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パケト Pakhet、Pachet、Phastet,Pasht

古代名:パケト/ギリシア名:-/別称・別綴り:パシュト、ペケト(?)
性別:女性


――――引き裂く爪持つ猛き守護者

主な称号
谷の女主人 ワジの入り口にいるもの 引き裂くもの

主な信仰
中王国時代に王家の守護神としても高い地位を持ったベニ・ハッサン地方の猫女神。
と、いうのもパケト信仰が生まれた地域が上エジプトだったからで、上エジプトの王家が主権を握った時代に表舞台に登場する。その後、時代が進むとベニ・ハッサンの地位が落ち、パケト自体も忘れられていく。(もしくは、バステト女神の一部として扱われるようになる)

名前の意味は”引き裂くもの”を意味するとされ、猫が一般的になる中王国時代までは雌ライオンの姿でも表現されていた。
他の猫女神たちと同じく、猛々しい戦いの神としての性格を持つとともに、家を守る守護神のような役割が想定される。

ラテン語で猫を意味する単語「pisicca」はパケト女神を意味するpasht(パシュト)から来ていると考えられており、ローマへはエジプト経由で猫が入ったという説に繋がっている。また、英語のcatは、ヌビア語で猫を現すkadizやベルベル語のkadiskaから来ていると考えられており、「飼い猫」を意味する単語の語源を辿ることで、、エジプト周辺が最も古いと想定されている。(ベルベル語は、イエネコの元になったリビアヤマネコが棲息する地域で話される遊牧民の言葉)


神話
・コフィン・テキストによれば「夜に狩りをする女神」。このことから、ギリシア人はアルテミスと同一視した。

聖域
ベニ・ハッサン。
ハトシェプスト女王とトトメス3世によって造営された神殿、スペオス・アルテミドスが其処に在る。
神殿は、後世に作られた猫の埋葬所に囲まれている。

DATA

・所有色―
・所有元素―
・参加ユニット―
・同一化―バステト
・神聖動物―猫
・装備品―



【Index】