんなもの?
Zebです。
その本もっていないので正しいかわかりませんが:
http://www-etcsl.orient.ox.ac.uk/section4/tr4075.htm
<<Goddess, you have provided ...... to the hero and made your divine powers excel in heaven. Since your mother's womb, you have wielded the cita mace and the mitum mace. Inana, you have provided ...... to the hero and made your divine powers excel in heaven. Since Ningal's womb, you have wielded the cita mace and the mitum mace.>>
これだけじゃなんとも判りませんが、現代人にわかるわけがないような
気もします。(もちろん他の資料があるかどうか判りませんけど。)


なんらかのメイス(鎚鉾?ポールアーム?)のようなものだと
訳者は考えているようです。
(そういえば、なんでもシュメール人は魚好きで、魚の名前
ばっかり残っているそうですが、どんな魚だったかはさっぱり
分からないそうです。)

投稿時間:2003/06/16(Mon) 12:54
投稿者名:aibara
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URL :http://freett.com/aibara/
タイトル:
Re^2: イナンナの武器はどんなもの?
質問した張本人です^^
エジプト以外はまずいかと思ったらそうではなかったようで(汗
ありがとうございます!オレは今モーレツに感動している〜っ!
原文だ〜!う〜ん読めんっ!でもまじまじと見ていると意味がわかる気がする←病気
どうも「〜武器」とかっていうのは「〜女神」とかみたいなカンジで説明のためにつけてるだけで原文にはないらしい(当たり前か)
スペルがわかったので英文サイトをさすらってみたいと思います。

投稿時間:2003/06/18(Wed) 16:53
投稿者名:Zeb
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タイトル:
Re^3: イナンナの武器はどんなもの?
You're welcome.

投稿時間:2003/08/03(Sun) 19:58
投稿者名:摩伊都
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タイトル:
Re^3: イナンナの武器はどんなもの?
aibaraさん、初めまして。摩伊都といます。
岡沢さん、お久しぶりです。お元気ですか?


> スペルがわかったので英文サイトをさすらってみたいと思います。

調査の方は如何ですか?
イナンナ、実は私もファンです。私も調べていたことがありますが、なかなか分かりませんでした。

結構有力な画像としては・・・ ↓ これなど如何でしょうか?
http://icg.harvard.edu/~ane102/slides/shamash2.jpeg『 牛角冠・両手に武器・ライオンを踏む女神 』 
http://inanna.virtualave.net/ishtarinthemiddle.jpg『 牛角の冠をいただき、武器を持つイナンナ 』 
ただ、これらの製造年代がよく分からないので資料としては不備があるのですが。     

投稿時間:2003/08/03(Sun) 22:13
投稿者名:岡沢 秋
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調査は遅遅として…
お久しぶりです。情報ありがとうございました。
今日は元気に上野まで「トルコ三大文明展」見に行ってきました。

で、ミュージアムショップに探してた「古代メソポタミアの神々」が
あったので、速攻、買いです。

帰りの電車で最初だけ読んだとこなので、まだサッパリなんスけど、取り合えず・・・イナンナの語源がシュメール語の「イン・アンナ」(天の女主人)だということは、わかりました^−^

で、イナンナを表す絵文字は、豊穣を表す「葦束」なんだそうです。
そらー知らなんだー、というかイナンナって豊穣女神だから地属性かと思ったら名前は天空をあらわすものなんスね。よくわからん。


…ていうか、ご紹介のページ、真っ先にエジプトのページに入ってアメミット見つけて「よしッ!」とか握りこぶしつくっとる私はアホです…。
    

投稿時間:2003/08/05(Tue) 23:13
投稿者名:摩伊都
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タイトル:
しまった・・・
> 今日は元気に上野まで「トルコ三大文明展」見に行ってきました。

実は、本日はたまたま東京にいたので、岡沢さんの書き込みを見て、すぐに上野に行きました。でも・・・「古代メソポタミアの神々」買い損ねた・・・ (ToT)

イナンナの語源がシュメール語の「イン・アンナ」(天の女主人)・・・については、こんなサイトがありましたよ ↓http://homepage3.nifty.com/sekiokas/Topfile/History/rekisinonaka/95~113/112inanna.html

>イナンナを表す絵文字は、豊穣を表す「葦束」なんだそうです。

「世界の博物館 大英博物館」(講談社)の中にあった「前3000年頃のウルクのアラバスター製の杯」の説明にも、
>イナンナ女神への奉げ物の彫刻が施されているが、ここで2本の葦を束ねた「ムシュ」というものが、イナンナを象徴している
と、書かれてありました。でも、肝心の「葦束」の絵が小さすぎてよく分からなかったのです。
「葦束」って、もしかして ↓のレリ−フの中にある蕨みたいなものでしょうか?
http://inanna.virtualave.net/inanna564.jpg

レリ−フの中に登場するイナンナは、戦いの女神として描かれてあるものだけではなく、豊穣の女神として描かれているものもあるので、
武器なのか、武器以外のものなのか分かり難かったです。
例えば、http://www.unf.edu/classes/freshmancore/core1images/inanna.jpg
この像は、武器を持っているというより、葦束を持っているように思えませんか?
ご意見をお聞かせください。  

投稿時間:2003/08/07(Thu) 12:19
投稿者名:岡沢 秋
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これで分かる?
> >イナンナを表す絵文字は、豊穣を表す「葦束」なんだそうです。

葦束とは
http://moonover.age.jp/bbs/log/inanna.gif

コレです。
楔形文字は実は象形文字と同じ原理だったようです(笑
つーか分かりにくいよ…。

形状からして、摩伊都さんが持ってきてくださったリンクの絵は葦束を表しているものでしょうね。
イナンナさんが持ってるのも似たような形なんで、たぶん…
エジプトの神様が、自分の名前あらわす図形を持って立ってるのと同じノリかな…。

ナイル河ならパピルスですが、メソポタミアの川岸は葦が茂っており、葦で船や家を作って暮らしていたとのことで、エジプトで言うパピルスと同じように豊穣や生命の活力(若さ)を表す植物だったそうです。


どーでもいいけどイナンナ、豊穣神なんだから農耕神エンキムドゥと結婚すりゃいいのに、何で狩猟神ドゥムジなんか選んじゃったんだろう。「豆よりチーズ、麻服より羊毛服!」とか、わけわからん張り合い方してんぞ…。^^;

投稿時間:2003/08/08(Fri) 13:03
投稿者名:摩伊都
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「牛」が重要なポイント
ありがとうございます。とてもよく分かりました。
ホント、岡沢さんはいろんなことをよくご存知の方ですね〜 ^^

> 葦束とは  http://moonover.age.jp/bbs/log/inanna.gif

> イナンナ、何で狩猟神ドゥムジなんか・・・

上野の「トルコ三大文明展」の会場にも、牛と天候神の刻まれた印影とか、牛の形の容器とかありましたが、ヒッタイトの時代、牛が天候神の聖獣ということになっていたようですね。
シュメールでも、天の神の聖獣が何故か「牡牛」ですよね。
豊穣と水(地の水=泉・河、天の水=雨)ということで、天気と豊穣は結びついています。
イナンナは、豊穣の女神でもあったので、水と天気に関わり、牡牛(牧神ドゥムジに代表されるのでは?)と結びつく必要があったのではないでしょうか。
都市国家ができるということは、人々が狩猟生活から家畜を飼っての定住生活に移行したものと思われます。アッシリア時代にメソポタミアにはライオンがうようよしていたようですが・・・家畜としてはライオンよりも、乳が飲め、チーズもできる、肉も食べられる、性格のおとなしい牛が重要であったのではないかと思うのです。

前3000年紀のレリ−フなどに既に見られることですが、頭に牛の角の付いた頭冠を頂いているのは「神」ということになっているようです。

イナンナの武器、cita mace と mitum mace について書かれている「粘土板の英語訳」のサイトを見つけたのですが、何しろ英語です。よく分からなくて混乱しています。差し支えなければ、夜にここにUPさせていただきます。岡沢さんのサイトには英語に堪能な方もよくいらっしゃるようですし・・・。またご意見をお聞かせください。 <m(__)m>

投稿時間:2003/08/09(Sat) 03:05
投稿者名:岡沢 秋
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ああ、なるほどぅ
> ありがとうございます。とてもよく分かりました。
> ホント、岡沢さんはいろんなことをよくご存知の方ですね〜 ^^

イエ。数日前まで知らなかったです。
いま資料読んでますんで〜<付け焼刃かよ!

> 上野の「トルコ三大文明展」の会場にも、牛と天候神の刻まれた印影とか、牛の形の容器とかありましたが、ヒッタイトの時代、牛が天候神の聖獣ということになっていたようですね。

 ああ。だから天候神のバアルが自分の写し身をつくるときも牛を使ったんですか。
 ヒッタイト時代の儀礼容器はやたらと牛頭のものが多かったですね。あんな使いにくそうなものどうやって儀礼に使ったんだ? ペンたてにしかならないじゃん、とか思ってましたが…葦束でも差したんですかねえ…。


> イナンナは、豊穣の女神でもあったので、水と天気に関わり、牡牛(牧神ドゥムジに代表されるのでは?)と結びつく必要があったのではないでしょうか。

 冥界に言って帰ってきてみたら、そのドゥムジが自分の不在をぜんぜん心配してなかったのでムカついて冥界に蹴落とした、と(笑
 なんつーか、不毛な取り合わせだと思ってしまいました。

 ヒッタイトはエジプトと似ている部分があるのに、動物崇拝に関しては、かなり違いますね。牛は母性の象徴ではないんですよね。
 ライオンは戦いを象徴する雌ライオンではないし、スフィンクスのようなものもいるけど、守護神というよりバケモノっぽいし、鷲頭の神様はいるけど、手のほかに羽根も生えてるし^^;

かなり謎。まだ良くわからんです。


> イナンナの武器、cita mace と mitum mace について書かれている「粘土板の英語訳」のサイトを見つけたのですが、何しろ英語です。

 ありがとうございます。
 英語はたぶん読める方もいると思いますので、紹介してください。ちなみに私はあんまし読めないです(キッパリ
 この掲示板、多少長くても投稿できますんで。
 粘土板の英語訳ってことは、そのまんま英単語にシフトしたものなんでしょうか。

投稿時間:2003/08/09(Sat) 08:57
投稿者名:摩伊都
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参考文献
イナンナの武器、cita mace と mitum mace について、主に以下のサイトから抜粋しましたが、このサイト、私が以前読んだ時とは模様替えされたようで、資料がどこにあるか分かり難くなっています。
http://www.earth-history.com/

シュメールの文学?の中で、cita mace と mitum mace について書かれていたのは結構ありましたが、文章が長すぎるので、関係部分だけ抜粋しました。


Nin-me-husha. Lady of the fearsome Divine Powers.
http://www.zyworld.com/DrBernardSButler/Nin-me-husha.htm より

Inana,the child of Suen, put on the garment of royalty and girded herself in joy. She bedecked her forehead with terror and fearsome radiance. She arranged cornelian rosettes around her holy throat. She brandished the seven-headed cita weapon vigorously to her right and placed straps of lapis lazuli on her feet.

65-69 (Inana announced:) "An, my father, I greet you! Lend your ear to my words. You have made me terrifying among the deities in heaven. Owing to you my word has no rival in heaven or on earth. You have given me the ...... and the cilig weapon , the antibal and mansium emblems.

70-79 "To set the socle in position and make the throne and foundation firm, to carry the might of the cita weapon which bends like a mubum tree, to hold the ground with the sixfold yoke, to extend the thighs with the fourfold yoke, to pursue murderous raids and widespread miltary campaigns, to appear to those kings in the ...... of heaven like moonlight, to shoot the arrow from the arm and fall on fields, orchards and forests like the tooth of the locust, to take the harrow to rebel lands, to remove the locks from their city gates so the doors stand open -- King An, you have indeed given me all this, and .......

Inanaは、紅玉髄のネックレスをし、足にはラピスラズリの紐を巻いている。
7つの頭を持つcita weaponを振り回す。
antibal と mansium の紋章であるthe cilig weaponを持っている。
the cita weapon は、mubum木のように曲がる。
Inanaは矢を放ち、敵を倒す。


A tigi to Inana (Inana E) 『イナンナ女神の歌』
http://www.earth-history.com/Ancient-texts/Sumer/sumer-inana-a%20tigi.htm より

Goddess, you have provided ...... to the hero and made your divine powers excel in heaven. Since your mother's womb, you have wielded the cita mace and the mitum mace. Inana, you have provided ...... to the hero and made your divine powers excel in heaven. Since Ningal's womb, you have wielded the cita mace and the mitum mace.

Lady whom no one can withstand in battle, great daughter of Suen who rises in heaven and inspires terror, he who for you stands complete in his manhood rejoices in battle as at a festival, and for you he destroys the rebel lands and houses ....... For you Ama-ucumgal-ana, the mighty hero, kills everyone with his shining cita mace.

Inana, lady whom no one can withstand in battle, great daughter of Suen who rises in heaven and inspires terror, he who for you stands complete in his manhood rejoices in battle as at a festival, and for you he destroys the rebel lands and houses ....... For you Ama-ucumgal-ana, the mighty hero, kills everyone with his shining cita mace..

Inanaは、母親の子宮の中にいる時から the cita mace とthe mitum mace (cita矛と mitum矛)を持っていた。
光るthe cita mace (cita矛)で反逆者を殺す


A praise poem of Shulgi (Shulgi X): translation 『シュルギ王賛歌』
http://www-etcsl.orient.ox.ac.uk/section2/tr24224.htm より
 
You are one who is worthy of sitting on the shining throne. Your head is worthy of the brilliant crown. Your body is worthy of the long fleecy garment. You are worthy of being dressed in the royal garb. You are suited to hold the mitum weapon in your arm. You are suited to run fast with the battle-mace. You are suited to hit accurately with the barbed arrows and the bow. You are suited to fasten the throwstick and the sling to your side. Your hand is worthy of the holy sceptre.

Shulgi、あなたの頭は光る輝く玉冠が似合う。長い羊毛のような衣服(←カウナケスのことであろう)が似合う。
the mitum weapon を持つのにふさわしい。
戦うための矛を持ち、あっという間に野を駆け巡り、弓と矢ではむかうものを打ちのめす

投稿時間:2003/08/09(Sat) 09:29
投稿者名:摩伊都
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タイトル:
参考文献の続き
The building of Ningirsu´s temple 『ニンガル女神神殿の建設?』
http://www.piney.com/BabNingirsuTemp.htmlより

With his divine duties, namely to carry the seven-headed mace; to open the door of the an-kara house, the gate of battle; to hit exactly with the dagger blades, with the mitum mace, with the "floodstorm" weapon and with the marratum club, its battle tools; to inundate Enlil ´s enemy land, Gudea introduced Lugalkurdub , the warrior Carur, who in battle subdues all the foreign lands, the mighty general of the E-ninnu , a falcon against the rebel lands, his general, to lord Nin-jirsu .

Gudeaの神に対する仕事は、7つの頭を持つ矛を運び、短剣刃、mitum矛、「floodstorm」武器および「marratum」こん棒で確実に敵をやっつけること。

After the heavenly mitum mace had roared against the foreign lands like a fierce storm - the Carur, the flood storm in battle, the cudgel for the rebel lands - after the lord had frowned at the rebellious land, the foreign country, hurled at it his furious words, driven it insanethe text here seems to be corrupt, and there may be some lines missing,
 
猛烈な嵐・・・Carur、戦い(逆らう国のための棍棒)のような洪水嵐・・・)のように、天のmitum maceが音を立てる


Shulgi and Ninlil's Barge (Shulgi R): translation
http://www-etcsl.orient.ox.ac.uk/section2/tr24218.htmより

50/cita2-saj?-5?\ mitum(/TUKUL?\.[AN]) jic-gid2-[da] cu-nir a /tu5\-[a] igi-ce3 im-da!-X

48-63The lofty barge ......, the ornament of the Tigris, enters the rolling river; ...... on the shining water. The ritually washed five-headed mace, mitum mace, lance and standard ...... at the bow. Enlil's warrior, Ninurta, goes at their front, directing the ...... of your wide ferry-boat (?) straight. He ...... the holy punting pole of the barge, the holy raft. The ferrymen (?) ...... holy songs; they (?) ...... the great exaltedness of the lady. The good woman, Ninlil, ...... joyfully with (?) Culgi. Sumer and Urim ...... joy and happines. The barge bobs at the quay Mete-aji (Ornament of the waves); it sails off into the reed-beds of Enlil's Tummal. Like a goring (?) ox, it raises, then lowers its head. It strikes its breast against the rising waves; it stirs up (?) the encircling waters. When it thrusts within the waters, the fishes of the subterranean waters become frightened; as it glides (?) upon them, it makes the waters sparkle (?) luxuriantly.

高いはしけ舟......(チグリス川の飾り)は回転する川に入る。.......光る水の上で。儀式として洗われた5つの頭の付いた矛、mitum矛 、槍およびstandard......。弓で。
   

The death of Ur-Namma 
http://www.earth-history.com/Ancient-texts/Sumer/sumer-ur-nammu-death.htm より

To Gilgamec, the king of the nether world, in his palace, the shepherd Ur-Namma offered a spear, a leather bag for (?) the saddle-hook ......, a heavenly lion-headed mitum mace, a shield resting on the ground, and a battle-axe, an implement beloved of Ereckigala.

冥土の王ギルガメシュへ、ギルガメシュの宮殿で、守護ウル・ナンマは(次のものを)与えた。槍、鞍の留め金用の?革袋、----、天のライオンの頭が付いたmitum矛、地面に置かれる盾、戦斧、(すなわち)Ereckigala に愛された道具

訳は、乏しい語学力の私がしているもので、あんまり信用しないで下さい。ただし、すぐ上の「冥土の王ギルガメシュへ・・・」の部分だけは、某大学の先生が協力してくださった訳です。でも、粘土板の文章自体が「歌?」なのか、全体的に意味のある文章にはしにくいもののようです。
これらの英語をアメリカ人の友人に見せましたが「意味がよく分からない」と言っていました。(この人は日本語検定2級の実力)

参考文献としてあげた「粘土板の英語訳」ですが、トップのページのどこかに前2100〜1600年と書いてあったように思いますが、昨日その箇所を探しましたが(あせっていたためか?)見つかりませんでした。

cita mace と mitum mace について、少しずつでも説明があるので、形とか使用法について推測できると思うのですが・・・?
この説明を元に、レリ−フのイナンナ像をいろいろ探してみました。
最終的に有力だと思ったのが、一番初めにご紹介しました二つのURLの像です。   

投稿時間:2003/08/12(Tue) 03:00
投稿者名:Zeb
Eメール:
URL :
タイトル:
Mace
読む限りでは5つ頭があるの、7つ頭があるのと「九尾の猫」みたいのを
想像してしまいますけど、正直これだけじゃなんともわかりません。

ただの憶測ですけど、何かの象徴という可能性はないでしょうか?
たとえば仁王像などが握っているヴァジュラやシヴァ神の持っている
三叉戟は稲妻の象徴です。あるいは河の激流とか、洪水時の水の流れを
示しているのかも。あるいはゼウスの持っている楯(アイギス)の
ように雲の象徴とか。

管理者殿の自分を象徴する文字を手にもっているという解釈もありえます。
シンボリズム的な思考回路はこじつけや語呂合わせ、駄じゃれから
生まれてくることもありえると思いますし。

管理者殿へ:
ビザンツはローマと同じではありません。(興味ない人には関係ない
でしょうけど)
それから、つっこみルネッサンスの続きを早くお願いします(笑)。

投稿時間:2003/08/12(Tue) 11:59
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
あー・・・
> 管理者殿へ:
> ビザンツはローマと同じではありません。(興味ない人には関係ないでしょうけど)

どこだ。日記のツッコミですか。
すんません、確かに全く同じではないです。ローマ風味の芸術を作ってたというだけで。まあ実際ローマは今んとこ興味なかったりするので西も東も大雑把ですが…。

> それから、つっこみルネッサンスの続きを早くお願いします(笑)。

はうっ。久々のテコいれだ。
今週も休み無いしキッツいなぁとか思いつつ、よくよく考えたら夏バテ対策に一日10時間も寝てるのが間違いだと思いました。^^;
いつも通り寝れば2時間あきますねー。つーわけで今夜あたりにでも。

投稿時間:2003/08/12(Tue) 13:59
投稿者名:aibara
Eメール:aibara1@yahoo.co.jp
URL :http://freett.com/aibara/
タイトル:
夏バテバテ
知らないうちにレス増えてました…
大変参考になりました!ありがとうございます!
私は英文をちらほら見て、「よく分からない」ことがわかった!と納得してました^^

ぶん殴り系、それもフレイルのようなものらしいでしょうか?
もう少し図像系の資料もあさってみるべきなのでしょうね…

象徴的な扱いであっても、元々は何らかの形で実用されてた武器類ではあると思うのですが。文章の表現も抽象的?詩的?なものかも知れませんから、推測の域をでないかも知れません。

あるいは今までのレスを総合して「…という武器」って結論でもいいとも思います^^
う〜ん、アバウト。

また情報の海にダイブしてまいります〜

投稿時間:2003/08/12(Tue) 18:11
投稿者名:摩伊都
Eメール:
URL :
タイトル:
Re: Mace
今日は、Zebさん。

> ただの憶測ですけど、何かの象徴という可能性はないでしょうか?
> あるいは河の激流とか、洪水時の水の流れを示しているのかも。
> あるいはゼウスの持っている楯(アイギス)のように雲の象徴とか。

同意見です。おそらく、「7つの頭を持つ」で何かの権威を表しているのだと思います。「水を表している」というのもいい解釈だと思います。水と豊穣は切り離せないし。
アッカド時代の「エヌマ・エリシュ」によると、「塩水の海ティアマト(どうも母神で、龍らしい・・・)」は、「あらゆるものを造った母なるフブル」とも呼ばれ、多くのものを産んでるが・・・「七岐の大蛇を産んで無数の武器を加えた」と書いてありました。(『古代オリエント集』筑摩書房より)
で、「フブル」とは「冥府の河」という意。また、「七岐の大蛇(ななまたのおろち)」は、「シュメールの職杖の頭部の彫刻や円筒印象に見られる」と解説に補足してあった。
「ライオン・・・」も同様で、何かの比喩なのではないかと。
  
別のサイト http://inanna.virtualave.net/inanna.html の説明より
イナンナのシンボルは the eight-pointed star 
>The symbols of caduceus and the double-headed axe both represented her power to bestow and withdraw life.
イナンナのシンボルは月、惑星ビーナスおよびヘビ。
caduceus(ヘルメスの杖)のシンボルおよび双頭の斧は両方とも、生命を授けて取消しする彼女の力を表わしていた。

と書いてありました。このサイトがどれだけ信用できるか分かりませんが、参考にはなります。確かに、円筒印章のイナンナ女神は、片手に複数の蛇が巻きついた杖を持っているし、もう一方の手には「先が二つに分かれた鋤の様な物」を持っています。
http://icg.harvard.edu/~ane102/slides/shamash2.jpeg『 牛角冠・両手に武器・ライオンを踏む女神 』←中央やや左の矢を背負い、両手に武器を持つ、左足でライオンを踏んでいる少し男性的なのがイナンナでしょう
  http://www.courses.fas.harvard.edu/cgi-bin/imagebase/carousel?name=ane102 より

http://inanna.virtualave.net/ishtarinthemiddle.jpg
 Ishtar in the middle of Gods holding the lionsceptre and a scimitar.
 『lionsceptre(獅子の王笏=王権の象徴となる権杖)とScimitar(三日月刀)を持ち、中央に立つイシュタル』←中央やや左、右足でライオンを踏み、右手に蛇が複数巻きついた杖、左手に二股の鋤?を持つイナンナ。肩の上にシンボルの the eight-pointed star があります 
  http://inanna.virtualave.net/ishtar.html より
  
ということで・・

・Inanaは、母親の子宮の中にいる時から the cita mace とthe mitum mace (cita矛と mitum矛)を持っていた。
・antibal と mansium の紋章であるthe cilig weaponを持っている。
・Inanaは矢を放ち、敵を倒す。

<the cita mace>
・7つの頭を持つcita weaponを振り回す。
・the cita weapon は、mubum木のように曲がる。
・光るthe cita mace (cita矛)で反逆者を殺す。
・儀式として洗われた5つの頭の付いた矛(や)mitum矛
・7つの頭を持つ矛を運び、mitum矛、・・・で確実に敵をやっつけること。
・「ドゥムジ(イナンナの夫、牧人の神)」を表す「アマウシュガルアンナ」とは、「(その)母は天の龍」という意。
・女神ティアマトが産んだとされる「七岐の大蛇(ななまたのおろち)」は、シュメールの職杖の頭部の彫刻や円筒印象に見られる。  

<the mitum mace>
・天のライオンの頭が付いたmitum矛  
・猛烈な嵐・・・Carur、戦い(逆らう国のための棍棒)のような洪水嵐・・・)のように、天のmitum maceが音を立てる

取りあえずの結論

 <the cita mace>7つの頭を持つ→七岐の大蛇→caduceus(ヘルメスの杖)→職杖

 <the mitum mace>天のライオンの頭が付いた→lionsceptre(獅子の王笏=王権の象徴となる権杖)?
          双頭の斧←→Scimitar(三日月刀)?   
映像としては、職杖と二股の鋤?の二つが武器のようですが、どっちが the cita mace で、どっちが the mitum mace なのか、よく分らなくなってしまいました。
5000年前のことですから・・・なんとも。すみません。おかしな結論で・・・。
岡沢さん、いっぱい画面を使ってしまいました。お仕事でお忙しそうですが、いかが思われますか?管理人様の鋭い意見をお聞かせください。

投稿時間:2003/08/16(Sat) 02:44
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
全然わかりません・・・
 や。レス遅れてスイマセン。
 やはり付け焼刃の知識ではまとまりがつかず、鋭いも何も意見が出てきません^^; 個人神(古代北欧で言うとこのディーシルみたいな)と大神が別々にいること、イナンナやエンリルのような神々は大神らしいということ、そのあたり〜を浚ってみたところで止まってます。
 つか、神様の名前が多すぎます…

 何より武器らしきものはカドゥケウスしか出てこなかった…。

 で、イナンナって冥界下りしたときに、1つ門をくぐるたびに1つの装備品を、全部で7つの装備品を剥がれてますよね・・・

 第一の門では頭を飾る「大王冠」を。
 第二の門では「耳飾り」を。
 第三の門では「首飾り」を。
 第四の門では「胸飾り」を。
 第五の門では「誕生石をあしらった腰帯」を。
 第六の門では「腕輪」と「足輪」を。
 そして第七の門では立派な「衣服」を。

って、いぬだ姉さんのサイトに書いてあったから↓
http://www.soma.or.jp/~concrete/meso_s05.htm

 この7つというのがイナンナ(イシュタル)の力の源にして象徴、とするならば、aibaraさんの言ってる「シタ」だの「ミトゥム」だのいうモノは、この中のどれかの別名、もしくは前身となったアイテムなのではないか〜? などと思ってみたり。

 しかし読めば読むほどナゾな人ですな、イナンナ。
 

投稿時間:2003/08/19(Tue) 18:06
投稿者名:摩伊都
Eメール:
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タイトル:
『イナンナの冥界下り』
岡沢さんは、やはり鋭い方ですねえ。 ^^

私は、イナンナのことを15年位前に一度調べ、まとまらず、そのままにしていました。今回の aibara さんの「イナンナの武器」の書き込みを見て、もう一度資料をまとめる気になったものです。

「いぬだ姉さん」のサイト、拝見させていただきました。「イナンナの冥界下り」と「イシュタルの冥界下り」を総合的にまとめてありましたね。
>  第一の門では頭を飾る「大王冠」を。
>  第二の門では「耳飾り」を。・・・
これは、アッカドの「イシュタルの冥界下り」の方の内容ですね。

ほとんど同じですが「イナンナの冥界下り」の方は・・・

冥界に行くにあたり、神力「me」を掴み、神の力で武装して冥界に行こうとするイナンナは
1  ステップの王冠シュガルラをかぶり
2  額にhi−li(「豊かさ」の意:頭飾りか?カツラか?)をつけ
3  心を和ませる1ニンダン(約6m)の輝く葦を手に 
4  ラピスラズリの首飾りをつけ
5  一対の卵型のビーズを胸につけ
6  金の腕輪をはめ
7  素敵な胸飾りを長くたらし
8  貴婦人の服、パラ衣装をまとい
9  人を引き寄せる香料を目に塗り

冥界に行きます。で・・・
第1の門では、ステップの王冠シュガルラを剥ぎ取られ
第2の門では、心を和ませる1ニンダン(約6m)の輝く葦を手から剥ぎ取られ
第3の門では、ラピスラズリの首飾りを剥ぎ取られ
第4の門では、一対の卵型のビーズを胸から剥ぎ取られ
第5の門では、金の腕輪を剥ぎ取られ
第6の門では、素敵な胸飾りを剥ぎ取られ
第7の門では、貴婦人の服、パラ衣装を剥ぎ取られ   イナンナは死体に変わるのです。

今年の夏、神話好きの方と東京でお会いしたのですが・・・岡沢さんと同じこと(この7つというのがイナンナ(イシュタル)の力の源にして象徴)
を言っておいででした。
つまり、これらの7つの力を取り上げられなければ、イナンナは死ぬことができなかったのではないか、と。そして・・・イナンナは、もしかすると7柱分の神の役目を持っていたのではないか、と。
例えば、豊穣の女神、愛の女神、戦いの神、など。
「心を和ませる1ニンダン(約6m)の輝く葦」は、明らかに「豊穣の女神」のシンボルですよね。

余談ですが・・・
「ランプの精」さんといい・・・ここって、本当にいろんな神話・伝承に詳しい方がいらっしゃる処ですね・・・。感心してしまいます・・・。

長々と、失礼しました。<m(__)m>  

投稿時間:2003/08/20(Wed) 11:51
投稿者名:岡沢 秋
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調べ甲斐がありそうですね
15年も昔からのお付き合いですか。
神様にとってみれば一瞬でも、こちとら人間にとっちゃ長いですね(笑

メソポタミアはどうしても資料が見つかりづらいので、逆に調べ甲斐がありそうです。
(今、戦争なんかやってくれちゃってるけど…嗚呼。)

今のところ人に教えてもらってばかりという感じですが、少しずつ調べていこうと思ってるので手ほどきお願いします〜。

や、サイトに来て教えてくださる皆さんには本当に感謝してます。
それぞれが得意ジャンルでRPGのように戦えるのはよいことだと。

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