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ドロシー・イーディ


ドロシー・ルイーズ・イーディ(本名)
ブルブル・アブドゥルメギード(結婚後のアラブ名)
オム・セティ(通称)
(1904-1981)
Country: イギリス
Categoly: 古代エジプト愛好家


古代エジプト人の生まれ変わりを称し、人生の後半を生前の「家」であったとするアビュドスで暮らした女性。
イギリスに居た頃、ウォーリス・バッジにエジプト学の先鞭をつけてもらったという逸話もあるが、師事していたわけではなく、本格的な教育は受けていない。
エジプト人を夫に選び、息子にセティと名をつけ、「セティの母」を意味するオム・セティの名を名乗った。
ただ生まれかわりを自称するだけならばよくある話だが、彼女は若い頃からエジプト学を熱心に学び、美術学校に通い、エジプトに渡ってからは製図などで発掘の手伝いをした。エジプト考古局の初の女性職員でもある。
彼女はきわめて理性的にエジプト学をこなしながら、セティ1世の時代に生きた女神官の生まれ変わりであるという「記憶」を信念をもって貫き、死ぬまでアビュドスの神殿で自らを女神官として暮らした。その記憶が本物であったのか、豊富なエジプト学の知識によって構成された真剣な願望であったのかは、永遠の謎である。

参考>>ドロシー・イーディ/古代エジプトに生きたと信じた女性


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