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アジアニックの神々



ここで取り上げるのは、新王国時代の後半以降、エジプトに多数の外国人が移住してきた際、移住者たちとともにエジプトに入ってきた神々のうち、神殿や祠が残されているもの、つまりエジプトでも信仰された証拠のあるものを列挙する。
なお、これらはバアルやアスタルテのように完全に土着化してエジプト人に信仰されたわけではなく、「エジプトに移住してきた異国人」の間でのみ、信仰されたと考えられている。


・ヤフ
イスラエル人の神。ヤハウェのこと。ペルシア支配時代に入って来たようだ。
ナイルのはるか上流、エレファンティネ地方で信仰された形跡がある。

・ベニト、ベテル
アジアニックの神であること以外はデータが手元にないので、よく分からない。

・ナブ
アナトの同僚?

・ヤム
カナアン系神話のヤム。そのまんま。バアルやアナト、アスタルテらと違い、神として信仰されることはなかった。
エジプト人にとって海は忌むべきもの、恐ろしいものであって、神々の加護を得てどうにかなる場所ではなかったらしい。
エジプトにおけるヤムとは、バアルと同一視されたセトによって打ち倒される海の蛇であり、船乗りたちが恐れるものに過ぎなかったようだ。(…しかし助けてくれるのが、どのみち恐ろしいセト。救いようがないっつーかなんつーか)


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