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その2:新港上陸    〜人生にマクロツールはないんだよ、探索は手動で連打しやがれ


さて初日。
朝7時、教会の鐘の音で目が覚める。ヴェネツィアは教会の多い町なので、むかしエジプトに行った時のコーランでたたき起こされるのより、ずっと、優しい夜明けです。つかコーランが悪いわけじゃなく、それをスピーカーで流すのがいかんのだ。

朝食を兼ねて、さっそくサン・マルコ広場に繰り出します。そう、新しい町に上陸したからには、アレ、やっておきませんと。そう、アレですよ…

発見成功!


冒険といえばクエスト。
クエストといえば発見。発見といえば…そう、ガッツボーズで「発見!」リアクション。

夜着いた時やっとけよって話ですが、あなた、サン・マルコ広場はカフェがあるんですよ?
ムーディーな生演奏聞きながらオカネモティーな観光客サマが優雅に語らっていらっしゃったりするんですよ?
そんなまん前で、出来ますか! 恥ずかしいっっ

ティキンな冒険者は朝っぱらの人通りの少ないときに、素早く、かつ、つつましやかにネタを行うべしッ。

だれもいねー(笑) 早朝すぎた。


……。
………。
うん。あの、すごい微妙なのは自分でも思った。でもさホラ! いちおう頑張ったんだよ許してくれよ。
ひとり旅行だし自分で自分の写真撮れないけどチャントヤッタヨ!111


気を取り直して、リアルト橋方面へ。だれもいない運河♪
これも朝なので、だーれもいない。ほんと人いない。
朝7時のヴェネツィア町のはがらっがら。通勤してるっぽい人が少し。あと、市場で働いてる人。店はほとんど開いてない。

よくガイドブックに「ヴェネツィアは物価が高い、ホテルの朝食はなしにして町で適当に食べたほうが…」なんて書いてあるが、開いてる店ほとんどねぇぞ。

その後、かなりお世話になる運命の、リアルト橋たもとのセルフサービスのカフェの他、分かりやすい場所でまともに開いてる店っつーのは数えるほどだった。
もう迷いやすい人は大人しくホテルで朝食とっといたほうがいいと思うよ。


♪リァールト橋 おちたー
そして、これが有名なリアルト橋。

変わった形の橋、というか、横から見ないと橋だとは思わない。近くに行くと分かるが、かなり急斜面の階段になっており、橋幅はかなり広い。橋の上には、きちんとした建物のみやげもの屋が並んでいて、その両脇を観光客が通り過ぎていくような感じになっている。

むかし木造だったときに、人が乗りすぎて落ちたんだそうで(笑)、それいらい、「100人乗ってもだいじょーぶ!」な、石の橋にしたらしい。



ちなみに昼間は100人どころか1000人くらい観光客が群がって船や土産物を見てる。

うじゃうじゃ

ホラネ。

手すりは、人が触れすぎてツルツル。万国共通の記念ラクガキや掘り込みがビッシリと埋め尽くしており、中には「1870年」とかいう、やたら年代モノな相合傘も。書いた人はとっくにこの世にいないでしょうが、一緒に旅行に来たと思われる、相合傘の相手とは、その後どうなったんでしょうかね?


おさかなついでに、市場へもGoGo。
朝の魚市場、まだあんまり人がいなくて朝水揚げしたばっかりの魚が山盛りてんこ盛り。
朝早くは人があまりいないですが、昼になると買い物に来たご近所の人に観光客まで加え人がビッシリ。かなり活気のある地域です。

さすがに海の上の町だけあって、魚介類は新鮮で安い。
日本人的に「刺身にしてくれ★ しょーゆとゴハンがあれば何皿でもいけるぜっ」な感じのピチピチ感が実にうまそう。


拡大図

にょろー…

なんともいえない、この豪快ディスプレイ。タコ嫌いの人には地獄のような触手プレイが待っています。
地元猟師は釣りスキル優遇なのでR15で鬼のような勢いで釣るのです。酒場マスターに4樽届けるのはかなり容易なクエストです。

路地裏 水路
ヴェネツィアは迷路のような町で最初はひどく戸惑うのですが、法則が分かってくると意外と簡単でした。
夜はじめて到着した時ぁ「おおお、なんじゃこりゃ」だった道も、朝の光の中でウロついてみると、なんのこたーない。水路で区切られた小さな島の集合体なのです。次の島に移るときは必ず水路をまたぐ橋を渡るので、今、自分がどの小島にいるかさえ分かってれば、あんまり迷わんのです。(昼間なら隠れているトンネルみたいな道も見えるし)

この町は、日程の決まっているツアーで行くとあまり楽しくないと思います。
目的地を探してぶらぶらすることが旅の楽しみの半分です。

サン・マルコ広場からローマ広場まで歩いて1時間半くらい、島自体はさほど広くもないので迷ってもたかが知れてます。どんなに迷っても島の外に出ることは無いですし、治安はいいです。
一生に一度しか行けないヴェネツィアなら、個人旅行オススメ。
ただし方向音痴は一生目的地に着けない可能性あり(はぁと)

観光地なのでヘンな英語でも身体言語でも通じやすく、楽でした。

ていうか、そもそも英語が必須と言うわけでもない。レストランのメニューにも「イタリア語」「英語」「ドイツ語」「フランス語」「日本語」とか項目があります。

  フランス人だって、スキル枠空けてなきゃイタリア語わかんねーんだよ!

ちなみに私は旅に出かける時は、標準日本語を切って身体言語を入れるので、旅中に喋る日本語は母国語の関西弁のみです。
帰国したら成田で標準語を習得し直してきます。

いいんだよ。言語なんてKIAIですよ。

住人。 ←KIAIで交流を試みるの図

   自分「ちゃーす」
   イタリア人「ちゃお〜!」

なんだ似てるじゃん。(おい)


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