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予備日

-1年の余りの日-

うるう日とも呼ばれる、1年の余りの日。古代エジプトの時代には毎年5日で固定だったため、閏年がくるたびに少しずつ暦がずれることになった。
現代のコプト暦では、閏年にここに1日を追加することによってずれを調節している。

月の名称 現代暦換算 表記方法 その他綴り
古代エジプト暦 7/14-7/18 ヘレト・レンペト
(古代エジプト語、"年に加えるもの"の意)
エパゴメノス
(ギリシャ語、"予備日・付加日"の意)
コプト暦 ピイフジ・エナボト 9/6-9/10
(*閏年の場合は9/11まで)
Nasie


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予備日 古代エジプト暦 コプト暦 古代のイベント名・開催場所
- 一日目 7/14 9/6 オシリス神の誕生日。
二日目 7/15 9/7 ホルス(大ホルス)
三日目 7/16 9/8 セト
四日目 7/17 9/9 イシス
五日目 7/18 9/10 ネフティス



【このあたりの日に行われる祭り】

地域:ナイル河岸全域 「氾濫祭」
氾濫の神ハピに供物を捧げるもの。川におそなえものを投げ込み、新年の水を神聖なものとして容器に溜めておく。
日本で言う「初水」と同じ感覚。アスワン・ハイ・ダムの建造後もエジプトの農民たちは祭りを行っていたという。(その際は、ハピの花嫁と呼ばれるワラ人形を投げ込んでいた)

ネイト神殿  「ネイト女神のための祭り」
ヘロドトスによると、ネイトの祭りは塩と油を混ぜたランプを朝までともし続けるものだったという。
同時にホルスのための「光の祭儀」が行われた。RPGみたいな名前だが、詳細不明。

トゥエリス女神の祭り  地域;ゲベル・シルシレ
収穫の時に10倍になって戻ってくることを願って、増水したナイル川に穀物の束を投げ込む。ナイル川の最後の増水時まで続いた。


【その他、日程が決まっていないor日程不明の祭礼】

戦勝祈願 戦いに行く前、アナト・アスタルテ両女神に戦勝を祈願する。
新王国時代以降に始まったもの。
アピスの外出 聖牛アピスの祭りで、豊穣を祈る農耕儀式。
アピスの祭り 上に同じく、アピスの祭り。メンフィスを信仰起原とするこの牛が、
ヘリオポリスの聖牛ムネヴィスを訪問するというもの。
アピスの埋葬 聖牛アピスが死んだとき、丁重に葬る儀式。
アピスの祭りの中では最大。
アテンの祭り 一年365日捧げ物が出来るよう、365個の祭壇があった。
毎日がお祭りDA★YO!
ミン神の祭り1 4色の色の違った子牛たちを麦打ち場に追いやる不思議な儀式。
4頭の子牛たちは「ホルスの4人の息子たち」と同一視されていた。
ミン神の祭り2 別名「ミンのための柱のぼり」。動物の皮で飾った柱をよじ登る、これまた不思議な儀式。
生殖の神なので、柱は男根に見立てられていたかもしれない。
ミン神の祭り3 新月のとき、行列で行われる。
ネフェルテム神の祭り 地域;エスナ
ウアジェト=ハトホルの祭り 増水期に行われる。
セド祭
(ヘブ・セド)
別名「王位更新祭」。王が在位30年を経たときに行われるもので、王権に関わる多くの神々が参加する。
王は、自分の体が衰えていないことを示すためランニングしなければならない。
かなり古い起原を持つ祭りで、時代ごとに開催される年月が微妙に異なっている。新年に行われたこともあったようだ。
ラーの祭り 毎月の6日・7日。
テフネトの祭り 地域;エドフ
新月のあと、六夜月の日に行われたという。




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