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投稿時間:2002/07/29(Mon) 16:37
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
ヴォルンドとフランクスの手箱
>長ッ
 とまあ、リュードベリについてはおっしゃるとおりです。ですので、もちっと軽いトピックに換えたいとおもいます。以前にも投稿したので蒸し返しになりますが、鯨骨に浮彫りした細工箱に、鍛冶師ヴォルンドが描かれている「フランクスの手箱」ってありましたよね?以前は、右の方に彫られていた、鳥つかまえているオッサンはなんだかわからなかったんですが、これは、ヴォルンドが羽衣を作成する羽用の雁を狩っている、ヴォルンドの弟エギルなんだな、ということの気が付きました。
 
 手箱のルーン文字解読も、新しくページにしましたので、もし気が向いたら、私のHPからご覧ください。

投稿時間:2002/07/29(Mon) 22:25
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
URL :
タイトル:
なんかスイマセン
 せっかく説明していただいてるのに、ノリが悪くてスイマセン…。
 北欧関係はどーも、なんていうか、話を一本にまとめたがるもんで、「異説OK 矛盾あたりまえ」のエジプト神話に慣れた自分だと、なじめないところがあったり。
 もうちょい勉強してきます。 

>以前にも投稿したので蒸し返しになりますが、鯨骨に浮彫りした細工箱に、鍛冶師ヴォルンドが描かれている「フランクスの手箱」ってありましたよね?以前は、右の方に彫られていた、鳥つかまえているオッサンはなんだかわからなかったんですが、これは、ヴォルンドが羽衣を作成する羽用の雁を狩っている、ヴォルンドの弟エギルなんだな、ということの気が付きました。

 あー!
 エギルか! 弓の名手の。ウィリアム・テルばりの人ですね(笑)
 
>  手箱のルーン文字解読も、新しくページにしましたので、もし気が向いたら、私のHPからご覧ください。

 はーい。また行かせていただきますー。
 あぁ、それと以前教えていただいたアレやコレやを色々と見つけまして…はい、ホルンボゲ、いました。フン族勢に出てるとは。
 ここまで違うと、名前が似てるだけの別人じゃないのかって思うんですが。

 ディートリッヒ伝説の、フィルギナル女王が出てくる話も読みました。
 この話、かなり浮いてますね。前後のつながりが無いような。

 と、まぁ、ぼーちぼち牛歩の歩みで手を広げてます^^;
 

投稿時間:2002/07/30(Tue) 18:28
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
Re: 『ベオウルフ』に登場するウェイランド
>  せっかく説明していただいてるのに、ノリが悪くてスイマセ
> ン…。
 これは、リュードベリは局所的にはけっこう読むのつらい内容ですからしかたないですよ。私のほうも、サクソやユングリングサガとか読んでないし、ノリはいまいちですね。

>  あー!
>  エギルか! 弓の名手の。ウィリアム・テルばりの人ですね
>(笑)
 たしかリンゴを打ち落とす話がサクソにありましたっけ?そーいや、その話でもリンゴが出てきますね。
 エギルのサガっていうのもありますね、そういや。たしか肌が黒くて醜男という設定で、剣の腕も立つ。(同一人物かどうか。)
 
> >  手箱のルーン文字解読も、新しくページにしましたので、もし気が向いたら、私のHPからご覧ください。
 ひとつウェーランドについて言い忘れていたのですが、それは『ベオウルフ』でも言及されているということです。第7章454行目で、http://www.cog.jhu.edu/~slade/beowulf/でみると原文は:
hrægla selest...þæt is hrædlan laf
welandes geweorc...gæð a wyrd swa hio scel.

英訳からすると、「レーゼルの遺品 hrædlan laf」はウェランド(Weland)の作品だっちゅうことです。この情報、∞サイト2号館の「「ベーオウルフ」の剣たち」のページから欠如していらっしゃいますね。ふぉふぉふぉ(じゃなかった)。

あと、これを調べたとき、たまたま目にしたのですが、17章1142行にも剣名らしきものがあります。

Swa he ne fo(r)wyrnde..woroldrædenne
þonne him hunlafing... hildeleoman
billa sele(st)...on bearm dyde
þæs wæron mid eoten(um)

ここは解釈が分かれるらしくて、フィンがフンラフィング[?]という剣でヘンゲストを斬る、あるいはフン(フィンの家臣フンの名は古詩『Widsith』にみえる)が、ラフィング[?]という剣で斬った。あるいは、斬られたのではなくて、臣下の礼をとる叙任式を受けるふりをしただけ、という説などがあるそうです。
 この剣もやはりヨーツン(巨人)に知られし剣だとか、書いてあると思います。

eotun (古期英語) と jotun (古ノルド語)

がほぼ同じなのはお気づきかと思います。

投稿時間:2002/07/30(Tue) 19:25
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
URL :
タイトル:
そう、アイテムのことで
 そこが問題だ…。

>  ひとつウェーランドについて言い忘れていたのですが、それは『ベオウルフ』でも言及されているということです
> 英訳からすると、「レーゼルの遺品 hrædlan laf」はウェランド(Weland)の作品だっちゅうことです。この情報、∞サイト2号館の「「ベーオウルフ」の剣たち」のページから欠如していらっしゃいますね。ふぉふぉふぉ(じゃなかった)。
 
 いや全く。細かいところはほったらかしてサクサク進んでました。

 ちょうど今、「そこんところどうなのよ、ヴェルンドは実在したのか、当時の人が信じてただけなのか、それともベーオウルフの話自体が半分神話なのか」っていう話を誰かに聞こうとしていたところなんです。

 ベーオウルフって、1197に「ブロージング族の首飾り」ってのがア出てくるでしょう。
 それブリガメシンのことじゃないですか、フレイヤの。
 何で神話のアイテムを人間が持ってるのか、なんだって人間どうしで取り合いしてるのか? と。

 気がついてみると、随所に神話ネタが使われてるんですよねぇ…。
 

>
> あと、これを調べたとき、たまたま目にしたのですが、17章1142行にも剣名らしきものがあります。

 えーと、解釈の仕方は、訳文によっても違うみたいです。
対訳では

 フーンラーフの子が閃光刀を、
 最上の刀をその胸においたとき。
 その刃はエーオスタンの間にも知られていた。
 このように肝太きフィンもまた自分の家で
 恐るべき剣による死と出遭った、(1143-1147)

やや書き下しの本では

 やがてフーンラーフの子が彼の膝に、
 戦にして光芒を放つもの、いと優れたる剣をおいたとき、
 彼は世の定めである復讐を拒みはしなかった。
 その刃はジュート人の間にて音に聞こえていたのである。(1142-1145)

 …雰囲気とか、全然違います。^^;

 自分でそこの部分にマーカーつけてるんだから、気が付いてたはずなんですが、今じゃスッカリ忘れら。どっちの訳でも、剣の名前はでてきてませんか。

 あと、いま、きよさんが書き込んでくださったところ、文字ばけを除いて確認してみたところ、最後の1145行が、私の手元にある原文と微妙に違ってました。
 p'(ae)s w(ae)rom mid Eoten[um] ecge cu(s)e

 ↑文字化けするのがイヤなのでこんな不恰好になってますが、p'は縦棒の長いp、(ae)はaとeの繋がったもの、(s)は例によってウニョンとなってる不思議な文字です…。
 
 写本が一つしかないのだから同じはずなのに、ecge cu(s)e は何処へ。

投稿時間:2002/07/31(Wed) 09:58
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
Re: ウェルンド、ハーマ、ラーフ(遺品)等
>  ベーオウルフって、1197に「ブロージング族の首飾り」ってのがア出てくるでしょう。
>  それブリガメシンのことじゃないですか、フレイヤの。
>  何で神話のアイテムを人間が持ってるのか、なんだって人間どうしで取り合いしてるのか? と。
>  気がついてみると、随所に神話ネタが使われてるんですよね
>ぇ…。

 ウェルンドが実在がどうかは、答えるすべもないですけれど、ウェルンドのところでも、そう、このブリシンガーメンの首飾りのところでも、北欧神話とつながってるんですよね。
 『ベオウルフ』では、たしか、ハーマ Hama が、ブルシンガメンを神々の会堂に奪回したとかなんとかの文面になっていると思います。このハーマは、北欧神話でいうところの、アザラシ(それともセイウチでしたっけ)に化けたヘイムダールで、これが、やはり海棲哺乳類に化けたロキと首飾り奪回戦をひろげることへの言及だというのが妥当だと思います。
 ただ、Hama の人名は、前述の古詩『Widsith』にも登場し、こちらは、ゲルマン神話のハイメ!に比定されているのです。そんなところから、ヘイムダール=ハイメ説も出ていてるらしいです。だから、たしか事典『聖剣伝説』に、「ブルトガング Burtgang は光の神ヘイムダールの剣」ということになってるらしいですが、これはやっぱり、「ブルトガング Blutgang Blodgang は、ディートリッヒ・フォン・ベルンのいっときの家臣だったハイメの剣」として欲しいですよね。
 
> あと、これを調べたとき、たまたま目にしたのですが、17章1142行にも剣名らしきものがあります。

>フンラフィング
>  …雰囲気とか、全然違います。^^;
 和訳ですが、むちゃくちゃ違うやんけ!やっぱ eotenは、ヨーツンで巨人ですよ。エーオスタンとかジュート人じゃなくて。
 あと、Hunlafing フーンラーフィングを分解すると「フーンの」+「ラーフ(遺品)」+「の小さいやつ」となると思います。
 ラーフ=遺品というのは、けっこう使われていて、前投稿で挙げたウェルンド作のレーゼルの遺品 hrædlan laf にもありますし、
北欧神話にもあります。メモってあったものを引っ張り出すと
ダインスレイヴ、ダインスレフ
 Dainsleif(Dainslef),Dáinsleif[ON]
振りかぶれば必中、負えばかすり傷でも不治となる、ドワーフ製の剣。ヒャドニングスの戦で、ホグニ王が、娘ヒルダと駆け落ちしたヘディン王の軍に対して使った。『詩の語法』49
 フィンスレイヴ、フィンスレフ
 Finnsleif[ON]
 ウプサラ国(スウェーデン南部)の王アディルスの家宝の「鉄をも通さぬ」バーニー(鎧)。フロルフ・クラキが要求した。『詩の語法』43章

>  写本が一つしかないのだから同じはずなのに、ecge cu(s)e は何
> 処へ。
すみません。これは私が途中でカットしちゃってました。ちなみに、おさらいですが:
 Pみたいなやつ HTML記号:þ 「ソーン」
 "うにょん"(偏導関数∂) HTML記号:ð 「エス」

もいずれも"th"に相当します。ルーン文字ではたしか「とげ」とかトール神のルーンとされますが、ルーン文字のTHは一種類しかなくて、「ソーン」 も 「エス」もいっしょくたのようですね。
 偏導関数∂に取消線のタグをつけ<s>∂</s>とすれば、かなり近似的に表現できるでしょう。

  あと、おまけですが、
aとeのくっついたのは、 HTML記号:&aelig; (a と e の ligatureの略)です。それから、ドイツ語のβ(ベータ)みたいな文字「エスツェット」もHTML記号:&szlig; (s と z がつながったもの)ですね。

投稿時間:2002/07/31(Wed) 21:12
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
URL :
タイトル:
歴史から伝説へ
 「ベーオウルフ」に登場する人物たちは、実在モデルがいる人もいますよね。だいたいの生没年も分かっていたりする。<どうやって出したのかは知りませんが

 内容も、ある程度、歴史的な出来事を反映しているように思える。半分は歴史の口伝、半分は、伝えていく過程で神話化された物語だと思うんです。
 唐突に神話的な要素がぽんと入っているのを見ると、「あぁ、こうやって神話化されていくんだー」とか、ちょっとニヤリとしてしまいます。
 むかし読んだときは、北欧神話に興味なかったので、何も思いませんでしたけど。

 剣がヴェルンドづくりなのは、「ブランドっつったらグッチにシャネル?」みたいなノリで、「名剣っつったらヴェルンドでしょオ」…と、いう、ある種の常識でもって付け足された部分なのかな、とも思います。

 ベーオウルフが語られていた時代、すでにヴェルンドはポピュラーな伝説の存在だったんでしょうね。

>  『ベオウルフ』では、たしか、ハーマ Hama が、ブルシンガメンを神々の会堂に奪回したとかなんとかの文面になっていると思います。

 対訳本では「輝く都」になってました。
 よく分からないのは、ここの部分、ハーマがブロージングを輝く都に持ち帰ったのは、フランク族が手に入れた後なのか? と、いうこと。
 ヒゲラーク王が身に着けてフリースランド人との戦いに出て戦死⇒フランク族が奪う…このあと、ハーマがその首飾りを持ち去ったということでしょうか。

 ちなみに、ここに出てくる「エルメンリーク」Eormenricesは、エルマナリクのことですか? なんか似てるなアと思いつつ、ふつーに読んでましたが…。(いい加減、ベーオウルフの解説本くらい探して来たほうがいいのだろうか。)

ヘイムダルがアザラシになってロキと首飾り争奪戦する話、ありましたね(笑) ファンのあいだでやたらと盛り上がる部分ですね。
 その神話をなぞったんですかね。


>  ただ、Hama の人名は、前述の古詩『Widsith』にも登場し、こちらは、ゲルマン神話のハイメ!に比定されているのです。そんなところから、ヘイムダール=ハイメ説も出ていてるらしいです。

 !ギャー。
 そんな理由があったんですか。ハイメ君…ハイメ君がヘイムダルって…。ぜーんぜん違うじゃないですかぁ^^; あの愉快すぎるハイメ君がね。
 友人の剣パチったり、キレて飛び出したり放火したり大臣殴ったり、どっちかっていうとロキに似てますよぉ〜。そんなに知名度低いのかハイメ君。

 たとえ似てても、ヘイムダルはブルトガングを持ったことは一度も無いんだし、やっぱハイメ君のだと書いて欲しいですね。ほんと。

>17章1142行の和訳

和訳ですが、むちゃくちゃ違うやんけ!やっぱ eotenは、ヨーツンで巨人ですよ。エーオスタンとかジュート人じゃなくて。

 あー、いや、そうなんですか^^;
 アングロ・サクソン語はサッパリわかりません、英語に似てるところと、固有名詞だけ何となーく分かります。
Eote[na]の部分、文字がいくつかかけているので、補って訳しているみたいですね。nだけじゃなくaも入れるとエーオタン(すいません、間違えてエーオスタンって書いちゃった)という人物名になるらしい…。

>  あと、Hunlafing フーンラーフィングを分解すると「フーンの」+「ラーフ(遺品)」+「の小さいやつ」となると思います。
>  ラーフ=遺品というのは、けっこう使われていて、前投稿で挙げたウェルンド作のレーゼルの遺品 hr&aelig;dlan laf にもありますし、

 レギンレイヴ(Reginleif=神々の遺したもの、ヴァルキューレの名 前)とかも、それに入りますか。
 …確かに、いろいろあるかも。

 
 あー、それにしても、特殊文字…の出る掲示板なんて、無いですよねエ。
 まいったな。いろいろ教えていただいて嬉しいんですが、コレ掲示板で出ないですよ…
 HTMLで出すときは、まんまコピペしてるんでソース覚えてないですし。

 …いっそ、「どうやったって出せない絵文字」の文章ならよかった…<オイ

投稿時間:2002/08/02(Fri) 11:05
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
Re: 歴史から伝説へ
>  「ベーオウルフ」に登場する人物たちは、実在モデルがいる人も
>いますよね。だいたいの生没年も分かっていたりする。
>どうやって出したのかは知りませんが。
 なんらかの史書に出ているでしょうね。エルマンレク/ユルムンレクあたりは、ヨルダネスの『ゴート史』(Gettica)に出ていますけど。

>  剣がヴェルンドづくりなのは、「ブランドっつったらグッチにシ
>ャネル?」みたいなノリで
 まさに世界的ブランドで、たとえば、シャルルマーニュが入手した3本の名剣も、『カルル大王のサガ』によれば英国のガラントという鍛冶師の作ですが、グリムによるとこれはやはりヴィーラント・ヴェルンドがガラント 変音したものだとしています。
 もっとも、シャルルマーニュ伝説は、意図的にガロ=ローマ的解釈をしてますけど、シャルルだってゲルマンですからね、元はといえば。

 そういえば、ベオウルフには巨人の剣がいくつか出てきますが、考えてみれば、『シドレクスサガ』に伝えるところでは、ヴォールンドやその父ヴァーディは、巨人族と人魚族の家系でしたよね。
 巨人族=ジュート人(ユート人)というのも、ありうるんでしょうかね?

>  よく分からないのは、ここの部分、ハーマがブロージングを輝く
>都に持ち帰ったのは、フランク族が手に入れた後なのか? と、いう>こと。
 ブロージングの首飾りの語意は、「穴をうがった」という意味だとグリムはしています。つまり例えばビーズや穿孔した玉のようなものを、数珠繋ぎにしたものだと。この場合、エッダ等でそれが「グッル」でできている、としていても、それは黄金ではなくて琥珀のことだという可能性が高くなると思います。琥珀というのは、松脂の化石化したものですから、たとえば火箸を熱したようなもので指せば簡単に穴が通せますよね。それにバルト沿海の産物でもありますし。
 だから、実在のヒゲラークは、家宝の琥珀の首飾りを持っていた。あるは「これはかのハーマ神が奪い返してきたものじゃぞ」とのいわくつきがあったのかもしれません。

>  ちなみに、ここに出てくる「エルメンリーク」Eormenricesは、エ>ルマナリクのことですか? 
 そうですね。英訳の方では、そう註釈しています。そして、ここでいうハマが、ハイメ(いっときはシドレクの臣下だが、エルマンリク側に寝返る)。
 そういや、ハイメはいっときいじけてエルマンリクの領土をつけねらう盗賊団になりさがっていた時期がありましたけれど、そのときこの宝をかっさらった、という解釈もでてきますかね。
 
>  たとえ似てても、ヘイムダルはブルトガングを持ったことは一度
>も無いんだし、やっぱハイメ君のだと書いて欲しいですね。ほんと。
 やっぱきっちり分けていて欲しいもんです。 

>  あー、それにしても、特殊文字…の出る掲示板なんて、無いです
>よねエ。
 そんなことはないですよ。かなりいろんなタグに対応しているのがありますから。たしか幻想図書館の掲示板もそうだし。だからエス&eth;とかでも、私の使っているバージョンのIEでしたら表示されます。あと、英語フォントにするため、<font face="Times"></font>とかでくくればちゃんと出るブラウザもあります。ただし、それをやっても、なお文字化けしたり、「??」としか出ないブラウザもあるらしいです。
 ソースを開いてコピペしたりするので、&eth;とか見苦しいのは承知ですが、かりに第3者が引用した場合、HTML言語では正規記述になっているので、そうした方がいいかな、と思ってたりして。 
 
 

投稿時間:2002/08/04(Sun) 11:52
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
URL :
タイトル:
Re^2: 歴史から伝説へ
 いきなり話題かわって、スンマセン。
 シドレクス・サガでは、ブルグント族の滅亡地点がゾエストになってるじゃないですか!<気づくの遅い
 ゾエスト…? なんでまた。慌てて地図で探してしまいしたよ。ライン河からだいぶ北に外れてるような気が…。

 あと、ニーベルンゲンの歌のドイツ語版がみつかりません〜〜。
 「勇士」と訳されてる部分と「騎士」と訳されてる部分の単語は違うはずですよね。どうなってるのか、ご存知ありませんか?

+++
 ベーオウルフ登場の「エルメンリーク」Eormenricesは、やっぱりエルマナリクなんですか。とすると、ハーマ=ハイメ説もありえる…か?
 ハイメの原型も、エルマナリクのように実在した人物だとすると、面白いことになりそうですね。シドレクやグンテルほか、多くのキャラクターの原型が、5世紀ごろの人たちだと、ベーオウルフに登場する人物も、そのあたりの人たちだと書かれていますし。

 …って、きよさんは、シドレクの原型がテオドリクじゃない説なんでしたっけ? うー、一人だけ時代が違う人物をモデルにしてるとすると、また話が違ってきますね…。

 

>  まさに世界的ブランドで、たとえば、シャルルマーニュが入手した3本の名剣も、『カルル大王のサガ』によれば英国のガラントという鍛冶師の作ですが、グリムによるとこれはやはりヴィーラント・ヴェルンドがガラント 変音したものだとしています。

 それどっかで聞いたことがあるぞ…?「何でヴェルンドがイギリスにおんねん。」とツッコミ入れた記憶が。
 でも、鍛冶屋さんって、「ヴェルンドみたいになれますように」って、ヴェルンドの名前を名乗ることもあったかもしれませんよね。過去の偉人の名前を子供につけるのってゲルマンの伝統だし。
 意外と、ヴェルンドさんはたくさんいたのかもしれない。


>  巨人族=ジュート人(ユート人)というのも、ありうるんでしょうかね?

 どうなんでしょう、そしたら神話の中にある「巨人族の国はウトガルド」っていうのから外れるような気もします。
 ジュート人の住んでいるところは、近すぎますよ(笑) ご近所じゃないですかー。


> 特殊文字の出る掲示板

 あるんですか。ほう。
 それ入れたら、さらにディープな掲示板になりますかねぇ。^^;
 探してみます。
 
 幻想図書館は、コンセプトが175度くらい違う場所なので、あまり行ってないんです…。あんだけバンバン情報が来るのを消化できてるのはスゴいけど、マニアック度がたりないぜ! もっと一個一個の項目を掘り下げて欲しいのよ! っていう。
 それをやりだすとまた大変なんだろうけど。

>  ソースを開いてコピペしたりするので、&eth;とか見苦しいのは承知ですが、かりに第3者が引用した場合、HTML言語では正規記述になっているので、そうした方がいいかな、と思ってたりして。

 掲示板からコピペして文章を持っていかれるのは、あんまり好きじゃないんですよ…。きよさんのはともかく、私のはデタラメ万歳なので、むしろ引用出来ないよーにしておきたい。(笑)

投稿時間:2002/08/05(Mon) 00:11
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
ニーベルンゲンの原典
>  いきなり話題かわって、スンマセン。
>  シドレクス・サガでは、ブルグント族の滅亡地点がゾエストにな
>ってるじゃないですか!<気づくの遅い
原典ではエッツェルの本拠地は Susat と記してあって、「ニーベルンゲン物語はすべてライン流域だった」諸説派としては、これをゾエスト Soest (ヴェストファーレン州内でした?)だと比定しているようです。

>  あと、ニーベルンゲンの歌のドイツ語版がみつかりません〜〜。
>  「勇士」と訳されてる部分と「騎士」と訳されてる部分の単語は
>違うはずですよね。どうなってるのか、ご存知ありませんか?
現代ドイツ語訳のフルテキストはウェブ上にないんじゃ[?]
原典の冒頭の1-2行は"Uns ist in alten maeren wunders vil geseit/von helden lobebaeren, von gro^zer arebeit,.."です。なんかハーゲン主役の小説のカバーが載ってる http://www.von-tronje.de/tronje.shtmlに、このへんの数行がありましたが。

 検索データベースでなら、MHDBDBのサイトです。
 えーと、献酌(けんしゃく)侍臣(scenke/Schenk)とか、内膳の頭(ないぜんのかみ) (truhsaeze/Truchse&szlig;)、大膳職(kuchenmeister)とかはメモってあるんですが、「騎士」についてはとくに注目しなかったんで、あんまり記憶にとどめてませんが。
 ちゃんと調べればもっとはっきりするんですが、「騎士」は ritter だと思います。ただ、岩波訳は、「〜の手の者ども」でよい箇所も「誰々の騎士たち」と訳していたような気がします。
 それと『歌』には、"〜der snell"(「いと疾き/勇猛な」某)とか、"〜der kuene"(「利(と)き/鋭き」某)とかのいう表現がひじょうに多く頻出するんですが、それをだいたい「勇者○○」と訳していたように記憶しますね。
 もっとも「勇者・勇士・英雄」に該当する"held"も、上で引用した2行目でちゃんと使われてますけどね。
 
>  …って、きよさんは、シドレクの原型がテオドリクじゃない説な
>んでしたっけ? うー、一人だけ時代が違う人物をモデルにしてると>すると、また話が違ってきますね…。
 シドレク≠テオドリク説は、私が支持するわけじゃなく、もとのサイトを作ったKochさんがRitter論に傾倒しておられたとるんですね。ただ、「テオドリク」という名は、「民を統べる王」と意味であり、ごくありふれた名であることはたしかだと思います。シドレクと同期で、ローマの将軍をしていたゲルマン人のストラボも、もとの本名は「テオドリク」という名だけれども、「隻眼の」か「眇」だったかの意の「ストラボ」で呼ばれいたと思います。また、『シドレクスサガ』でも、ヴァルデマールの息子がシドレクを名乗ります。

 そういえば、オズ/ホズがバルドルを矢で射殺す逸話は、サクソの『デーン人の事蹟』にもあるといいますが、『ベオウルフ』にも、やはり兄をあやまって射殺したヘーズキン[?] H&aelig;&eth;cyn (Fitt34, 2435行, Fitt35 2483行, Fitt 40 2926行に登場)が言及されているようです。

>  ジュート人の住んでいるところは、近すぎますよ(笑) ご近所
>じゃないですかー。
 たしかにあまりご近所じゃ、神秘性がうすらぎますけど。炎の巨人スルトがじつは「南の国」の「日焼けた巨人」だったりして。
 
>  幻想図書館は、コンセプトが175度くらい違う場所なので、あ> まり行ってないんです…。あんだけバンバン情報が来るのを消化で> きてるのはスゴいけど、マニアック度がたりないぜ! もっと一個> 一個の項目を掘り下げて欲しいのよ! っていう。
 たしかに幻想図書館は浅く手広くというきらいがあります。ひとつひとつの項を読むのはあっというまですけど、クロスリンクがよくできてると思いますね。
 ですが、その「調査依頼&情報募集中の掲示板」(http://web.pe.to/~neko/petit/petit.cgi)は、外来の方から、けっこうマニアックな書き込みがあるんですよ。

投稿時間:2002/08/05(Mon) 21:56
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
URL :
タイトル:
読み直し中。
> 原典ではエッツェルの本拠地は Susat と記してあって、「ニーベルンゲン物語はすべてライン流域だった」諸説派としては、これをゾエスト Soest (ヴェストファーレン州内でした?)だと比定しているようです。

 おぉ、そうなんですか…。
 しかしゾエスト、ブルグントからは近すぎるかも。(笑)シドレクさん家からは遠すぎる。
 ライン派とドナウ派って別れるあたりが、いかにもヨーロッパくさいくないですか? 観光案内や文学評論で、ライン的、とか、ドナウ的、とかいう表現をよく見かけます。(どっちも川じゃん、大して変わらん、と思うんですが。)

 それと、以前きよさんに教えていただいた、ハゲネが渡し守を殺す場所「メーリンゲン」が、みつかりません。
 そのまんま入れるとルクセンブルクの近くだのドイツの上のほうだの出てきますし、きよさんの教えてくださった綴りでは、ずいぶんはずれた場所になってしまいます。

 クリエムヒルトが嫁ぐさいに渡る場所「フェルゲン」も探してみたのですが、パッサウにやたら近い場所が出ました。ギーゼルヘルとゲールリートがここまでついてくるってことは無いだろうし…何でなのでしょうか。


>ニーベルンゲンの歌のドイツ語版

 図書館で探してるんですけどね。
 ハルトマンとか、他はドイツ語のものがあったのに。
 騎士はたぶんritterだろうな、と思いました。騎士関係の資料にはそう載っていたので。
 えーと、現代教養文庫のニーベルンゲンでも勇士、戦士が騎士とは別に出てきて、「ゲールノートは、彼の勇士たちに語った」とかなってる部分があります。
 なんで騎士じゃないんだろう、って思って。
 服部正己訳だと、さらに古めかしくなって「武士」と書いて「つわもの」とルビふってあります。騎士という単語も出てくるのに。

73節
岩波版
 このえりぬきの騎士たちは手に鋭い投げ槍をたずさえ、
 彼らの剣の切っ先は拍車のあたりまで垂れ下がっていた。

服部版
 ○剣のこじり、拍車があたりに垂れかかり、
 武勇すぐれし騎士の面々鋭き矛を携えしが、

現代教養文庫版
 剣の先端は拍車までとどき、鋭い投げ槍をえり抜きの騎士たちは手に持っていた。

 …と、まあ、対応して同じ部分に同じ単語を申し合わせたように当てはめているのは、元の単語が違うからなのか? と、思ってみたり。
 ちょっとした疑問てやつです。検索…して出てくるんでしょうかコレ。元テキストがあったら、いっぱつで確かめられるのに。
 ともあれ、「献酌」や「侍従」のつづりはイタダキですねー!(笑)
 (献酌コック長、大膳職を宴会係と訳すのはカンベンして欲しい。二本の神話本よ。)

>  それと『歌』には、"〜der snell"(「いと疾き/勇猛な」某)とか、"〜der kuene"(「利(と)き/鋭き」某)とかのいう表現がひじょうに多く頻出するんですが、それをだいたい「勇者○○」と訳していたように記憶しますね。
>  もっとも「勇者・勇士・英雄」に該当する"held"も、上で引用した2行目でちゃんと使われてますけどね。

 なるほど。ヒーローに相当する言葉ですか。
 たぶん、ジーフリト・ハゲネに対して使われる言葉ですね。他の人たちにはつかわなさげ。

>「テオドリク」という名は、「民を統べる王」と意味であり、ごくありふれた名であることはたしかだと思います。シドレクと同期で、ローマの将軍をしていたゲルマン人のストラボも、もとの本名は「テオドリク」という名だけれども、「隻眼の」か「眇」だったかの意の「ストラボ」で呼ばれいたと思います。また、『シドレクスサガ』でも、ヴァルデマールの息子がシドレクを名乗ります。

きよさんのサイトでは、ヴァルデマールのほうは名前変えてましたね。
 ゲルマン系はおんなじような名前が多いので、仕方が無いのかも。
 グンナルやヘグニも何十人といることですし…。

>  そういえば、オズ/ホズがバルドルを矢で射殺す逸話は、サクソの『デーン人の事蹟』にもあるといいますが、『ベオウルフ』にも、やはり兄をあやまって射殺したヘーズキン[?] H&aelig;&eth;cyn (Fitt34, 2435行, Fitt35 2483行, Fitt 40 2926行に登場)が言及されているようです。

 本当は王様ねらってたのに、狙い外しちゃったってところですね。
 手元の訳ではヘスキュンになってます。
 違うのは3人兄弟だったところですか。ヘレベアルド、ヘスキュン、ヒゲラークで。


>炎の巨人スルトがじつは「南の国」の「日焼けた巨人」だったりして。

んー、それは黒小人がそうなのかなって思ってました。色が黒くて小さい=エジプト人? とか。エジプト人、手先が器用で装飾品つくるのが上手だし。
 自分的ドリームですが(笑)

>「調査依頼&情報募集中の掲示板」
 …スイマセン。嫌いな人が住み着いているので鬼門なのです。(オイ)
 ものを知ってることと、理解していることとは微妙に違う…。
 …エジプト関係のスレが立ったら見に行ってもいい。(待て)

投稿時間:2002/08/06(Tue) 23:17
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
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タイトル:
ああ、馬鹿だ自分
 人様の掲示板に文句つけて見苦しいですね。すいません。
 何で「そうですね。暇があったら見に行きます」くらいのアドリブきかせられんのか。
 見なかったことにしてください。

投稿時間:2002/08/10(Sat) 09:39
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
Re: マップ等
レスポンス遅れててごめんなさい。

>  しかしゾエスト、ブルグントからは近すぎるかも。(笑)シドレクさん家からは遠すぎる。
 リッター説では、皆さんご近所なんですよ。ディートリッヒ・フォン・ベルンがベローナ出身ではなくてボンなんです。ボンの古い印章を見ると、ベルンと書かれているとか。

>  ライン派とドナウ派って別れるあたりが、いかにもヨーロッパく> さいくないですか? 観光案内や文学評論で、ライン的、とか、ド> ナウ的、とかいう表現をよく見かけます。(どっちも川じゃん、大> して変わらん、と思うんですが。)
 かたや「美しき青きドナウ」のワルツ、かたや「なじかはしらねど心わびて」のローレライってかんじですかね。

>  それと、以前きよさんに教えていただいた、ハゲネが渡し守を殺す場所「メーリンゲン」が、みつかりません。
 すいません。たしか簡略地図を投稿したような気がするんですが、
「メーリンゲン」はGrossmehringで、「フェルゲン」は、Pfoerring です。ドナウ河沿いにこんな感じです:
  Inglostadt ------ Grossmehring ---------- Pfo:rring
(Moeringen) (Vergen)

> >ニーベルンゲンの歌のドイツ語版

>  えーと、現代教養文庫のニーベルンゲンでも勇士、戦士が騎士と
>は別に出てきて、「ゲールノートは、彼の勇士たちに語った」とかな>ってる部分があります。
いま MHDBDB で統計だけ出してみました。ニーベルンゲンの歌 B写本で:
 「勇士/英雄」=Held (helt, helde, helden等) 298 回
「するどい/切れ者」= ku:ene等 306 回
 「騎士」 =ri^ter, ritter 等 123 回
「速い()」 = snel, snell 等 71 回
でした。まんまで貼り付けるとおそらくUnicodeエンコードになりますが:
 
> 73節
Diu ort ir swerte giengen nider &ucirc;f die sporn.
ez fuorten sc&auml;rpfe g&ecirc;ren die riter &ucirc;z erkorn.
S&icirc;vrit der fuort ir einen wol zweier spannen breit,
der ze s&icirc;nen ecken vil harte vreisl&icirc;chen sneit.
>岩波版
> このえりぬきの騎士たちは手に鋭い投げ槍をたずさえ、
> 彼らの剣の切っ先は拍車のあたりまで垂れ下がっていた。
> 現代教養文庫版
>  剣の先端は拍車までとどき、鋭い投げ槍をえり抜きの騎士たちは手に持っていた。

>  (献酌コック長、大膳職を宴会係と訳すのはカンベンして欲し
>い。二本の神話本よ。)
 献酌役というと−>ガニュメデス=小姓(殿様の衆道愛の対象)ちゅう連繋をしちゃうんですよね。ゼウスが美少年を酌持ちとしてハベらすのはやっぱ、ホモっ気らしいですからね。(Ganymede が語源の catamite という単語もありますから。)
 すると歴史モノで、信長の小姓の蘭丸とかが「じつは女だった」みたいに設定すると同じく、ジントルトもじつは女だったというセンが出てくるとか?

> >「調査依頼&情報募集中の掲示板」
>  …スイマセン。嫌いな人が住み着いているので鬼門なのです。
 そーなんでしたか。「艮(うしとら)」の方向ですか...って。
 うーん、いろんな人種が現れるようですけれどね。ネタ探し系も、素朴な質問の人とか。それで、ちょっと気になって調べてみると、あんがいと発見があったりしますけど。
 でも、どちらかというと名前の列挙とか、情報の洪水になりがちであんまり、「こことここが、こうつながっている」という方向性にはもっていかないんですよね。

投稿時間:2002/08/10(Sat) 19:31
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
URL :
タイトル:
ありました♪
> レスポンス遅れててごめんなさい。

 いえいえ〜、ヒマなときで良いですよ。別に切実に困っているわけでもなく。むしろ、こんな物分りの悪いヤツを相手にしてくださっているだけで感謝ものです。^^;

 あ、きよさんとこのバナ、使わしていただいたんで。
 サイト名も変更しときました。「ローランの歌」に手を出すとは、さすがであります…。私は、あの、面白くない話の何処にツッコミ入れようか、まだ思いつきません。
 アオイアオイ繰り返すのと、おフランスな匂いがどーしても馴染めませんヨ。


> >  しかしゾエスト、ブルグントからは近すぎるかも。(笑)シドレクさん家からは遠すぎる。
>  リッター説では、皆さんご近所なんですよ。ディートリッヒ・フォン・ベルンがベローナ出身ではなくてボンなんです。ボンの古い印章を見ると、ベルンと書かれているとか。

 ほー! ボンと来ましたか。ドイツの右上あたりですね。なるほど…綴りは似てるといえば似てますねー…だから、オーディンに火を吐ける飲み物を貰ったとか、そういう話になるんですね。

 でも、それだと、ドイツの上半分で話が完結しちゃいますね。
 ライン河から青きドナウを越えて遥かに旅する壮大な話が、ちょっとショボくなってしまいそうです。

>  かたや「美しき青きドナウ」のワルツ、かたや「なじかはしらねど心わびて」のローレライってかんじですかね。

 全然関係ないんですが、ローレライの岩って、色気がなさすぎると思いませんか。
 写真で見てるんですが、どー見ても、物悲しきローレライ伝説なんか思い浮かびません。パッと見、自殺の名所みたいじゃないですか、あの岩(笑)←当たらずも遠からず?


> 「メーリンゲン」

 見つかりました、と、いうか、前に見つけた町で合ってました、すいません。
 どうやら資料した本の地図のほうが、ちょっとズレてたみたいです。
 ハゲネもクリエムヒルトも、ほぼ一直線にエッツェル王のところへ行ったんですね。最短距離。
 ようやく謎が解けました…。


>ドイツ語のニーベルンゲンの歌

>  「勇士/英雄」=Held (helt, helde, helden等) 298 回
> 「するどい/切れ者」= ku:ene等 306 回
>  「騎士」 =ri^ter, ritter 等 123 回
> 「速い()」 = snel, snell 等 71 回

 なるほどー!
 そういえば「速い」ありましたね。使いっぱしりさせられているゲーレとか。たまにフォルケールも「俊足の」とか呼ばれてた。
 勇士はHeldなんですか。英語だとヒーローになる部分ですよね?
 ううん…日本語って…、素晴らしい…。
 

> >  (献酌コック長、大膳職を宴会係と訳すのはカンベンして欲し
> >い。日本の神話本よ。)

>  献酌役というと
>ガニュメデス=小姓(殿様の衆道愛の対象)ちゅう連繋をしちゃうんですよね。ゼウスが美少年を酌持ちとしてハベらすのはやっぱ、ホモっ気らしいですからね。(Ganymede が語源の catamite という単語もありますから。)
>  すると歴史モノで、信長の小姓の蘭丸とかが「じつは女だった」みたいに設定すると同じく、ジントルトもじつは女だったというセンが出てくるとか?

 いやぁ、そんな(笑)
 酌持ちたって、実質は酒蔵の管理人でしょう。<と、騎士本に描いてあったので、そのまんま信じているんですが…この辺はあまり詳しくない。
 そういや、ヴェルンドも一時期王様のお側で「酌持ち」らしきことをしていませんでしたか。

 確かジンドルトは、ヴォルフラムの「パルチヴァール」にも、ちょろりと言及されていたような気がします。
 …いや、フーノルトのほうだったか…。
 こういうの探すのは、ネット上にあるデータのほうが検索簡単ですね;;


 それと、こないだ仰っていたベーオウルフ1140−1145あたりに出てくる刀のことですが、刀を指す単語は、ドレなんでしょう。
 リストに加えようとしたのですが、わからないんですよね。

 固有名詞で名前がついてる剣だと、最初の文字が大文字なのでどれが剣の名前なのか分かるのですが、「閃光刀」とか言われてしまうと、もぉ全然サッパリです。
 読めない…。
 お分かりになりましたら、教えてください…。スイマセン。

投稿時間:2002/08/11(Sun) 05:13
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
Re: AOIの謎とか
>  あ、きよさんとこのバナ、使わしていただいたんで。
>  サイト名も変更しときました。「ローランの歌」に手を出すとは、さすがであります…。私は、あの、面白くない話の何処にツッコミ入れようか、まだ思いつきません。
 岩波版は、一句一句読めば立派ですが、流れとして躍動性に欠ける気がします。「やよ、」とか
公家っぽいので、もうすこしお武家様にしたてて欲しいでよね。お歯黒のロランは想像するのもおぞましい
からカンベン願いたいです。
 ロランのページはいわば試作品のつもりだったんです。ゲルマンもののページを本チャンと想定して。
『ロランの歌』で限定すれば、剣の名とかも数限られるし。−と思ったんですが。
他の作品にも手をのばしてしまったので、そうなると、きりがなくて、手に負えなくなりました。(苦笑)。
結果、手を加えているうちに、ロラン関連リンクのほうが、「∞空間」のリンクより先にできてしまって、
申し訳ありません。そのときに、ロランページの人から一報ありまして、なんかわけわからんうちに
修道士名簿に名を連ねられてて(笑)、リンクを張るから、とか言われて、めんどうくさがってやらなかった
衣替えとバナー制作をしたわけなんです。
 私も気性からすればフランスよりはアングロ・ドイツびいきなので、ゲルマンのページ作ったら、もちっと
力(リキ)いれるつもりですよ。ロランの訳者にしてもエギンハルドを「エジナール」とか
ルードウイッヒ(ドイツ人王)を「ルイ・ジェルマニック」とか、みさかいなくフランス語化しますからね。
そんな表記どこにもないでしょ?ちょっと、こめかみに青筋たちますよ。

> アオイアオイ繰り返すのと、おフランスな匂いがどーしても馴染めませんヨ。
 AOIというのは、おそらくなんらかの略でありましょう。じっさいは解読はされていませんが、ほんの例えばですよ、
"a oraison iesu"「イエスの祈りに」などの意味がある文句であり、レフランなのです。

>  でも、それだと、ドイツの上半分で話が完結しちゃいますね。
>  ライン河から青きドナウを越えて遥かに旅する壮大な話が、ちょっとショボくなってしまいそうです。
 たしかに地図はグッと縮小されてしまいますね。しかし、ライン流域一帯は、なかなか興味深い
場所が密集しているようです。たとえば「竜の岩」Drachenfels 。また、リッターが「恐竜の化石が出る。
シドレクが竜とバトルしたばしょである」というオスニンク山脈 Osning/Osnabruck のあたりは、
むかしへルマン/アルミニウスがローマ軍団をやぶったという超有名な史実のゆかりの場所です。
ほんの数年前、Kalkriese にて人骨や、ライフライクなローマの人面型マスクなどが見つかっています。

>  全然関係ないんですが、ローレライの岩って、色気がなさすぎると思いませんか。
>  写真で見てるんですが、どー見ても、物悲しきローレライ伝説なんか思い浮かびません。パッと見、自殺の名所みたいじゃないですか、あの岩(笑)←当たらずも遠からず?
 たしか、ローレライの崖っぷちにさいている忘れな草(ドイツ語でも das Vergessmeinnicht という)を
(もちろん愛するマイネ・リープヒェンのために)採取しようとして命を落とした若者の逸話があったように記憶します。
ローレライの岩には、セイレーンのように、その妖しい歌声で船乗りをまどわすニックス(妖精)のようなものが
棲みついているとか。旅する詩人に"クロップシュトック"と囁いて死をいざなうとか(→これはウソ)。
 人魚のモデルはジュゴンだともいいますが、アザラシが多摩川にまぎれこむということは、ライン川に
海棲動物がいたことはあるかもしれませんね。ドナウ河は海にはつながってないんじゃないでしょうか。
八百比丘尼とか、人魚の肉を食するのはいかにも残虐ですが、ジュゴンやアザラシの肉ならそうでも
ないかも。

> >ドイツ語のニーベルンゲンの歌
> > 「速い()」 = snel, snell 等 71 回
()の中身が抜けてましたが、snell という形容語は、現代ドイツ語の schnell (速い)にあたるけれども、当時はもっぱら
「勇ましい」ほどの意味で使われていた。難訳の箇所だが、英語では一貫して"doughty"という語をもちいる、とたしかOMACL英訳で書かれていました。

>  いやぁ、そんな(笑)
>  酌持ちたって、実質は酒蔵の管理人でしょう。<と、騎士本に描いてあったので、そのまんま信じているんですが…この辺はあまり詳しくない。
>  そういや、ヴェルンドも一時期王様のお側で「酌持ち」らしきことをしていませんでしたか。

>  確かジンドルトは、ヴォルフラムの「パルチヴァール」にも、ちょろりと言及されていたような気がします。
「パルチヴァル」は読んでませんが、MHDDB にあったかな?原文の冒頭あたりが引いていある本を持ってますが、
"Owe muoter, waz ist gott?" 「お母さん、神(サマ)ってなあに?」と聞くんですよね。つまり、パルチファルは、
子供の頃から無邪気なので、"Who is God?"(どういうお方?)と聞くべきところを"What is God?"(なあに)って
聞き方をするんですよね。

>  それと、こないだ仰っていたベーオウルフ1140−1145あたりに出てくる刀のことですが、刀を指す単語は、ドレなんでしょう。
>  リストに加えようとしたのですが、わからないんですよね。
Hunlafing (または Hun の Lafing) ですか?たしかに大文字になってませんね。Lafing が、北欧の Leif/Lef レーヴ と同義
だろうということは、すでに投稿しましたですね。

投稿時間:2002/08/11(Sun) 16:18
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:moon-over@mtf.biglobe.ne.jp
URL :
タイトル:
筑摩版は、だいじょーぶ。
>  岩波版は、一句一句読めば立派ですが、流れとして躍動性に欠ける気がします。「やよ、」とか
> 公家っぽいので、もうすこしお武家様にしたてて欲しいでよね。お歯黒のロランは想像するのもおぞましい
> からカンベン願いたいです。

 お歯黒のローラン…
 シャルルの甥っ子の「剛勇のロラン」が公家…!(笑)
 私が持っているのは、古本屋で手に入れた、少し古い筑摩書店のものなので、ふつうに武家さんっぽくなっています。新潮のは、見たことがない…なぁ。

> 結果、手を加えているうちに、ロラン関連リンクのほうが、「∞空間」のリンクより先にできてしまって、
> 申し訳ありません。

 イヤ。うちはあまり専門的じゃーない遊びサイトなので、別にどうでもいいですよ。
 しかしローランの歌ファンがあんなにいるとは思いませんでした。マイナーだと思ってたのに。
 (ロラン、って言うと、どうしてもガンダムの主人公思い出してしまうんですよ私。スイマセン。ローランで行かせて下さい…^^;)
 騎士ファンの人にすれば、あのノリは、たまらないのかもしれませんね。しかも修道士名簿って。騎士名簿じゃないところが。


> AOIというのは、おそらくなんらかの略でありましょう。じっさいは解読はされていませんが、ほんの例えばですよ、
> "a oraison iesu"「イエスの祈りに」などの意味がある文句であり、レフランなのです。

 んー。確かにいろんな説があって、それなりに意味があるんだろう、とは思いますが、20回目あたりで、「いい加減にしろよ」とか思います。(笑) 最初は文末だけにつけていたのに、そのうち文中にまで書き出すようになってきて、一節につき二回とか、やりすぎじゃないかー、と。
 作品よりむしろ、書いた人のほうにツッコミ入れたくなります。
 書いた人といっても、後から書き直したらしい箇所が沢山あって、どの人にツッコミ入れればいいのかわかりませんが。 

 ローランのいいところは、親友がいるところですね。しかもローラン/腕っ節 オリヴィエ/頭脳 と、分かれていてコンビが楽しそうー。

 ジークフリートなんか単独で強くて、(ヴォルスンガ・サガでは一応、友人らしきものが出てきますが、結局、一生の友とまではいかなかったようだし…)まさしく「死んでも惜しくない人」ですが、ハゲネには親友がいるし、やっぱり勇士といえど、友達いない奴はダメですね。
 ただ強いだけじゃあね。

 ローレライ伝説も、その変遷や周辺の伝承などをやると面白そうですが、ローレライさんが今ひとつ好きになれないので手を出してません。
 なんか、こう、単なる悲劇的伝説の集団ってカンジで。
 ゲルマンっぽく運命に逆らってみるとか、戦うとかのシーンがあればなぁ…って、それやると、ローレライじゃなくなるのか。^^;


> 「パルチヴァル」は読んでませんが、MHDDB にあったかな?原文の冒頭あたりが引いていある本を持ってますが、
> "Owe muoter, waz ist gott?" 「お母さん、神(サマ)ってなあに?」と聞くんですよね。つまり、パルチファルは、
> 子供の頃から無邪気なので、"Who is God?"(どういうお方?)と聞くべきところを"What is God?"(なあに)って
> 聞き方をするんですよね。

 そう、ソレ。
 ヴィルテンベルク城址に刻んであるという言葉、好きなんですよ。彼らしいセリフだなって。
 輝く甲冑を来た騎士を天使と間違えるシーンと並んで、名場面だと思います。


>ニーベルンゲンの地図
 拝見しましたですよ。分かりやすくて、いいつくりですね。て、いうか上手です。(汗)…自分、ダメダメだわ。
 エクセルのファイルって、ウェブ上に上げられるものなんですね。
 綴りを並べてみると…また。
 や、勉強になります。

投稿時間:2002/08/11(Sun) 05:21
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
Re^2: マップ等
暫定版でMAP作成しました:http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/myth/dietrich/nibel-maps-j.htm
(内容未チェックですが、いちおうニーベルンゲンの全地名が出てるはずです). 中世ドイツ語の表記か出してませんが、英・現代ドイツ語は情報そろえてないからです。
 EXCEL形式でメモってあるものでよろしければ、とりあえず
http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/myth/dietrich/CH_NIB.xls
にアップししときましたが。

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