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ヘリシェフ Heryshef(仏語:Hérichef)

古代名:ヘリシェフ/ギリシア名:ハルサフェス、アルサフェス/別称・別綴り:-
性別:男性


――――赤い湖上にいる処刑人

主な称号
星々の支柱、血の主人、湖上にいるもの

主な信仰
名前の意味は「自らの湖上にいるもの」。この名前の意味には諸説あり、祭られていた町フネスの中心にあった聖池を指す説、原初の水を意味する説、血の湖を意味する説などがある。水平に広がったうねるツノのついた羊の頭部を持つ男性の姿で表現される。実物はきんぴか
ヘリシェフの読み方は「ヘリ・シェフ」だが、古い時代には「ヘル・シェフィ」または「ヘリ・シェフト」だった可能性もある。それによって、「おごそかな顔を持つもの」という意味の名前になる。
また、シェフェトは「羊」、「腫れたもの」を意味するため、「オシリス神の顔が腫れて、そこから生まれた」という神話もある。古代エジプト人は、ゴロ合わせが好きだったようだ。

血を好む処刑人で、彼の神殿には、湖の真ん中に祭壇がもうけられ、そこで毎日一頭ずつ、羊がイケニエとして捧げられたといわれているが、詳細は不明。他の羊頭の神々と同じく、豊穣の神だったようだが、イケニエや血と豊穣にどういう関係があったのかは、分からない。

また、ナイルの増水を支配する神クヌムと対なす神とされたが、彼が司るのはどう考えてもナイルの流れではなく、体内から流れ出る血潮の洪水である。

その他、「星々の支柱」などの肩書きについても、よく分からないところが多い。

信仰の成立自体は王朝初期まで遡るが、この神に対する信仰はラメセス2世の時代に拡大されたようだ。

神話
・死者の書に記された、ヘリシェフ誕生秘話は以下のようなものとなっている。

オシリスが冥界の王になったとき、太陽神ラーは冠をつくってオシリスのもとにやった。しかしオシリスは冥界神であり、太陽神の作った冠から発する光はまぶしすぎた。そのため冠をかぶったオシリスの顔は腫れ上がり、額から血が流れ出したのだという…。その血から誕生したのがヘリシェフだといわれる。

ぶっちゃけラー様の嫌がらせだと思います(ツッコミ)

聖域
フネスと呼ばれた町が本来の祭地だったらしい。この町の別名がヘネン・ネスウト(ヘラクレオポリス・マグナ)。
ヘラクレオポリス・パルヴァ

DATA

・所有色―赤
・所有元素―水
・参加ユニット―
・同一化―
・神聖動物―雄羊
・装備品―アンク、ウアス杖、曲刀


【Index】