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投稿時間:2003/04/22(Tue) 19:20
投稿者名:奈束
URL :
タイトル:
「エッダ編」引用文について
はじめまして 奈束と申します。
北欧神話のサイト巡りをしてこちら様にやって参りました。

北欧神話関連のページにて「サイボーグ009」の「エッダ編」の事を取り上げられてらしたので、とても嬉しくなってしまいました。私が北欧神話に興味を持つきっかけは「エッダ編」だったのです。

そこでぜひお尋ねしたい件がございます。
作品中いくつか引用文がありますが、たしかに「エッダ」ではないんですよね。では一体何の引用なのでしょうか!?
部分的には「ニーベルングの指環」からもあるようですが、はっきり「この箇所」というものが見つかりません。

もしご存知でしたらお教えいただけると幸いです。
ずーっと気になっているのですが、神話そのものについての疑問ではないので、どこにもお尋ねできずにおりました。

投稿時間:2003/04/22(Tue) 21:40
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
石ノ森ファンの方召喚。
 こんにちは。いらっしゃいませ。
 サイボーグ009で来られた方は初めてですよ(笑

> 作品中いくつか引用文がありますが、たしかに「エッダ」ではないんですよね。では一体何の引用なのでしょうか!?

 ええと…実は問題のエッダ編、そういや誰かに貸したっきりまだ戻ってきてないということに今気がつきました。手元に無いので、すぐは調べられないんです…スンマセン。

 記憶にある中では、確か冒頭の言葉は「巫女の予言」だったような気がするんですが、いちばん最後のシメの言葉がエッダじゃなかったような気が。

 エッダではなくシェイクスピアか何かじゃなかったでしょうか?
 ウロ覚えなので…(汗

 えー、誰か手元に本がある方、マンガの中で引用されてた文がどんな内容だったかお分かりになりませんでしょうか(他人に頼る)

 

投稿時間:2003/04/22(Tue) 23:10
投稿者名:STILL
Eメール:
URL :
タイトル:
横レス失礼します
>奈束さん
はじめまして。009エッダ篇最後のフレーズが「すべてのものは
たとえにすぎない」という意の文だったと記憶するのですが、
たぶんこれはゲーテの『ファウスト』のラストの一文じゃないかと
思います。(「永遠に女性なるもの我等を引きて昇らしむ」の直前
のフレーズ?)

投稿時間:2003/04/22(Tue) 23:50
投稿者名:奈束
URL :
タイトル:
早速ありがとうございます
早速のご対応ありがとうございます!

岡沢さま 
009では初めてですか!? たしかに009サイトの方でもこの引用文の出典を明らかにしているところは今のところ無いようです。
「エッダ編」執筆にあたって出版社が資料を石ノ森氏に貸したという話を聞いたことはあるのですが・・・。
お問い合わせしました引用文は下記のとおりです。

「旅人が一人あなたの家の前で待っている。まだ誰も知らないことを聞かせてもらいたい。起きておくれヴァラ 起きておくれ…」

「夜が始まるのだ…北の方で氷のように冷たい巨人が立ち上がり、とげのあるむちでたたいて、人々を平和な眠りからさます…」

「山と巌がきっと輝く太陽の神に焼かれるで しょう」

「どんな地上のものもそれはただ―たとえである」

以上4箇所です。


「起きておくれヴァラ」のこの部分だけ「指環」で見つけたのですが、あとのところは全くお手上げです。

>STILLさま
ゲーテの『ファウスト』ですか!? ありがとうございます。早速確認してみますね。

投稿時間:2003/04/23(Wed) 00:51
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
あまり役に立ちませんが
暗に召喚してしまい申し訳アリマセン>STILLさん

ゲーテでしたっけ。

ええと、そんで手持ちの資料でまず確認とれるところからとってみました>奈束さん

・「ヴァーラ」の台詞
リヒャルト・ワーグナー
「ニーベルングの指輪」”ジークフリート”第3幕 第1場

 オーディン「(前半略)わたしが歌うのは、あなたを目覚めさせる歌。瞑想の眠りから呼び覚まそう。
 全知の人よ! 原初の知恵者よ!
 エルダ! エルダ! 永遠の女性よ!
 起きよ! 目覚めよ! おおヴァーラよ! 目覚めよ!」(新書館 より)

ちなみに、この「ヴァーラ」はエッダには登場しない、ワーグナーオリジナルの女神様です。


・最後のシメの一文
ゲーテ
「ファウスト」のラストシーン、主人公ファウストが天に昇って聖母マリアの前で讃えられてるシーン。

”一切の無常なるものは
 ただ映像たるに過ぎず。
 かつて及ばざりし所のもの、
 ここには既に行われたり。
 名状すべからざる所のもの、
 ここには既に遂げられたり。
 永遠に女性なるもの、
 我らを引きて往かしむ。”(森鴎外全集2 ちくま文庫 より)

新潮文庫から出てるのはもっと文章が簡単なはずです…^^;


 こうして見ると、「エッダ篇」なのに実はエッダから引用してないってことが分かってしまいますね…。うーん。
 この二つの引用文の共通点は「太母」に関わる文章だってことでしょうか。
 と、いうことは、残る二つのうち「北の巨人が」というのは原初の巨人ユミルに関係するもの、かな??

 あらためて考えてみると、石ノ森先生、あっちこっちから資料持ってきてるんですねぇ…。

投稿時間:2003/04/24(Thu) 00:08
投稿者名:奈束
URL :
タイトル:
ありがとうございます
お手数をお掛けしました。ありがとうございます!

長年、探し続けていたものですので、部分的にでも出典が判明してとても嬉しいです。
とくに最期のページの印象的な文章のところですので、岡崎さま STILLさまに感謝いたします。(ファウストを確認しようとしたら拙宅には岩波版上巻しかありませんでした...)

ヴァーラがワーグナーオリジナルとすれば出典は「指環」からと見てよさそうですね。

おっしゃられた「太母」と「巨人」の関連についてはとても興味深い点と思えます。もしかしら作者の意図するものがあるのかも。

それにしても、本当に「エッダ篇」なのにエッダから引用していませんね〜
この作品で「エッダ」にハマって読み続けている私って一体・・・

重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました!

投稿時間:2003/04/24(Thu) 11:13
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
Re: 冷たい巨人
どうやら北欧ネタなので横槍入れさせていただきます。

>「夜が始まるのだ…北の方で氷のように冷たい巨人が立ち上がり、とげのあるむちでたたいて、人々を平和な眠りからさます…」

 「氷のように冷たい巨人」ですが、おそらく原初の巨人ユミールっぽいとどなたも思ったと思います。『ヴァフスルーズニルの歌』第17節が"ice-cold giant"と英訳される例がありますが、正確には「霜のように冷たい巨人(jo:tun)」[×詰めたい巨人]のようです。

 さて、「霜のように詰めたい巨人(thurs)」という表現は、『オージンのワタリガラスの呪文』か『フォルスピャルの歌』(正確な邦題は知りません)という詩にあって、上の引用はそこからのようです。
 エイステイン・ビェルンッソンさんのサイトwww.hi.is/~eybjorn/ugm/hrg/hrg.html にアイスランド=英の対訳がありますが、このビェルンッソンさんの解釈による英訳から、第13節をざっと和訳します:

東方のエーリヴァーガルからより、
霜のごとき冷たい巨人の野のとげが参り、
それを以ってダーインは、毎夜
栄えあるミズガルズ[中つ国]すべからくの人間を殴りつける。

みたいな感じ−デス。

投稿時間:2003/04/24(Thu) 11:25
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
coldではないと?
 お久しぶりです。

 誤字ではなく、本当に「詰めたい」なんですか??
 詰めてどうするのか…。ええー、よく分からない。

> 東方のエーリヴァーガルからより、
> 霜のごとき冷たい巨人の野のとげが参り、
> それを以ってダーインは、毎夜
> 栄えあるミズガルズ[中つ国]すべからくの人間を殴りつける。

 ということは、その文章自体はあるけれど、やっぱり「エッダ」ではないんですね(笑
 ありがとうございました。

 石ノ森先生は一体、なんの本を参考にしてマンガを描いたのだろう。
 昭和の半ばってことは、今ある北欧神話の本は、まだ存在しない時代のはず・・・?

投稿時間:2003/04/25(Fri) 11:19
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
ワタリガラスの呪文歌について
>  誤字ではなく、本当に「詰めたい」なんですか??
>  詰めてどうするのか…。ええー、よく分からない。
×「詰めたい」→「冷たい」 入力ミスです。こんがらがらせてすみません。

>  ということは、その文章自体はあるけれど、やっぱり「エッダ」ではないんですね(笑
>  ありがとうございました。
 この『フォルスピャルの歌』(こと『オージンのワタリガラスの呪(まじな)い歌』−いずれも邦題は仮訳)は、詩エッダの外典といってもいいでしょう。
 ノルウェーの言語学者ブッゲ(Sophus Bugge)編の『セームンドのエッダ』(1867年)に編まれています。日本語サイトでは触れているものがなさげですが。

X X X X X

それから別件でたまたま通りかかったファイヤーエンブレムとかいうゲームについての神話原典考証のページ(静月宮さんの「大樹の下の小屋」)www001.upp.so-net.ne.jp/vertis/fes_rpt.htm で目にしたのですが、ここで

> 「旅人が一人あなたの家の前で待っている。まだ誰も知らないこ>とを聞かせてもらいたい。起きておくれヴァラ 起きておくれ…」
のヴァラ(Wala)というのは、北欧のヴェルヴァ(vo:lva)−要するに『巫女の予言』で予言を語る「巫女」だとの解説がありました。

 『巫女の予言』では、オージン=旅人が、墓下の巫女に託宣をしてほしいと尋ねたととるのがおそらく通説ですので、ヴァーグナーが創造ったような「起きておくれ」のような台詞は確かに言ってそうなものです。ただじっさい『巫女の予言』にはそういう前置きの序文や台詞は(残って)ないんですよね。

投稿時間:2003/04/25(Fri) 23:31
投稿者名:奈束
Eメール:mikial@m10.alpha-net.ne.jp
URL :
タイトル:
お手数をお掛けしております
きよさま ありがとうございます!!

『オージンのワタリガラスの呪文』は
フォルケ・ストレムの書籍(人文書院)にでているスカルドのソ―ルビョルン・ホルンクロヴィ作「ワタリガラスの歌」(別称「ハラルドの歌」)でしょうか。原題が微妙に違いますので怪しいところですが。(原題Hrafnsmal)
もちろんこちらの書籍には引用文は記載されておりません。(残念!)

この教えていただいた『オージンのワタリガラスの呪文』の部分は
限り無く引用文に近いと思います。ほぼここからの出典とみて良いかと。

他の009作品に使われている引用文を見ますと、氏が脚色しているところも見受けられますので、今作品もその可能性はあります。
ちなみに北欧神話の資料を借りた出版社(出版社が貸したではなく、氏が借りた、だそうです)は小学館です。小学館に一体何の資料があったのでしょう!? 

>ヴァラ(Wala)
確かにヴァラはエルダを示す別称として使われること限定ではないので、他に文献がある可能性もありますが・・・肝心の「他」が無いんですよね〜。ワーグナー氏が使われた資料まで気になってきてしまいました。

重ね重ね、ありがとうございます。

投稿時間:2003/04/29(Tue) 18:40
投稿者名:摩伊都
Eメール:
URL :
タイトル:
Re: お手数をお掛けしております
初めまして。奈束さま。

いっそ、出版社を通じて、石森先生の奥様に手紙を書かれては如何ですか?
それだけ真剣なら・・・奥様とか、石森先生の担当だった方とかが、記憶しておいでの事を教えてくださるかも。

投稿時間:2003/04/25(Fri) 23:37
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
エルダはelderのようです
>  この『フォルスピャルの歌』(こと『オージンのワタリガラスの呪(まじな)い歌』−いずれも邦題は仮訳)は、詩エッダの外典といってもいいでしょう。
>  ノルウェーの言語学者ブッゲ(Sophus Bugge)編の『セームンドのエッダ』(1867年)に編まれています。日本語サイトでは触れているものがなさげですが。

 んー…セーンムンドの資料…あんまり手の届くところにない資料だからじゃないスか^^; と、いうか暗に「そういうコーナー作れ。」と言われてるみたいで「ううっ」てカンジです。


> > 「旅人が一人あなたの家の前で待っている。まだ誰も知らないこ>とを聞かせてもらいたい。起きておくれヴァラ 起きておくれ…」
> のヴァラ(Wala)というのは、北欧のヴェルヴァ(vo:lva)−要するに『巫女の予言』で予言を語る「巫女」だとの解説がありました。

 たぶん、きよさんが言われているのは「バルドルの夢」でオーディンがヘルへ下った時のシーンだと思うのですが…。

 「ニーベルングの指輪」に登場する知恵の女神エルダ、別名ヴァーラについては、名前の説明がすでに作品中で成されているようです。

 「女性の中で年長のもの」だから「エルダ」。
 そして、オーディンが眠りから目覚めさせ知りたいことを語らせる巫女だから「ヴァーラ」。
 
 マンガの中で引用された文句がエッダの「バルドルの夢」からだったのか、「ニーベルグの指輪」からだったのかは分かりませんが、少なくともエッダのほうでは巫女をそのまんまヴァーラとは呼んでないですねぇ…。

投稿時間:2003/04/27(Sun) 19:14
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
違いましたErdaです
 エルダはErdaと書くんですが、これは「エッダ」ではヨルズのことだそうです。大地母神のヨルズの綴り変えですな…。

 すんません、今まで知りませんでした。(キッパリと)

投稿時間:2003/04/28(Mon) 01:21
投稿者名:Warhorn
Eメール:
URL :
タイトル:
単純に質問
> >  ノルウェーの言語学者ブッゲ(Sophus Bugge)編の『セームンドのエッダ』(1867年)に編まれています。日本語サイトでは触れているものがなさげですが。
>
>  んー…セーンムンドの資料…あんまり手の届くところにない資料だからじゃないスか^^; と、いうか暗に「そういうコーナー作れ。」と言われてるみたいで「ううっ」てカンジです。

う・・・ん?あれ?確か、昔は「古エッダ」がセームンド作と勘違いされていたからセームンドのエッダと呼んでいたんじゃなかったっけ?

か、単純に別カテゴリでセームンドのエッダがあるんすか?

投稿時間:2003/04/28(Mon) 15:02
投稿者名:岡沢
Eメール:
URL :
タイトル:
さあねえ…
> う・・・ん?あれ?確か、昔は「古エッダ」がセームンド作と勘違いされていたからセームンドのエッダと呼んでいたんじゃなかったっけ?
>
> か、単純に別カテゴリでセームンドのエッダがあるんすか?

知らないです。たぶんそんなの無いと思う。けど、きよさんがどっかのネットデータから発掘したのならわからんです(笑
セーンムンド学者だから、何か著作はあるんじゃないでしょうか。

投げやりでスンマセン。ここできよさんに語られても、たぶん私にはわからんので。

投稿時間:2003/04/29(Tue) 13:06
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
Re: ワタリガラスの呪文歌について
奈束さん
>『オージンのワタリガラスの呪文』は
>フォルケ・ストレムの書籍(人文書院)にでているスカルドのソ―ル>ビョルン・ホルンクロヴィ作「ワタリガラスの歌」(別称「ハラルド>の歌」)でしょうか。

 私が仮称『オージンのワタリガラスのまじない歌』と言っている件の歌は、ビェルンッソンさんのサイトwww.hi.is/~eybjorn/ugm/hrg/hrg.html に原題が出ていますが、『Hrafnagaldr Oðins』 です。

 同サイトに、その「ハラルドの歌(別名ワタリガラスの言葉)」は、http://www.hi.is/~eybjorn/ugm/skindex/harkv.html で出ており、よって別物だとわかります。

>んー…セーンムンドの資料…あんまり手の届くところにない資料だか>らじゃないスか^^; と、いうか暗に「そういうコーナー作れ。」>と言われてるみたいで「ううっ」てカンジです。
 べつに、そんな含みをこめて言ったわけじゃないです。この『オージンのワタリガラスのまじない歌』は、ブッゲが編んだ『セームンドのエッダ(原題:Sæmundar Edda)』(1867年)の付録の部に挿入されました。ところが、この歌は「後世の贋作ではないか」との疑惑がまつわりついていたためブッゲ以降の編者は、含むなかった−らしいのです。(ゆえに、言及サイトが日本語でなくとも少ない。)

 ブッゲ版エッダの電子テキスト化は、トール・イィエルデさんがhttp://home.nvg.org/~gjerde/norn/Bugge/で、部分的に手がけておられます。
 また、Warhornさんのご指摘どおり、かつて「セームンドのエッダ」と「詩的エッダ」は同義語的に用いられたからこの名がまぎれこんだだけで、本当はあまり関係ありません。
 しかしながら、石ノ森画伯が、その詩行を引用していたということは、『オージンのワタリガラスのまじない歌』の邦訳がどこかに存在していたということになりますが...(ここで、グサッ−か)(笑)

投稿時間:2003/04/29(Tue) 22:28
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
つまり?
(復習)
 かつてセーンムンドのエッダと呼ばれた「古エッダ」は、実際は一人の作者によるものではなく、時代も著者も書かれた地域もバラバラな、「エッダ形式の」詩を集合させた”総集編”だというのが実体。


 …と、いうことで、きよさんの仰る「ワタリガラスの歌」とは、ブッゲは「エッダ詩」に含まれるとして古エッダに分類したが、後世の学者は「エッダ詩」ではない、として”総集編”に含めなかった1つの作品、ということですね?

 きよさんが引用するサイトでは「エッダだ」と主張しているけれど、多くの学者はそうは思っていないために、言及が少ないものだ、と。

 これでいいでしょうか。


>  しかしながら、石ノ森画伯が、その詩行を引用していたということは、『オージンのワタリガラスのまじない歌』の邦訳がどこかに存在していたということになりますが...(ここで、グサッ−か)(笑)

 石ノ森氏が現役でマンガを書いていたのは何十年も前であり、本棚にならぶ資料も今とは全く違っていたことでしょう。
 しかしながら、その邦訳にエッダという名前がついていたかどうか。

 北欧神話に含まれるものは、ヘイムスクリングラのようなものまで含めエッダと呼んでしまった時代があったかもしれません。

投稿時間:2003/05/03(Sat) 14:08
投稿者名:きよ
Eメール:kyamazak@ix.netcom.com
URL :http://home.ix.netcom.com/~kyamazak/index.html
タイトル:
山と巌は謎ですね
岡沢さん(No. 1326):
>  …と、いうことで、きよさんの仰る「ワタリガラスの歌」とは、ブッゲは「エッダ詩」に含まれるとして古エッダに分類したが、後世の学者は「エッダ詩」ではない、として”総集編”に含めなかった1つの作品、ということですね?
>
>  きよさんが引用するサイトでは「エッダだ」と主張しているけれど、多くの学者はそうは思っていないために、言及が少ないものだ、と。

 まあ、私の書き方が口を濁した言い方だったんで、何が言いたいんか判らんというところだったのでしょうが、単に『ワタリガラスのまじない歌』は、レア歌なんだ〜という主張ではないです。
 断定するまで勇気がなかったですが、含みは『ワタリガラスのまじない歌』から引用したんだな、ということは、石ノ森の資料の一部はブッゲだったに違いないというところです。
 で、その次の展開はと言いますと、まだネタの割れてない

>「山と巌がきっと輝く太陽の神に焼かれるで しょう」

も、あるいはブッゲじゃないのか?という可能性です。どなたかフォローしてくれるかと期待しましたが、ブッゲの巻末付録にはもうひとつエッダ外典ともいうべき『太陽の歌(So'larljo'dh)』という難解詩が含まれています。
 George S. Tate の説明によると、亡父が魂となって、死後の世界(他の地獄行きの魂や、昇天する魂を目のあたりにする)体験をし、息子の夢枕でそれを語る。そしてそれはキリスト教の世界観であり、「太陽の牡鹿」とはキリストをさすのだということです。
 この詩にアタリをつけたものの、例の文らしい文句は残念ながらないようです。

 で、くだんの文は、世界滅亡の予言っぽいので、『巫女の予言』を読み直しました。そうすると、第4節に

>南方の太陽が石の館を暖め、

とあり、同第52節に

>スルトが南方から来たる 悪の杖(レヴァテイン)をもちて
>その剣から輝くは 軍神らの太陽
>岩根/山は崩れ 婆どもが、墜つ

があります。ですから、これらを強引につなげると上のような文になりますけれどね。あまり納得のいく解答とはいえません。

 世界滅亡予言といえば、検索中に『ヨハネの黙示録』6:15に、「山と岩」にむかって、「かくまってくれ」と頼みこむ箇所がありました。ハルマゲンドンでは、もちろん色んなものが燃えたりすると思います。

 そしてゲルマン版の(古期高地ドイツ語)黙示録詩『ムスピリ』にも、
>so inprinnant die perga, poum ni kistentit
>[entbrennen] [die Berge] [Baum] [kein] [stehen]
>山々は焼け、木も何一つ立ち残らない。
という一行がありました。

 以上ですが、あまり満足したものは出ないですね。ひとつ引っかかるのは、「太陽の神」という表現ですが、北欧ではソールは女性ではないでしょうか。

投稿時間:2003/04/29(Tue) 22:43
投稿者名:奈束
Eメール:mikial@m10.alpha-net.ne.jp
URL :
タイトル:
Re^2: ワタリガラスの呪文歌について
きよさま
『オージンのワタリガラスの呪文』と『ワタリガラスの歌』は別物なのですね。ありがとうございます。
氏が資料にされたのが邦訳書籍ではなく他国語本とか何かの書類だったりしたら、お手上げですね〜


摩伊都さま
実は石ノ森方面にも謎提示済みです(汗っ 
直ではありませんが。
今のところかんばしい結果は得られておりません。

投稿時間:2003/04/30(Wed) 00:38
投稿者名:Warhorn
Eメール:
URL :
タイトル:
漫画家の話(ゴミレス)
>  しかしながら、石ノ森画伯が、その詩行を引用していたということは、『オージンのワタリガラスのまじない歌』の邦訳がどこかに存在していたということになりますが...(ここで、グサッ−か)(笑)

なるほど。まぁ、お金のある漫画家さんは「個人的に翻訳家に依頼した」ものを参考文献にするという話も聞いたこともありますし。(青池靖子がそうだったかと・・・)。まぁ、ありえる話かもしれませんが・・・。

案外、大学図書の論文にあるような気もするが・・・。(←ぷちめんどくさいので調べていない)

まぁ、本人に手紙かいても、恐らく覚えていないような気が・・・したりなんかして。

以上、ゴミレスでした。

蛇足・たまたま私が今、調べていたことにブッゲの名前が出てきたので、ほう、タイムリー(自分的に)と思って食いついただけで・・・意味はあまりなかったり・・・。

投稿時間:2003/04/30(Wed) 03:15
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
あと一つの可能性
>奈束さん

 そして、あと一つ出所の分からない「山と巌がきっと輝く太陽の神に焼かれるで しょう」ですが、北欧には太陽の神はいないので、おそらく北欧神話関係の文献ではないだろう…と、いうのが今のところの結論です。

 北欧は緯度が低いため、夏が短く、太陽の光も弱い地域です。
 光の威力に比例して太陽の地位も低いので、山を焼くほどの力があるとは思えない。むしろ、地中海方面の伝説のような印象を受けます。

 ここで話題になっているマンガそのものを読むと分るのですが、「エッダ篇」とはいえ、問題の話には北欧神話ではないモノも混じっているので^^;(炎のたてがみを持つ馬とか、シュランゲとかさ…)

 ↑シュランゲは「ヘビ」という意味だったかと思うのですが、何語でしょうか。
 誰かご存知の方は教えてくだサイ。

>Warhornさん
 ほー…自前で翻訳家を雇うと…。
 そこまでやる作家さんなら、いいかもですね(笑
 市販の本さえマトモに読んでなさげな作家がバカ売れすると、自分の懐の狭さと相まってツッコミの矛先も鋭くなろうというものですが(笑

 自分が何を参考にしたかなんて、確かに、イチイチ覚えてない可能性はあるかもしれませんね。とくに大量の作品を描く作家さんは。

投稿時間:2003/04/30(Wed) 22:38
投稿者名:奈束
Eメール:mikial@m10.alpha-net.ne.jp
URL :
タイトル:
重ね重ねありがとうございました。
岡沢さま
>太陽の神
そうですね! おっしゃられる通り北欧の太陽では日射しでは焼くことはできませんよね。
「巌」と「焼く」で『指環』のブリュンヒルデの岩屋を連想もしましたけれど、該当するような文章はなさそうです。

シュランゲはドイツ語で蛇だったような気がいたします。

これで4箇所それぞれの「該当箇所」あるいは「北欧以外らしい」ということが判明でしょうか。

やはり一人では探していてもなかなか見つからないものです。
みなさまのご協力大変感謝いたしております。ありがとうございました。

投稿時間:2003/05/01(Thu) 00:14
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
いえー、こちらこそ勉強に
 なりました。
 一人だと適当〜に流して終わるところ、ツッコミいれられて初めて、実はなんにも知っちゃいないんだということに気がつくリトルな自分♪

> シュランゲはドイツ語で蛇だったような気がいたします。

 そうなんですか。
 確かリヴァイアサンの別名だとか聞いた気がするのですが、リヴァイアサンとミズガルズオルムを一緒にされると悲しいですね。受け持ちの海が違いますもん(笑

 それにしても、マンガの元ネタ探しって、けっこう大変なんですねぇ。最近の作品は底浅いので探しやすいような気がしますが、昔の作品になればなるほど。マンガ家も勉強しなきゃですね。

投稿時間:2003/05/24(Sat) 23:23
投稿者名:奈束
Eメール:mikial@m10.alpha-net.ne.jp
URL :http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mikial/
タイトル:
その節はありがとうございました
岡沢さま みなさま

その節は大変お世話になりました。奈束です。
この度はさしでがましくもお願いがありまして参りました。

実はわたくし石ノ森個人ファンサイトを運営しております。
(もっと早くお伝えするべきなのでしょうが、気後れしてしまい
言い出せずにおりました。)


そこでみなさまにお教えていただいた「エッダ編」の引用文を紹介させていただきたいのですが、よろしいでしょうか。

御承諾いただければ幸いです。

URLは下記の通りです。

http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mikial/index.html
とにかくマニアックなサイトなので大変お恥ずかしいかぎりです。
もちろん現時点では引用文のページはございません。

何卒よろしくお願いいたします。

投稿時間:2003/05/25(Sun) 01:19
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
あ、やっぱり…
お久しぶりです。

> 実はわたくし石ノ森個人ファンサイトを運営しております。
> (もっと早くお伝えするべきなのでしょうが、気後れしてしまい
> 言い出せずにおりました。)

いやいや。多分そうだろうなとは思ってましたので(笑
私的にはどうぞどうぞー! って感じです。と、いうより自分がまず真っ先に自分のサイトに使ってしまってるんですが…ネタとして…

うう。すんません。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/2goukan/helden/omake3.htm

んでサイトにこそりとお邪魔…。
…。
…ジョーが可愛いっスv(←そんな感想か!)
個人的にはジェット兄さんも好きっス!
アルベルトも好きっス!
つまり2−4−9派だと。いやなんか違…

そういえば、009にはマヤ編もありましたよね。
アレの元ネタもお調べしましょうか?(笑

確か「イシュキック」ていうキャラがいたと思うんですが、あれはマヤの言葉で「女の血」という意味なんですよ。生々しい…

投稿時間:2003/05/25(Sun) 13:59
投稿者名:奈束
Eメール:mikial@m10.alpha-net.ne.jp
URL :
タイトル:
バレてました?
岡沢さま ありがとうございます〜m(_ _)m

エッダ編のページの続きに書かれていたんですね。
気付きませんでした。失礼しました!

弊サイトのページを作るのはもうちょっと先になりそうですが
その際は「教えていただいたサイト様」としてリンクさせて下さいませ。

イシュキックは「風の都編」ですね。舞台がインカなのに登場する人物名がマヤという訳のわからなさ。
こちらに関しては引用文献が明記されているので、すんなりと調べることが出来たのですが・・・。「マヤ展」も観にいってしまいました。

ではでは、ありがとうございました。感謝しております(土下座っ)

投稿時間:2003/05/26(Mon) 20:24
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
よろしくです〜
> 弊サイトのページを作るのはもうちょっと先になりそうですが
> その際は「教えていただいたサイト様」としてリンクさせて下さいませ。

了解です。あんましお役にたてずスンマセン。

> イシュキックは「風の都編」ですね。舞台がインカなのに登場する人物名がマヤという訳のわからなさ。

そうでしたっけ…。どこかの遺跡に行くんでしたよね、確か。
インカだったのか(笑
石ノ森先生は遺跡大好きだったから、描いてて楽しんでたかもしれませんね。モアイ像など、巨大なものを動かすのもお好きだったようで。

ああ、なんかまた読みたくなってきました。親に貸した本、早く回収せねば…<親かよ


ところで、おもての雑談掲示板で「ナイルなトトメス」という特撮のマンガについて話が出ていたので、検索していたら…

 「原作 石ノ森章太郎」って。

ちょっとびっくりした。^^; ご存知でした?
確か学研の「○年の科学」とかの本にも石ノ森原作のマンガがあったような。

投稿時間:2003/05/26(Mon) 23:37
投稿者名:奈束
Eメール:mikial@m10.alpha-net.ne.jp
URL :
タイトル:
ありがとうございます。
ご了承ありがとうございますm(_ _)m

「ナイルなトトメス」 もちろん存じております。(ああマニア魂)

「学研のの科学」にも何作か書かれていますね。版権が複雑とのことで
単行本化はされていないようです。

投稿時間:2003/05/27(Tue) 01:42
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
版権でしたか
> 「学研のの科学」にも何作か書かれていますね。版権が複雑とのことで
> 単行本化はされていないようです。

そうなんですか! ええー。読みたかったのに…。

なんかすごい記憶があいまいなんですが、主人公がモアイ像をよみがえらせてプカオに乗って空飛ぶっていうマンガがあったような気がするんですよ。

タイトルは「なんとかかんとか モアイくん」という。
主人公の姉さんが巫女で、謎の集団に攫われるんですよ確か。

その姉さんてのが…平成版009の悪名高き最終2話に出てくる巫女のお嬢さんにソックリだったなぁ、とか。

まさにウロ覚え。検索で探してみたけど見つからず^^;
タイトルとか…ご存知ですか??

投稿時間:2003/05/27(Tue) 03:56
投稿者名:あおい
Eメール:
URL :http://www.lcv.ne.jp/~morigin/isimori/list/glist.htm
タイトル:
これかも
横レス失礼します。
>
> なんかすごい記憶があいまいなんですが、主人公がモアイ像をよみがえらせてプカオに乗って空飛ぶっていうマンガがあったような気がするんですよ。
>
> タイトルは「なんとかかんとか モアイくん」という。
> 主人公の姉さんが巫女で、謎の集団に攫われるんですよ確か。
>
> その姉さんてのが…平成版009の悪名高き最終2話に出てくる巫女のお嬢さんにソックリだったなぁ、とか。
>
> まさにウロ覚え。検索で探してみたけど見つからず^^;
> タイトルとか…ご存知ですか??

とりあえず、これかと思いますので、

「マホマホ モアイくん」 1年のかがく 1989年11月〜'92・3月号

リンクに、作品リスト載せときます^^;

投稿時間:2003/05/27(Tue) 19:11
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
マホマホって・・・・
> 「マホマホ モアイくん」 1年のかがく 1989年11月〜'92・3月号

10年も前の話だったのか…。
マホマホって何だろう(笑 それにしても、1ねんの科学だったとは。
うーーむ。自分の年齢があわない。

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