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投稿時間:2002/12/20(Fri) 10:17
投稿者名:雲都 蒼
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神様に直談判にて
右足を出したトライアドの彫像、メンカウラー王の彫像ですよね?
王とハトホルはいつも通りですが、王の左隣のノモスの女神が
右足出している。

個人的な見解として、
犬がマークのノモスだったので、冥界、すなわち死者と
関係があるのではないかと思います。
犬の神は大体アヌビスにしろウプウアウトにしろ、
冥界と関係した神々ですし。
色々な見解があるそうですが、
王を中心にしてニ柱の女神が左右対称のポーズをとると
バランスが取れて美しい、
ということもあるのでしょう。
が、その際生命の貴婦人であるハトホルを正者、
死を関連のある犬のノモスの女神を死者の表現で表すのが
自然だったのではないか、と思います。

あと、カイロ博物館にある牛の記録の模型で右足出している像が
あるのですが、これはお遊びですね。

投稿時間:2002/12/21(Sat) 18:51
投稿者名:岡沢 秋
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カイロで見た気がする
どもです。毎度情報ありがとうございます。

> 個人的な見解として、
> 犬がマークのノモスだったので、冥界、すなわち死者と
> 関係があるのではないかと思います。
> 犬の神は大体アヌビスにしろウプウアウトにしろ、
> 冥界と関係した神々ですし。

 犬が標というと上エジプト第17ノモス<インプ>ですね。(インプ=アヌビスのエジプト語名)…でも、ここのノモスの神様って、名前からしてアヌビスなんで、女神じゃないですよ? それともアヌビスの奥さんのインプト?
 うーん誰なんだろう。

> 色々な見解があるそうですが、
> 王を中心にしてニ柱の女神が左右対称のポーズをとると
> バランスが取れて美しい、
> ということもあるのでしょう。

ってのは…ちょっと考えたんですが、そういうのもアリなのかなぁ…

 ちなみにハトホルさんには、死者の導き手という役目もあります。(アシウトの三柱神に入っている)
 生と死は右左で対照にするものではなく、「動」と「静」で表現するというのは、死者の神が足をそろえてミイラ型で描かれているところからも伺えるので、どちらかというと「見た目キレイだから説」のほうが信憑性があるように思います。


> あと、カイロ博物館にある牛の記録の模型で右足出している像が
> あるのですが、これはお遊びですね。

 んー…いや、トライアドの像をカイロ博物館で見たような気がするんですよ。最初に挙げてくださったメンカウラーの像はカイロのものですか?
 3体ならんでる像の写真が手元に無いので確認とれていないのですが、3柱で並ぶときは必ず左の女神が右足を出す、という法則がつかめれば、「見栄えを良くするためにそういう作り方をした」と、いう説が成り立つんですが。

 …今、市内の図書館が一斉改装中で入れないんですねえ^^;

投稿時間:2002/12/24(Tue) 16:21
投稿者名:雲都 蒼
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すみません…
他の州で全く同じ構図の彫像がありました。
先に出したのが上、最近発見したのが下の画像です。

http://www.asahi-net.or.jp/~wr6s-wtnb/Egypt/Japanese/mu-c1.html
http://www5.famille.ne.jp/~sunafuki/Egypt/scripts/Eg816-065.htm

「メンカウラーとハトホル&各州の女神」
のトリオで、全42州分あるようです。
この場合は、「3柱並ぶ時は左の女神が右足を出す」法則が成り立ちます。

メンカウラーとハトホル+アルファ以外に、
3柱が足を出して並ぶ彫像を知らないのですが、
このパターンの場合は、やはり単に構図の問題ですかね?

投稿時間:2002/12/24(Tue) 16:31
投稿者名:岡沢 秋
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あー、おそかった
 雲都さんの仰ってたのは、コレですよね。http://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/bekkan/bbs/zou.JPG

 メンカウラー王の像。拡大してみると、右足をだしてるかどうかはビミョウです。どっちかというと、そろえているように見えます。

 で、これの出土場所を見てみると、葬祭殿でした。わかりましたよ。
 この、足を出してない女神サンはおそらく、死者の裁判のとき、否定告白を聞く42柱神のひとりです。死後の世界で活躍する神様なので、足をそろえているのでしょう。

> 「メンカウラーとハトホル&各州の女神」
> のトリオで、全42州分あるようです。

 というのは、上エジプト22州+下エジプト20州のこと。
 それぞれから一人ずつ神様が出向(笑)して、オシリスの法廷で鎮座ましまします。そして、死者は、それぞれの神の名前と、神への否定告白「私は〜したことはありません」を唱える。
 死者の書の呪文125です。

 というわけで、3柱並ぶことに意味があるのではなく、やはり、「生の世界に属するか、死の世界に属するか」の問題で、足を出すか出さないかで表現を分けるのではないかと思います。

 ちなみに写真の出典は、東洋書林の「ピラミッド大百科」。
 やっと図書館の改装が終わりやがったので、ダッシュで借りに行ってきましたともーv

投稿時間:2002/12/27(Fri) 22:22
投稿者名:岡沢 秋
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ついでのトライアド
http://members.aol.com/egypttour/cmemphite.html

家族でドリームユニット、メンフィス三柱神です。
左がプタハ様、右がセクメト様、真ん中が息子さんのネフェルテム。
生の世界に属するネフェルテムとセクメト様は左足を出し、左にいるプタハ様は死の世界に属するので足は出していません。

実を言うと、「トライアド」ってのは神様にしか通用しない言い方だそうです。王様は神様の息子(または生きた神)なので神扱いですが、
ふつうの人間の場合は、3人ペアでトライアドを形成する必要は無かったみたい…。

様式も、けっこうバラバラ。
以下は人間のバージョンです。

http://www.egyptianmuseum.gov.eg/details.asp?which2=675

カイロ博物館の所蔵品。珍しいパターンで、4人家族で、しかも全員足は出してないものです。個人所蔵。12王朝の貴族さんで、「ふたりの奥さんと息子」だそうな。…二人かよ!(笑)

http://www.egyptianmuseum.gov.eg/details.asp?which2=689

同じくカイロ博物館所蔵。「メルサンクと二人の娘たち」。
娘さんは両方と足を出してないうえに、よーく見ると、立ち位置が直線上じゃないのが微妙。

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