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投稿時間:2003/05/30(Fri) 20:23
投稿者名:Zeb
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タイトル:
Lord Baal
以下のノートは6年前のものなので、もはや出典なども忘却のかなた、当てになりませんが、参考まで。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/bekkan/mania/barl.htm

(エルサレムの博物館には、たくさんバアル関係の資料があって、
ノートも取ってきたのですが、どこかに行ってしまいました。>
今度さがすつもりです。)

[バアルとは、メソポタミアで言うベル、バビロンのマルドゥーク
やアッシリアのアッシュールと同視される王権の神の冠ことばか?

<<エジプトに登場する”バアル”は、主に下エジプトに定住した人々
の崇めた神で、バアル=サパン、または、バアル=ゼフォンという
名前だったそうだ。>>
Saphonとは、北シリアの山、現在のジェベル・アル・アクラ。

バアルには凄まじいくらい(おそらくエジプトのホルスとか、ギリシア
のゼウス、ペルシアのミトラなどに比肩?)異名があることに注目。
(「図説密儀宗教」という本は素晴らしくマニアな本でしたが、
一神教以前の末期的多神教にはまりたい人にはお勧めです。)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582707114/qid%3D1016756799/sr%3D1-5/ref%3Dsr%5F1%5F0%5F5/250-3053435-6948262


バアル・サフォン
バアル・ハンモン(祭壇の主、最高神。カルタゴの神)
バアル・シャミム(天の主)
バアル・レバノン(山の主)
バアル・ロシュ(前山の主)
バアル・メルカルト(都市の主?ギリシアのヘラクレスと同視される)
バアル・エシュムン(ギリシアのアスクレピオスと同視される。)
バアル・モロク(キリスト教では悪魔の名前)
バアル・ハダド(嵐の主>西部メソポタミアの神?)
バアル・ケモシュ(キリスト教では悪魔の名前)
バアル・ゼブル(エクロン(アッカロン?)市の神、王子)>バアル・
ゼブル(蝿の王)はユダヤの中傷?(キリスト教では悪魔の名前)
バアル・ヒンノム>ヒンノムとはエルサレムの谷(後にキリスト教で
いうゲヘナ、イスラム教でいうジャハンナム(地獄)におとしめられた)
その他///

http://members.bellatlantic.net/~vze33gpz/canaanite-faq.html




<<本国でのバアル信仰は次第に薄れ、ウガリットの都市文明も、エジ
プト王国より先に終焉を迎えた。
 バアルのいなくなったカナアン地方では、もしかしたらモトやヤム
が一時的に王位を取り戻したかもしれない…が、結局、亡命して別の
国で別の身分を得たバアルより、長く繁栄を享受することは出来なか
った、というわけである。>>

バアルがカルタゴで信仰されていたことはフローベルの小説(サラ
ンボー)で題材にされた。

ヘレニズム・ローマ時代のシンクレティズムで、バアルはしばしば
異邦の神々と習合して信仰された。(ギリシアのゼウス、ローマの
ユピテル、ペルシアのミトラなど)>エメサの黒石(アントナン・
アルトーの「ヘリオガバルス」)、バールべックの太陽神などを調査
のこと。]

かなりやばいところまで書いてしまいましたので、ここまでです。
Zeb

投稿時間:2003/05/30(Fri) 21:10
投稿者名:岡沢 秋
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タイトル:
や・・・やばいって何ですか
おひさしぶりです、Zebさん。

 カナアン神話、全然わかんないです。
 まず神様の名前がめっちゃ出てくるんですよ、なのにその神様についての説明が異様に少ない。何なんだ。資料が出ないネックは、楔文字の石版が壊れてジグソーパズル化してるってことですか?^^;


> (エルサレムの博物館には、たくさんバアル関係の資料があって、
> ノートも取ってきたのですが、

せ、聖地巡礼に行かれたのですか? いやむしろ十字軍?

> Saphonとは、北シリアの山、現在のジェベル・アル・アクラ。

おお、ナルホド。地名なんですね。
エジプトで「ホル・ベヘデティ」とか名前がついてるのと同じ原理なんですね。いいこと教えていただきましたー。ありがとうございます。

バアル・なんちゃらさん、多スギ…ですよね…

オススメの本は今度探してみます。

> バアルがカルタゴで信仰されていたことはフローベルの小説(サラ
> ンボー)で題材にされた。
>
> ヘレニズム・ローマ時代のシンクレティズムで、バアルはしばしば
> 異邦の神々と習合して信仰された。(ギリシアのゼウス、ローマの
> ユピテル、ペルシアのミトラなど)>エメサの黒石(アントナン・
> アルトーの「ヘリオガバルス」)、バールべックの太陽神などを調査
> のこと。

そのバアルって、どのバアルでしょう。
そもそも、エジプトに持ち込まれたバアルと、その他のバアルの違いが全然わからんのですよ…実は。

ウガリットのバアルはゼフォンのバアルであってますよね?
違ってたら絞首刑なんですが、私。

その意味でヤバいですか。
今からカルタゴ・ノヴァに行ってバアル探してきます

投稿時間:2003/05/30(Fri) 22:42
投稿者名:エビフライ
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タイトル:
横レス失礼します
バアル・ゼフォンの意味、
いつか立ち読みした神話本(書名忘れた)で見た気がするんですが・・
「北の主」だったかな??
うろ覚えなんで、今度確かめてみます。
バールゼフォンって、私の大好きな某ゲームに登場するワル組織のナンバー2の名なんで、妙に気になってたりします。
(F○6にも同名のモンスターが登場するし)

うちの大学、一応キリスト教系なので(私はそこで仏教の勉強してますが・・)、関連の深いウガリト神話の本は幾らか揃ってます。
何冊か読んだんですが、記憶があいまいなので、もしご入り用なら、今度読み直して、そっちのネタも持ってきます。

それとは別の話で、
エル=ヤハウェってのは、初めて聞いたので驚きました。
まあ、バアル=イエスって話もあるので、
(死んで生き返る神。イースターを春に祝う=豊穣神)
それなら、家族関係もバッチリですね。
(バアルはエルの息子って説もあった気がします)

ちなみに、私の「うろ覚えウガリト神話」では、
バアルは悪役ではなく(ヤムが悪役)、
ヤムとエルに血縁関係はなく(でも仲良し)、
コシャル・ハシスはこんなにヘコヘコせず、
アスタルテはバアルとアナトの母、
といった感じだったんですが・・
矢島さんがウソ書くこともないと思うので、おっしゃる通り、資料がなさ過ぎて、推定部分が多いのかもしれません。

> ウガリットのバアルはゼフォンのバアルであってますよね?
> 違ってたら絞首刑なんですが、私。

「バアル」は元々「主人」といった意味の一般名詞だったのが、のちに(神話の主人公の名として)固有名詞化したのだと記憶してます。
従ってバアル=○○がエジプトに入った、というよりも、エジプト入りした時点で、すでに単なる「バアル」だったのではないか
と想像します(想像してるだけ)。

そもそも「雲に乗るもの」の異名を持つバアル!
雨のないエジプトによく進出できたな・・無理しすぎだよ、おい
というのが一番の驚きです。
このページで、バアルのエジプト進出をはじめて知った、
おそらく管理人さんとは逆パターンの知識導入をしたエビでした。

投稿時間:2003/06/06(Fri) 18:02
投稿者名:Zeb
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タイトル:
バアルとキリストは兄弟か?
> バアル・ゼフォンの意味、
> いつか立ち読みした神話本(書名忘れた)で見た気がするんですが・・
> 「北の主」だったかな??

> > ウガリットのバアルはゼフォンのバアルであってますよね?
> > 違ってたら絞首刑なんですが、私。

サフォン山がギリシア神話で言うオリンポスみたいに、神様が住んでいる
山だと考えていたのだと、自分勝手に解釈しています・・・・

>
> それとは別の話で、
> エル=ヤハウェってのは、初めて聞いたので驚きました。
> まあ、バアル=イエスって話もあるので、
> (死んで生き返る神。イースターを春に祝う=豊穣神)
> それなら、家族関係もバッチリですね。
> (バアルはエルの息子って説もあった気がします)

バビロンの神話流にいきますと、
エル-ダゴン(エア?)-バアル(マルドゥーク)
という関係になりますが。(系統図まで断片が残っているのかは不明です)

岡沢氏が質問されていたエシュムンが、キリストと競合する治癒神と
解釈するのならば、貴方の説を補強することになるのかもしれません。
(エシュムンがバアルの化身だと考えられるのならば、ですが。)

そもそもキリストは、ガリラヤ地方で信仰され、それはユダヤ本流から
少し離れた、ヘレニズムとユダヤの文化の交わるところでの宗教だったのだ
というのが、前述のリンク先の本の説だったはずです。

デウス・オティオスス(隠れた神)については神話学者のエリアーデが
いろいろ書いていたような記憶があります。
(エジプト神話のラーとか、ウガリット神話のエルとか。昔の
神話で重要だったのが、役目を奪われて地位だけ残ったもの。>
たいてい耄碌したじいさんとして表現されているのが面白い?)
>
> 「バアル」は元々「主人」といった意味の一般名詞だったのが、のちに(神話の主人公の名として)固有名詞化したのだと記憶してます。
> 従ってバアル=○○がエジプトに入った、というよりも、エジプト入りした時点で、すでに単なる「バアル」だったのではないか
> と想像します(想像してるだけ)。
>
一神教、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教がローマで真っ先に襲った
のがこういったギリシア系の神々に吸収されたセム系のパンテオンだった
のでは?というのが私の憶測です。

投稿時間:2003/06/07(Sat) 19:33
投稿者名:岡沢 秋
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タイトル:
バアルはキリストではナイ…
…ような。
 だってバアルやら何やらの神が信仰されてた時代からキリストの時代まで数千年単位でタイムラグがあるわけで、中東地域のセム語族の神話はかなり早い段階で「旧約聖書」の神話に移行してるはずだし。

 ヤハウェは旧約聖書の神だけど、キリストさんが出てるのは新約聖書でしょう…。う…ウロなのでちょいアレなんですが。

> > エル=ヤハウェってのは、初めて聞いたので驚きました。

 てのは自分もあまり確証がないのですが、ヘブライ人の諸民族が持ってた神話が一つに統合したのが旧約聖書の神話だ、だからもとの民族が持ってた最高神がヤハウェになったはずだ…と、いう説明を読んで、あーなるほどと納得できたので書いてみました。

 もともとの名前が沢山あってややこしい、争いの元になりやすいから、具体的な名前を呼んではいけない神、ヤハウェが誕生したのだろうか、と。

 あと具体的なところはまだ本を読んでる最中なので、頭の中で整理がついてないンですが^^; …散々アニメネタに使われている旧約の世界も、改めて読んでみると楽しいっスね。値切られる神様とか特に。(笑)

投稿時間:2003/06/08(Sun) 03:14
投稿者名:エビフライ
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タイトル:
アリヤン・バアル(勝利者バアル)
> > まあ、バアル=イエスって話もあるので、
> > それなら、家族関係もバッチリですね。
これ、半分ジョークだったんですけどね・・

> バビロンの神話流にいきますと、
> エル-ダゴン(エア?)-バアル(マルドゥーク)
> という関係になりますが。(系統図まで断片が残っているのかは不明です)
バアルってマルドゥークほど強力な神には見えないので(下記)、
この対応はちょっと難しい気がしますが、
専門的なことはよう分かりませんので、なんとも言えません。

エル=ヤハウェについては、ちょっと調べました。
「エル」は元々「神」という意味の一般名詞で、
のちにウガリト神話中の至高神の固有名詞となった単語のようです。
(その点「バアル」と同じ)
旧約聖書中では、ヤハウェのことを「エル」と表記していることが確かに多いのですが、
それは一般名詞としての用法だと思われるので、
ウガリトのエルとヤハウェを単純に同一視するのは間違いっぽいです。

その他、本読んで分かったのは、

エルは所謂「父神」、神々の父とされています。
そこで、バアルも「エルの子」と呼ばれる場合がありますが、
これが「エルの実子」ということを表しているのか、
単に「エルの子孫」という意味を表しているだけなのかは分かりません。
ヤムは神話中、エルから「エルの愛し子」という称号を貰っており、
モートも「エルの愛し子」と呼ばれることがありますが、
これも同じことです。
ただ、バアルの場合「ダゴンの息子」という名ももっているので、
彼の父はやはりダゴンと見るのが妥当のようです。
(ただし、ダゴンがエルの実子かどうかは分からない)

ウガリト神話の主人公バアルとは、嵐の神ハッド(ハダド)のことのようです。
以前も書いたように「主人」の意の一般名詞だった「バアル」が、
神話が書かれる時点でハッドの別名として、
固有名詞のように用いられるようになっていたのだと考えられます。

エルの妻、神々の母は「貴婦人・海のアシラ」と呼ばれる女神。
アナトはバアルの姉妹。
(ただし、バアルが牛に姿を変えてアナトと交わったという話(古代的!)もある)
バアルの妻には「光の娘ピドリヤ」「雨の娘タラヤ」などがいます。
総合すると・・
彼らの家族関係はほとんど分かりません!

バアルは何かする時に、たいて他の神々の援助を受けています。
したがって、「勝利者バアル」「最強の戦士」と呼ばれはするものの、
それこそアナトの方がよっぽど強そうです。

以上、参考文献は、
・谷川政美訳『ウガリトの神話 バアルの物語』新風舎、1998
・S.H.フック(吉田泰訳)『オリエント神話と聖書』山本書店、1967
特に一冊目の『バアルの物語』は、
北欧神話で言う新潮社版『エッダ』に匹敵する基本文献だと思われます。
(粘土板の音写資料とその日本語訳が載っている!)
かなり欲しいんですが・・4000円という値段にちょっとビビッてます。
(おそらく、かなり大きい本屋でも置いていないと思われますし)

> デウス・オティオスス(隠れた神)については神話学者のエリアーデが
> いろいろ書いていたような記憶があります。
> (エジプト神話のラーとか、ウガリット神話のエルとか。昔の
> 神話で重要だったのが、役目を奪われて地位だけ残ったもの。>
> たいてい耄碌したじいさんとして表現されているのが面白い?)
これはどこかで読んだことがあります。
エリアーデ自身の本はきちんと読んだことがないので、
何処か別のところに引用していたものだと思いますが・・。
エリアーデ、いつかきちんと読んでみたいです。

>  あと具体的なところはまだ本を読んでる最中なので、頭の中で整理がついてないンですが^^; …散々アニメネタに使われている旧約の世界も、改めて読んでみると楽しいっスね。値切られる神様とか特に。(笑)
旧約聖書。以前、読んだことがありますが、途中(列王記のあたり)で挫折しました・・
ただ「コヘレトの言葉」はなかなか渋いのでオススメです(神話とは関係ないですが)。

バアル=ゼフォンの意味は結局分からずじまい・・
(載っていた本の書名を忘れてしまい、以前見た本屋にもそれらしき本がなかったので)
少し暇になったら、もう少し探してみるつもりです。

以上、長文失礼しました。

投稿時間:2003/06/08(Sun) 17:20
投稿者名:Zeb
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タイトル:
Re: アリヤン・バアル(勝利者バアル)
>
> それは一般名詞としての用法だと思われるので、
> ウガリトのエルとヤハウェを単純に同一視するのは間違いっぽいです。

単純に同一視しているつもりはありませんけど、
ご参考になれば:

http://www.hh.iij4u.or.jp/~doushin/KYOTO/SAITOU/saitou7.html

<<このようなカナンの宗教世界のヤハウェ信仰に対する影響は非常に
深いものであった。多くの具体例からヤハウェ信仰がいかに深くカナ
ン的表象に同化したかを繰り返しみることができる。今や人々はヤハ
ウェを王座に座し、神的存在に囲まれ、厳粛な会議を司る天の神とし
て、ウガリットの神々の父エル、「歳月の父」がその万神殿に座する
ように、描くに至った。そのようにしてイスラエルにおいて最も一般
的となったヤハウェ表象、すなわち天の王という表象が、シナイから
やってくるヤハウェというそれ以前の伝承に取って代わったのである
。このような古代カナン的表象の吸収はもちろん、明らかにすぐさま
開始されたそれらの表象の非神話化なしには、考えられない。神々は
天においてヤハウェに仕える者となった。どの程度までこのようなカ
ナン的なものへの同化作用があったかは、純粋にカナン的な神の称号
を引き継いだという事実が示している。>>

他にも興味深いことが書かれているので、よろしければリンク先を
見てください。

>
> バアル=ゼフォンの意味は結局分からずじまい・・
> (載っていた本の書名を忘れてしまい、以前見た本屋にもそれらし
>き本がなかったので)
> 少し暇になったら、もう少し探してみるつもりです。

ゼフォンはサフォンと同意義とどこかに書いてあったような気がします。

投稿時間:2003/06/09(Mon) 00:06
投稿者名:岡沢 秋
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タイトル:
参考文献ありがとうございます
 バアル=ゼフォンは早急に調べないとラーゼフォンファンの襲撃に備えられません(笑 ←ウソです
 本さがしてきます。そして貪り読みますよ、フフフ。

投稿時間:2003/06/08(Sun) 17:05
投稿者名:Zeb
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タイトル:
Re: バアルはキリストではナイ…
> …ような。
>  だってバアルやら何やらの神が信仰されてた時代からキリストの時代ま>で数千年単位でタイムラグがあるわけで、中東地域のセム語族の神話はか
>なり早い段階で「旧約聖書」の神話に移行してるはずだし。

ラス・シャムラのバアル神話は確かに紀元前15世紀のものですが、
(ちなみにダビデ・ソロモンの時代は前10世紀から8世紀ごろ)
バアル信仰はかたちを変えてローマ帝国時代まで存続します。
(たとえば狂気皇帝ヘリオガバルスはエメサのバアルの司祭でした。)

ユダヤ人の宗教がオリエントの世界の主流であったことはありませんし、
ユダヤのその後の歴史を見れば、常に多神教徒と折り合って生きてきた
ことは歴然としていると思います。(エルサレムの神殿にユピテルの神像
を置いたセレウコス朝シリアの王、ヘレニズム文化をとり入れて物質的に
繁栄したヘロデ王の時代など。)

もちろん、管理者殿が、国家宗教のみが宗教であって、イシスやホルス信仰
がエジプト王国の終焉とともに終わりを迎えたという考えならば話は別で
すけどね。

投稿時間:2003/06/08(Sun) 21:58
投稿者名:岡沢 秋
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チトわかりにくいのですが
 国家宗教がどうたら、とかいう話は私は一切口にしてないですよね。
 神話を宗教そのものだとは思っていないし、国家という単位で区切ろうとしたこともありません^^; 微妙に先走って解釈されているようですが、それはそれで追いておきます。
 
> ラス・シャムラのバアル神話は確かに紀元前15世紀のものですが、
> (ちなみにダビデ・ソロモンの時代は前10世紀から8世紀ごろ)
> バアル信仰はかたちを変えてローマ帝国時代まで存続します。
> (たとえば狂気皇帝ヘリオガバルスはエメサのバアルの司祭でした。)

>ユダヤ人の宗教がオリエントの世界の主流であったことはありませんし、
> ユダヤのその後の歴史を見れば、常に多神教徒と折り合って生きてきた
> ことは歴然としていると思います


ラス・シャムラとは、何でしょうか。
エメサって何ですか?

ローマのバアルは、過去のバアルと同じものでしょうか。
(エジプトのイシスが、ローマではハトホル・イシスであり、別の神話を持っていたように、同一とは呼べないものではなてのか、ということも含め)

本にはカナアン人、ペリシテ人、バビロニア人などたくさんの人種名が登場しますが、Zebさんの言われているのはユダヤ人で、いきなり人種が変わってるのですが、旧約聖書はユダヤの宗教なんだから他の神話を圧倒することはない、てな意味に読んでいいのでしょうか?


私はオリエント神話をこれから本格的にやる予定もないので、ここで激しく議論するだけの資料も御座いませんが、もう少し初心者むけに分かり易く書いていただけれとありがたいです。

無論、これで分かるし、満足できるという方が多いのでしたら、これでもいいと思いますが。(少なくとも、私には何のこっちゃ分かりませんでした…)

投稿時間:2003/06/09(Mon) 01:44
投稿者名:Zeb
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タイトル:
Re: チトわかりにくいのですが
> ラス・シャムラとは、何でしょうか。
ウガリットの現代名です。

> エメサって何ですか?
シドンの北東の都市です。ローマ帝国セウェルス朝の皇室は
ここの神官一族だったそうです。

> 本にはカナアン人、ペリシテ人、バビロニア人などたくさんの人種名が登場しますが、Zebさんの言われているのはユダヤ人で、いきなり人種が変わってるのですが、旧約聖書はユダヤの宗教なんだから他の神話を圧倒することはない、てな意味に読んでいいのでしょうか?

そうです。一神教にだけ他の宗教を排除する傾向が顕著に見られるのだと
思います。

投稿時間:2003/05/31(Sat) 16:44
投稿者名:Zeb
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タイトル:
バアルは一神教の悪魔です。
管理者殿;
<< カナアン神話、全然わかんないです。
 まず神様の名前がめっちゃ出てくるんですよ、なのにその神様について
の説明が異様に少ない。何なんだ。資料が出ないネックは、楔文字の石版
が壊れてジグソーパズル化してるってことですか?^^;>>

一神教の伝播の辺境ではなく途上に信仰の場があったからではないで
しょうか?


<<せ、聖地巡礼に行かれたのですか? いやむしろ十字軍?>>

それは秘密、いや、たんなる観光です。

> Saphonとは、北シリアの山、現在のジェベル・アル・アクラ。

<<おお、ナルホド。地名なんですね。
エジプトで「ホル・ベヘデティ」とか名前がついてるのと同じ原理
なんですね。いいこと教えていただきましたー。ありがとうございます。>>
なにぶん写しているだけなので、間違ってるかもしれません。


<<そのバアルって、どのバアルでしょう。
そもそも、エジプトに持ち込まれたバアルと、その他のバアルの
違いが全然わからんのですよ…実は。>>


エジプトのホルスみたいなもので、都市ごと、地方ごとの神々が
ひとつにまとめられたのだとしたら、そう不思議でもないような
気がします。資料が少ないのはいかんともしがたいでしょう。


<<ウガリットのバアルはゼフォンのバアルであってますよね?
違ってたら絞首刑なんですが、私。>>

誰も知らないというところじゃないかな?

出土された昔の神話がローマ時代の神話と同じということはないと
思います。

歴史の流れで考えると、地方神が大神のアスペクトとして認められる
には政治的な理由が考えられます。たとえばそれまで独立していた
都市国家が大帝国に吸収されるとか。密儀宗教は、それまで「素朴」
だった地方の神話に、世界市民的な一般社会の懐疑主義から離れて
オカルト的な怪しい雰囲気を添えていく過程を見せているような気
がします。

フェニキアの治癒神エシュムン
http://www.geocities.com/TheTropics/Paradise/4870/8271.htm

<<エシュムン神の素姓に関するこうした問いは、しかしながら、
その後に発見された神殿玉座のバス・レリーフから、ひとつの重
要な手がかりをあたえられることになる。レリーフには、エシュ
ムン神の狩猟の場面と、スフィンクスと並んだ女神、おそらくは
アシュタロテが浮彫りにされていたのである。エシュムン神は、
女神イシュタロテの配偶神だったのではないか。当然、ひとつの
推理が可能となる。エシュムン神は、ギリシア人がアドニスと名
づけた古代フェニキアの神の、ほんとうの名前だったのではない
か。(神殿王座ー写真中央)>>

http://www2u.biglobe.ne.jp/~gln/77/7710/771025.htm

<<紀元前2世紀頃の地中海世界において,フェニキアの緋衣は
高貴と権力の象徴でした。

この時代フェニキアにはエシュムンという神がおり,蛇を従え
て立っていました。神は,冥界から地上界への還帰という再生
ドラマの中で,脅威的な病気なおしをして遊行していた,と
考えられております。

 エピダウロスのアスクレピオスは紀元前5世紀頃から,アテ
ネや,ローマ,ペルガモンなどの都市を襲った疫病の鎮圧に
目覚ましい活躍をしました。これらのヘレニズム世界では,紀
元2世紀頃には当時形骸化しつつあったオリンポスの神々に取
って替わって,エピダウロスのアスクレピオスは新興守護神とし
て確実にその名を広めていきました。>>

テュロスのメルカルト神殿
http://www.st.rim.or.jp/~kiseo/tyre4.html

女神転生(ゲーム資料なので注意)
http://www.se-inst.com/lib/dds98ded48.htm

投稿時間:2003/06/02(Mon) 00:01
投稿者名:岡沢 秋
Eメール:
URL :
タイトル:
うーん。
>エビフライさん
あ、そうか。逆にもともとバアルがいた地域の神話になじんでる人からすれば、「エジプトまで行ってたのか!」っていう話になるんですね。
雨ふらす豊穣神が雨のふらないエジプトに行くのって、どう考えても無茶ですよね…^^; おでかけ用の雨雲マイカー使用不可です。

バアルがただのバアル…エジプト人にとってはただのバアルだったみたいですが、移住したヒクソス人のみなさんにとっては、どうだったのでしょうね。

新王国時代って、さりげにヒクソス人の子孫が作ってるんですが。


>Zebさん
> 一神教の伝播の辺境ではなく途上に信仰の場があったからではないでしょうか?

???
えーと、何が一神教なんでしょうか。
エシュムンって何ですか?

いきなり話題が飛んでるので、Zebさんがなにを説明しようとしているのか、わかんなかったり。

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