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ホワイトナイル


からっぽのビン「ホワイトナイル」とは、古代エジプトのビールを再現するという企画のもと、早稲田大学と京都大学の共同研究で現代によみがえった…ビール… らしい。

 単刀直入に感想を言おう。

  ただのビール。(笑)

うまいわけでもなく、マズいわけでもなく。味はふつうのビール。
ただ瓶がカッコいいだけのビール。はっきり言って、一発ネタとして飲む以上の価値は皆無に等しい。現在のところ、何かを期待することは無駄。

と、いいますか、「古代エジプトのビールを再現」って、完全に再現しようとしたら砂を混ぜないといけないので、食品衛生法とかなんとかに反するような。どっちみちナンチャッテ再現にしかならないのですが…。
成分。
あと、成分表にある「ホップ」って。ホップは入れねーだろ古代エジプトのビール。ホップの使用は8世紀から。かなり後の時代ですよ…。入れるとしたらナツメヤシとかじゃないの?


古代エジプトのビールは、パンから製造されていたのです。なので現代のビールにくらべドロドロで、発酵もさほど進んでいない、アルコール度低めの飲み物だったはずなんですよね。こんな普通のビールじゃない。
もちろん、そんなめちゃくちゃ美味しいものではないし、量産できるものでもない。最初から商売にならないのは分かりきってる話で、利益より話題性と趣味的な意味合いの商品として出してくると思ってただけに、正直、こんな当たり障りのないビール出されてもがっかり。ヘタに利益など追求せずに、赤字覚悟でも、もうちょいインパクトの強い商品に出来んかったのか?

これでは、キリンのサイトに載ってた「古代エジプトのビール製造法うんぬん」のウンチクが詐欺ですよ…^^;
(一時期、マスコミが「古代エジプトの製法に忠実に再現」とか書いていたせいもある。これが古代エジプトのビールだと誤解した一般人も多そうだ。)

正直、ただのビールに考古学はいらんだろ…。古代米みたいな位置づけにあるエンマー小麦を栽培するための農業技術と遺伝子学があれば、あとは現代のビール製造法に沿って製造するだけなんだから、ぶっちゃけ早稲田大は広告塔で、技術的なところは京都大と酒造店だけで済むんじゃないのか。

今現在は、一度ネタで飲んだらあとはもういーやって感じの、リピーターがつきそうにない飲み物。
一発ネタなら、せめて拙くてもいい、日本人の口にあわなくてもいいから本物の古代ビール飲ませてほしい。土の器で、エジプトの砂入りで。330mlいりのただのビール1本に450円は、さすがにどうかと思います(笑)

※ちなみに、エンマー小麦いりの本番ホワイトナイルの発売開始は2007年夏だそうです。期待して待ちましょう。

2007年9月、発売されたけどさらに微妙…。
ただのパッケージに凝っただけのふつーのビールに成り下がってましたorz エンマー小麦だけだと味が良くならなかったのか、ゆずやコリアンダーで味付けしたバージョンの銘柄まで出しちゃって、最早、古代エジプト全然関係ない飲み物です…。


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