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投稿時間:2002/04/17(Wed) 20:43
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
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タイトル:
セイズはルーンなのか?
 ここを通りすがると思われる賢者様を引っ掛ける罠です。
 ぜひとも引っかかってください。

 図書館で見つけたとある本に、
「北欧では、女は魔術使いであるとされていた。ルーン文字は呪術的なものなので、もし、この文字を使った魔術が行われていたとするならば、当然、女性の手によるものであったはずだ。
 この仮説からすると、ルーン文字の主な使用者は女性だった、もくは、文字の発明者は女性だった可能性がある。その証拠に、髪留めや腕輪など装飾品にルーンが刻まれていることが多い…」
 と、いうような内容がありました。

 しかし英語の本だったので内容があんまり理解できてません。
 おまけに英語の本なので、いかがほしい本なのかマジメな研究書なのか雰囲気がつかめません。(英語はみんなアヤシく見えるのは私だけか?)

 この説は信憑性があるものなのかどうか。皆さんの考えを、お聞きしたいと思います。

投稿時間:2002/04/20(Sat) 00:21
投稿者名:Warhorn
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タイトル:
Re: セイズはルーンなのか?
>  図書館で見つけたとある本に、
> 「北欧では、女は魔術使いであるとされていた。ルーン文字は呪術的なものなので、もし、この文字を使った魔術が行われていたとするならば、当然、女性の手によるものであったはずだ。

あ〜、お久しぶりです。久しぶりに訪れまして、ひっかかりました。

大まかに言えば、セイズとルーンは別個のものですね。魔術といっても、いくつかに分類できるようで、セイズ意外に有名なのが、ガルドでこれは妖術歌とでもいうんでしょうか、いわゆる歌の魔法です。

>  この仮説からすると、ルーン文字の主な使用者は女性だった、もくは、文字の発明者は女性だった可能性がある。その証拠に、髪留めや腕輪など装飾品にルーンが刻まれていることが多い…」
>  と、いうような内容がありました。

これもおおまかに言うと、正解です。その伝統というものがいわゆるユングリンガ・サガにも反映されています。

女が使うから男が使うと非道なのか、非道だから男が使わないのか、なんか卵が先か、鶏が先かな状態で。が、どうやら古代は男子が使ったところでそれは非道ではなかったような風もありますので、後期のヴァイキング時代にはいって、力がものをいう時代になって、男が魔法を使うと恥である、となったのかもしれません。

>  しかし英語の本だったので内容があんまり理解できてません。
>  おまけに英語の本なので、いかがほしい本なのかマジメな研究書なのか雰囲気がつかめません。(英語はみんなアヤシく見えるのは私だけか?)

タイトルを表記してもらえれば有り難いかも・・・。

が、なんとなく、ちょっとオカルト系な気もしますが・・・。

だ、だらだらとすんまへん・・・ちょととだれているもので・・・。

投稿時間:2002/04/20(Sat) 00:27
投稿者名:Warhorn
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Re^2: セイズはルーンなのか?
すんません、投稿して読み返して、支離滅裂だったもので、自己レスです。

ルーン文字が女性が作り出したという事実はまずないでしょう。

ルーン文字を使用する魔法を女性が(以下同文)

すんません、全然、違うレスつけてしまいました・・・。

投稿時間:2002/04/20(Sat) 18:19
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
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タイトル:
本のタイトル
 こんにちは。お久しぶりです。
 「そんなん、メール出して聞けよ…」って感じだったんですが。
 タイトルは「Viking Age」(ヴァイキングの綴りは…こう?)でした。ルーン文字に関する部分以外はものすごくマジメそうな本で、ヴァイキングの生活史など書いてあったんですよね…写真をコピーして持って帰りましたし。

> 大まかに言えば、セイズとルーンは別個のものですね。魔術といっても、いくつかに分類できるようで、セイズ以外に有名なのが、ガルドでこれは妖術歌とでもいうんでしょうか、いわゆる歌の魔法です。

 なるほど。予言者が歌って精霊を読んでから話を聞く、っていうサガがありましたが、歌う魔法もあったんですね。
 セイズもよくわからんのですよ…。
 説明しづらいものでしょうし(笑) 魔法はどうもなー。自分が直接攻撃ユニットだからかもしれないですけど。 

>が、どうやら古代は男子が使ったところでそれは非道ではなかったような風もありますので、後期のヴァイキング時代にはいって、力がものをいう時代になって、男が魔法を使うと恥である、となったのかもしれません。


 なるほど。昔は男が占いしても良かったかもしれないんですね。
 毎度ありがとうございます、

投稿時間:2002/04/20(Sat) 12:55
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
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タイトル:
Re: セイズはルーンなのか?
えらくこじつけてる本ですよね。ルーン文字の発明者なんてわかりっこないと思いますけど。
それに考証も雑だし。腕輪が女性の装身具だと決めつけるあたり、ヘン。たとえば、「古ヒルデブラントの歌」だと、オヤジがムスコと戦場で鉢合わせになったとき、この金の「ring」をあげるから、何とかここは矛をおさめてくれないか、と持ちかけます。この「ring」は、つまり腕輪と解釈されます。
どうもゲルマンの文学で、「Ring」と書かれている場合、指輪じゃなく腕輪のことを指すことも多いようです。ディートリヒ系の中世ドイツ文学では指輪は「Fingerli^n」だったような。
ヴォルンドががめっていた700個(だったかな?)の「Ring」も、じつは腕輪だったとの解釈も。
あと、気前のいいリーダー(王)のことを、"黄金を分ける者"というケニングは、じっさいは黄金の腕輪を分けた、とかいう説。うろおぼえですいません。

セイズについては、過去の"Re: なぜ使わないのかシグルド"のスレッドで、「セイドル(seidhr)」として少し触れました。


>  ここを通りすがると思われる賢者様を引っ掛ける罠です。
>  ぜひとも引っかかってください。
>
>  図書館で見つけたとある本に、
> 「北欧では、女は魔術使いであるとされていた。ルーン文字は呪術的なものなので、もし、この文字を使った魔術が行われていたとするならば、当然、女性の手によるものであったはずだ。
>  この仮説からすると、ルーン文字の主な使用者は女性だった、もくは、文字の発明者は女性だった可能性がある。その証拠に、髪留めや腕輪など装飾品にルーンが刻まれていることが多い…」
>  と、いうような内容がありました。
>
>  しかし英語の本だったので内容があんまり理解できてません。
>  おまけに英語の本なので、いかがほしい本なのかマジメな研究書なのか雰囲気がつかめません。(英語はみんなアヤシく見えるのは私だけか?)
>
>  この説は信憑性があるものなのかどうか。皆さんの考えを、お聞きしたいと思います。

投稿時間:2002/04/20(Sat) 18:25
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
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なるほど、腕輪は…
> 腕輪が女性の装身具だと決めつけるあたり、ヘン。

 それもそうですよね。
 ヴェルンドが何であんなに腕輪持ってたかって、財産ですものね。(だいたいの日本語の本では「腕輪」になってます)

 考証が雑なのは、単に私が読みきれてないだけだと思うんですけども。細かい単語すっ飛ばして読んでますし。ハイ。


>たとえば、「古ヒルデブラントの歌」だと、オヤジがムスコと戦場で鉢合わせになったとき、この金の「ring」をあげるから、何とかここは矛をおさめてくれないか、と持ちかけます。この「ring」は、つまり腕輪と解釈されます。

 え、そうなんですか、古いヒルデブラントの歌はちゃんと読んでなくて…
 でも結局戦ってしまうんじゃなかったですか。
 それで親父が息子を倒してしまうんだったような。(うろ覚え)

> どうもゲルマンの文学で、「Ring」と書かれている場合、指輪じゃなく腕輪のことを指すことも多いようです。

 「ロードオブザリング」のリングが呪われた腕輪だったら、ちょっと違う話になりますよね(笑)
 あれは最近作られた話なので間違いなく指輪なんですけど。

 ただ一番わからなかったのは、ルーンを刻む魔法と、セイズといわれている魔法との違いでして。女性の誓う魔法では、文字は使わなかったんでしょうか。
 

投稿時間:2002/04/21(Sun) 12:58
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
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タイトル:
Re: なるほど、腕輪は…
>  ただ一番わからなかったのは、ルーンを刻む魔法と、セイズといわれている魔法との違いでして。女性の誓う魔法では、文字は使わなかったんでしょうか。

あんまし、足しにはなりませんが、まず手始めに、幻想図書館の掲示板http://web.pe.to/~neko/petit/petit.cgi
"524] 魔法使い系の職業(ヨーロッパ系)"
(投稿者:アラハバキ電脳組さん)でのでご覧になるといかがでしょう。ちょこっと触れられてます。
「ガンド(gandr)魔術」や「トウヴァ(taufr 符術)」というのは、実際か創作かわかりませんが、gandr は「杖」の意、 taufr は護符(タリスマン)の意ではあるようです。

英語の http://www.vikinganswerlady.org/seidhr.htm を見ると、
セイズ(セイド)のレバートリーのなかには、イタコの降霊術(神の声でしゃべる)に似たものや、
"elf-shot"や"spirit missiles"いう精神の弾のようなものがつきささった人を治癒する、とか、
あとはまやかしの幻術がある、などとされています。

このサイトでは、もう少しこういう場所でおこなわれたとか、こういうカッコをしてた、とか、そういう具体的についても
言及してますが、まだ読みきれてません。

>  え、そうなんですか、古いヒルデブラントの歌はちゃんと読んでなくて…
>  でも結局戦ってしまうんじゃなかったですか。
>  それで親父が息子を倒してしまうんだったような。(うろ覚え)

古ヒルデブラントの歌は、古ドイツ語で書かれていて、2ページほどの断片で、結末は端切れていてわからないのです。
その先まで書かれているものは、中期ドイツ語でかかれた、新ヒルデブラントの歌(ダス・ユンゲール・ヒルデブラントスリート)ですね。
これって、たしかに親父が息子を殺してしまうんだ、とどこかで読みましたけど、殺し合いはしなく丸くおさまる、と書いてあるのも読んだ記憶があって、ちょっと混乱しています。

最近、スレで読んで愕然としたのは、ベオウルフで、甲冑着たまま泳ぎ競争してしかも海獣と戦うなんて箇所がありましたよね?これって、最初に読んだとき「できっこねー」と思った箇所なんですが、じつは、これは「泳ぎくらべ」じゃなく「漕ぎ比べ」なんだという解釈があるそうなんですよ。

投稿時間:2002/04/21(Sun) 21:15
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
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タイトル:
中身。
 …遮光器土偶?(イヤそれ突っ込むところ違うし)
 何か検索をかけると、幻想図書館、必ず引っかかりますね(笑)
 実に広い。ただ取っ掛かりにはなるけれど、あまりディープではないので…

 と、いうか、魔法の名前や種類じゃなく、実際にどうやって使っていたのか、どういう観念だったのか…
 要するに使い方です。使い方を知りたいんです。
 ルーン文字は普通、物に刻んで使いますよね。そういった呪術は男性もOKで、女性のみのもの、とされていたのが、予言や交霊、占い、と考えていいんでしょうか。日本でいうヒミコみたいな職業の人たちがいた、と。
 ルーンは、刻むこと自体が職人技なので、男性のものだったのかな、と思ったんですが。


> 古ヒルデブラントの歌は、古ドイツ語で書かれていて、2ページほどの断片で、結末は端切れていてわからないのです。

エッダに収録されているものですよね。
確かエッダの中でも最も古い、9世紀ごろのものだと。(違ったかもしれません)

> その先まで書かれているものは、中期ドイツ語でかかれた、新ヒルデブラントの歌(ダス・ユンゲール・ヒルデブラントスリート)ですね。
> これって、たしかに親父が息子を殺してしまうんだ、とどこかで読みましたけど、殺し合いはしなく丸くおさまる、と書いてあるのも読んだ記憶があって、ちょっと混乱しています。

 私が読んだのは、ビシバシ斬りあって結局ヒルデブラントが勝つ話でしたよ? 「その年でか。強いなあ」と…
 あんまり丸く収まってないですね。(笑)
 出典は不明です。私も探してみたんですが、分からずじまい。


> 最近、スレで読んで愕然としたのは、ベオウルフで、甲冑着たまま泳ぎ競争してしかも海獣と戦うなんて箇所がありましたよね?これって、最初に読んだとき「できっこねー」と思った箇所なんですが、じつは、これは「泳ぎくらべ」じゃなく「漕ぎ比べ」なんだという解釈があるそうなんですよ。

 根拠はなんなんでしょうね。
 どっちみち、かなりムリがあると思います(笑) 親友とこぎ比べして、どっちも遙か遠方まで流されるなんて… 人間じゃない。

投稿時間:2002/04/21(Sun) 22:37
投稿者名:Warhorn
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タイトル:
Re: 中身。
うお、たくさんのコメントがあって・・・(おい)(すんません、またネットさぼっていたので・・・)

>  と、いうか、魔法の名前や種類じゃなく、実際にどうやって使っていたのか、どういう観念だったのか…

まず、これを説明するのは不可能でしょう。記録する文化でもなければ、記録するための文字もないところでこれらを確実に知るすべはないと思います。結局、ガルドにしてもそれ以外の魔法(すんません、ちゃんと調べれば単語などあげれるんですが、いかんせん資料のある部屋とパソコンのある部屋が別なもので)にしても、結局、判るのはエッダやそれ以外のサガであり、それらは第2級の資料であるために、学者は使用しません。参考程度です。どちらかっつ〜と、やはり文化人類学や民俗学の見地から攻めた方がいいかもしれません。

と、われわれ日本人が陥りがちなトラップなんですが、古代北欧の神官というものの概念がかなり違います。どちらかっつーと(あまりよくしらないんだが)村の氏子を祭る名主のような感じで、少なくともヴァイキング時代は専門職ではなかったふうなてあいです。ぞれ以前の青銅器時代、鉄器時代はどうだといわれたら、これまたヴァイキング時代以上に困難です。ドルイドみたいな神官はいませんし、ドルイドを育てる学校みたいなものはないですし、古代北欧はかなり現実的な社会です。先生がいないと仮定すると、もちろん代代ゆがめられずに伝えられるというものでもないと思いますし、一人一人、魔法なんてやり方は違ったと思います。

第2級資料のサガを見てみれば、どうやら北欧人は魔法に長けていたわけではなく、東方のフィン・ウゴール系などの呪術師に弟子入りしたり、それらの魔術師を使ったりとかしています。フィン・ウゴール系マニアな方にそれらの事柄を聞いたら、フィン・ウゴール系の魔法はいわゆるシャーマン系でそんな大それた魔法を使うというような話もなく、ということはそれ以下のヴァイキングの魔法なんぞたいしたことはないんんじゃないんでしょうか・・・。

かなりわれわれが想像するようなものではなくって、言い方が悪いが、しょぼいものです・・・。

>  要するに使い方です。使い方を知りたいんです。
>  ルーン文字は普通、物に刻んで使いますよね。そういった呪術は男性もOKで、女性のみのもの、とされていたのが、予言や交霊、占い、と考えていいんでしょうか。日本でいうヒミコみたいな職業の人たちがいた、と。
>  ルーンは、刻むこと自体が職人技なので、男性のものだったのかな、と思ったんですが。

ルーン文字を呪術というのはかなり危ないトラップにはまっておりまする〜。ルーンを「秘密」と訳すのはルーン文字のふるさとの国々ではなくて、それが波紋として広がった国々だったりします。

ふるさとのスカンジナビアではルーン文字と訳され、神秘や秘密とは関連しません。口承伝承であった古代北欧には記録する文字は必要ではなかったため、表意文字といわれています。ヴァイキング時代以前の青銅時代に祈願するための岩文字(すんません、手元に資料がないので日本語でやります)があり、それらの使用と後のルーン文字の使用が深く結びついています。文字というよりは絵や記号としての認識の方が強いんではないんでしょうか。

あ〜、ちょっと長くなったんでこのあたりで・・・。あまりまとめて書くのもとくいじゃないし・・・。

投稿時間:2002/04/22(Mon) 23:05
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
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うーん、言い方がムズいですね
 ルーンが秘密な文字だろうがナンだろうが、べつに魔法としてとらえるつもりはないのです。
 神秘のヴェールがあったら、剥いで覗いてみたいイヤンな人だし(笑)
 ヴェールが無くて裸体なら腰布を巻いてチラリズムを追求してみたい人だし。(オイ)

 
> まず、これを説明するのは不可能でしょう。

 …やっぱそうなんスか。
 そんな気はしました。資料が無い、んじゃなくて単に分かってないんですね。わかんないから書けない…と?

>どちらかっつ〜と、やはり文化人類学や民俗学の見地から攻めた方がいいかもしれません。

 じゃ考古心理学で…。(笑)
 て、いうかやろうとしてます。無駄に。

 「エッダ」にはたくさんの呪文(おまじない?)が出てきますが、サガのほうでは、あまり出てきませんよね。古代北欧の人たちは、どっちかというと、神秘的な力よりむしろ素手で殴りに行きそうな気がします。ドルイドのような職業が無かった、といわれると納得しますね。
 そんな戦の名誉もなさげな職業に就く人はいないだろう…と。
 ついでに、そんな腹の足しにもならなさそうな職業じゃぁ生きていけないだろう…とか。

 魔法なるものには、少なからず哲学的な思考が必要かと思うのですが、ゲルマンの神話には、あまりそのような気配は無いですよね。
 やたらと実利的。

 私も、あんまり考えがまとまりませんが、少なくとも神秘主義者ではないですよ。魔法という書き方が悪かったですか。
 べつに文字で何かを記録するわけでもなかった人たちが、何だってまた文字なんか作っちゃったんだろう、とか、そういう疑問です。

投稿時間:2002/04/23(Tue) 00:08
投稿者名:Warhorn
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タイトル:
あ〜・・・・
>  ルーンが秘密な文字だろうがナンだろうが、べつに魔法としてとらえるつもりはないのです。

うぁ・・・いえ、別に神秘主義を段丘(でんぞ)しようかとかとかじゃないんで、どっちか〜つ〜と、一個人が作り上げた神秘文字ではなくて、魔術的な意味合いも込めて生活に密着した文字という風なのを強調したかっただけで・・・。

古代においては魔術というものは実生活に密着しているもので、ついつい私はふつ〜のものとして魔術を扱って分類したりしています。

口承伝承の北欧(すんません、ドイツはまるっきりべんきょ〜していないもので省きます)では文字を書くということ自体がクラフトであり、アートであり、マジックでありというわけで、文字を書くという概念自体が現代の我々とは違うので、実生活で現実的な使用として魔法への使用があったというわけで・・・。うう、うまく言えてないが・・・。

例えば、標準ゲルマンルーン文字で刻まれた文句で少なくないのが、「〜が作った」「〜が所有する」ですが、単に個人の所有や作者の記録という情報だけでなく、それを刻むことによりパワーを入れて護符の意味合いを持たすというのをどんな学者先生でも完全に否定することはできないと思いますし。特に文化人類学や民俗学の見地からいえばそうだと思いますし。

飛躍すれば、全てのルーン文字で刻まれた単語や文章にはなんらかのパワーがそなわっている、とみなしても可、な状態じゃないんでしょうか。

だって、ルーン文字は記録するための文字ではないんですから。っと。

>  そんな気はしました。資料が無い、んじゃなくて単に分かってないんですね。わかんないから書けない…と?

その通りなんですが。学者先生は危険をおかさないので、現在発見されているものから判断すればわかりません、ってな扱いです。

古代スカンジナビア(青銅時代)ではケルトなどと同じく沼を神聖なものとみなし、沼に戦利品やいけにえをささげ、それが幸運にも現代に伝わっております。青銅時代や鉄器時代の方が結構、儀式に使用された物やいけにえ(の殺害の仕方)の扱い方などがよく判ります。が、ここいらの時代はケルトの影響も多いですし、ケルトの飛び地の集落などもあったりとかしますので、これからヴァイキング時代をかいまみようというのもキツイものがありますが。

ガムラ・ウプサラで行われていたという供犠の大祭では神殿横の泉に捧げられたらしいのだが、残念ながらそれは話の上だけで。しかも記録しているのは布教にきた司教というから、どこまでどうだか・・・。

>  「エッダ」にはたくさんの呪文(おまじない?)が出てきますが、サガのほうでは、あまり出てきませんよね。古代北欧の人たちは、どっちかというと、神秘的な力よりむしろ素手で殴りに行きそうな気がします。ドルイドのような職業が無かった、といわれると納得しますね。

エッダのルーン文字を始め魔術をどう扱うかがかなり難しいものがあります。実際のルーン文字の魔法を映し出していると仮定しても恐らく、初期ヴァイキング時代かそれ以前の頃のような気がしますし。

興味深いのは、ユングリングサガ(すんません、夏までには発表しますんで)の始まりの頃に神官と女神官(巫女か・・・)の活躍がかかれていますが、神代から人の時代に移る頃に消えています。案外これが実際の状態を反映しているのかもしれません。ヴァイキング時代がはじまる8世紀初期ごろまでに神官の地位が急落したのかもしれません・・・が、これも妄想です(おい)

サガでよく登場する魔法は「天気を変える」魔法です。敵の魔術師がすると「なんと非道いことだ」と言うくせに、味方の司教がすると「奇跡〜」という、これいかに。

で、がっくりくるのがヴァイキングの詩人。ケルトの文化ではひ弱で繊細なイメージがあるが、ヴァイキングは第一線で剣を振るって戦いながら歌を歌う。それどうよ、な状態。アイスランドでサガの文化が花開いたのはアイルランド人奴隷等との混血によりケルトの文化が入ったおかげでなしえたという・・・。

アラブ人の記録者は北欧人の歌は犬がほえる如くという・・・・。

>  魔法なるものには、少なからず哲学的な思考が必要かと思うのですが、ゲルマンの神話には、あまりそのような気配は無いですよね。
>  やたらと実利的。

あると思うんですが、いかんせん神話が苦手な私。このあたりは紅葉さんに・・・(って、ふるなよ)。

まぁ、私が神話を始め、哲学や宗教学が苦手なもので、ついつい現実的な歴史ばっかりで偏った見方かもしれませんが・・・。

後期ヴァイキング時代のルーン石碑へのルーン文字の使用が示しているのは、石碑は告示であるため、多くの人がそれを読めたということで、かなり実生活に結びついていたことには違いないです。が、発見されているものだけで語ると、より古い標準ゲルマンルーン文字が使用された物品というのは明らかに人目につかない場所に彫られていたり、意味不明の文章や単語が刻まれていたり、エルリ(もしくはヘルリ)といった称号のようなものが使用されているところを見ると、より聖なる神秘的なものであったと言えるとも思います。

・・・って、まだはがゆい??(おい)力ぶそく〜〜(って、開きなおるな)

投稿時間:2002/04/24(Wed) 14:25
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
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タイトル:
Re: セイズはルーンなのか?
"Religion of the Northmen"のオンライン・テキストhttp://www.midhnottsol.org/lore/northmen/index.html の、
"Sorcery"の章に、いろいろ詳しく載っていました。
ここでひとつ、訂正・お詫びがあります。いままでルーンは書く文字であり、呪文ではないと言ってましたが、「シグドリーファの歌」でも英訳で"Speech Runses"という表現があります。
また、上の挙げたリンクにも、「呪文自体をルーンということがあると」いっています。冒頭部分の数行かは、機械翻訳を手直しましたので、ご参照ください:
--->

> 魔法(Sorcery) 第XXIV章

魔法(fjölkyngi, görningar)(1) というものは異教徒の北欧人のあいだでは、ごく普遍的な信仰であり、それは魔法がアサ神族の発明だとする教義そのものに由来した。
かれらは、ガルドル galldr とセイズル seidr という、二種類の魔法を区別している。
ガルドルは、 gala 「歌う」に由来し、魔法的な歌謡(gala または kveða galldra)を演じることで実践されたタイプの魔法である。これを発明し、広めたのは、アサ神族、特にオーディンであるとされ、よってオーディンは、「呪文の父」 galldrs föður の異称で呼ばれた。ガルドル魔法の実践者たちのことをガルドラ・スミディール galldra-smidir あるいはガルドラ・メン galldra-menn と称した。このガルドル魔法において、ルーンは、魔法文字として、とりわけ重要な地位を占めていた。どうやら術者は、呪文を歌いながら、その魔法がもたらすべき効果と一致したルーン文字を、書きしるすか、刻むかしていたらしいのである。また、魔法の歌謡、や呪文じたいも、しばしばルーン rünar)と称された。このような呪文は、武器から身を護り、鎖をほどき、傷を治し、病気を直し、火を消し、嵐をしずめ、女性の愛をみちびき、将来を予言させるために死者をよびさます (2)力があると、信じられていた。古エッダには、意味が不明瞭な記述ではあるが、そのことに言及する詩がいくつかある。また、強力なガルドル呪文や、ルーン文字の魔法の使用法の手引きが書かれている; 例えば、「オーディンの箴言」(Hávamál)をしめくくる「オーディンのルーン歌」(Rünatals-Ðattr Oðins) 、「グロアの呪文」、「シグルドリーヴァの歌」等。....

投稿時間:2002/04/26(Fri) 19:46
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
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タイトル:
まとめると…
>ガルド
 歌う・書く、ルーン文字もこっちに属する
 アース神(オーディン)開発
 わりとイイ魔法使いっぽいイメージ?

>セイズ
 歌う・巫女っぽい・女性用
 ヴァン神(グルグウェイグとかフレイヤとか)開発
 男性が使うと不名誉らしい

…と、いう違いで合ってるでしょうか。
今、本気で大魔神J氏を召喚したい気持ちです…。

投稿時間:2002/04/27(Sat) 18:40
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
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タイトル:
Re: まとめると…
> >ガルド
>  歌う・書く、ルーン文字もこっちに属する
>  アース神(オーディン)開発
>  わりとイイ魔法使いっぽいイメージ?

いや、ガルド魔法(歌う)と、ルーン魔法(刻む)ものは、いちおう分けてると思いますよ(前回引用した作品でも)。しいて例えれば、歌(ソング)も詩(ポエトリ)も「うた」と訓じますけど、いっしょくたにはしないでしょ?そんな感じじゃないですかね。

前回訳した部分の続きに刻むルーン魔法の説明があります。
剣、角杯、などはすでにご存知ですよね。角杯にきざんだり、手や、爪に記したルーンは、女性の愛を得るために使うそうです。安全・護身のルーン(bjargrúnar)を助産婦の手の内側に記した。舵をたけり荒れる海から守るために船首に刻んむ波浪のルーン((brimrünar)。
樹皮や幹に刻んで早い回復をこめる太枝のルーン(limrúnar) 。あと弁舌のルーンや知覚のルーン。

セイズ魔法の、謎めいていて詳細はわからないところが多いようですね。引用箇所をもう少し読むと、セイズは、「魔女の椅子」(seiðhjallr)という台座に座しておこなわれたそうです。

「ラックス谷の人たちのサガ」では呪詛の歌として描かれています。ちょっと解釈しにくいのですが、この歌は聞くには美しく、聞く者に眠りをさそう。皆ががんばって起きている間は、誰にも危害はくわえられないが、皆寝てしまうと、呪詛の対象の人間が聞きにさらされる。ここでは、のろいの対象は、フルート(Hrut)の将来有望な十二歳の息子カーリで、カーリがそわそわし、見てはいけないと父にいわれた外を見てしまい、魔法のかけられた場所に引き寄せられて、ばたりと倒れて死んでしまうのだそうです。

ほかにセイズによって嵐をおこしたり、傷をおわせたり、動物に変身や、予言にも使われた。セイズは危害を加えるタイプの魔法なので、ガルドよりもずっと忌み嫌われた、とあります。


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