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集合名詞


【イギギ】
天の神の集合体。

【アヌンナキ/アヌンナク】
メソポタミア神話/天の神々のこと。しばしば「全ての神」と訳されるが、のちに纏め役であるアヌが冥界神としての役割を帯びるようになると、イギギに対応する地上の神の集合体、または冥界の神々を意味するようになる。

【マリクー/マルクー】
冥界の神々のこと。「マリクーと祖先への捧げもの」というと、冥界の神々と、そこに住む祖先の霊に対する供物を指している。ただし、マリクーの内訳については不明で、どのような神々がいたのかは分かっていない。
一説ではアンモン神の魔神モロク(ミルコム)はマリクーに由来するとされるが、確証はない。

【アプカル】
一般的に「精霊」と訳される神々と英雄的な人間、および幻獣などの集合体のこと。「アプカル」はアッカド語での名称である。
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【セベットゥ】
七柱の悪霊。悪霊とは言われるが最高神アヌの生み出した子供たちである。
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【ガルラ/ガッラ】/アッカド語では「ガル」となる
鬼神とも訳される冥界の悪霊たち。「イナンナの冥界下り」「ドゥムジとゲシュティンアンナ」の神話に登場するものが有名で、イナンナが蘇る条件として身代わりに冥界に送る者を寄越せとつきまとう。”哀れみをもたず””厚意を示さず、善悪を知らない”と表現されている。

【ギディム】
地下に住む悪霊のこと。不幸な状態にあり、彼らをなだめるために地上の生ける人間は祭祀やささげものをしなければならないと考えられていた。満たされない場合は地上に出てきて、人間にとりつき病をひきおこすとも考えられ、悪霊祓いの技も知られていた。

【ルマーシュー(アッカド語)
「エヌマ・エリシュ」においてマルドゥクがティアマトの死体から作りだす星座に充てられている言葉。「十二の月にそれぞれ三つの星を据えた」となっているが、三つとは天の領域を、天の赤道付近の「アヌの道」、その北と南を「エンリルの道」「エアの道」と設定した、それぞれの領域での星のことである。よって元々は36の星座ないし星が設定されていた。
バビロニアで黄道十二宮の発想が出現するのは紀元前5世紀以降。セレウコス朝では完全に十二星座へと以降し、「ルマーシュー」という言葉も十二星座を意味するものに変更される。


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