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中王朝時代 第11王朝

メンチュヘテプ3世/メンチュホテプ3世

Mentuhotep V

在位年代;前1958−1947年
誕生名;メンチュヘテプ(メンチュ神は満足せり)
即位名;スアンクカラー S'ankhkare' (ラーの魂に力を与える)
治世;12年

王朝の首都;テーベ 埋葬地;王家の谷? 出身地;テーベ

家族構成;父/メンチュテヘテプ2世 母/テム

父・メンチュヘテプ2世の長い在位期間によって安定した国を、そのまま引き継いだ。ただし、即位したとき本人はすでに高齢だったため、あまり長くは在位していられなかった。妻子についても情報が無い。

北方の隣国への警戒を行いながら、南方との交易や領土内の整理が行われていた時代。
また、この王が神殿や祠堂など多くの宗教施設の建設を手がけていることから、大規模な造営が行えるだけの財政と政治的な安定が達成されていたことが推測される。

建設のために、紅海に近い、東方のワディ・ハンママート(石灰岩の採掘場)への遠征も行っている。この遠征には、神殿建造の石材を得られる場所を探すためという意味と、ナイルから離れた東の果てに住む、王権に従わない少数民族(あるいは、民族は同じで、別部族?)を従わせるという意味もあったようだ。


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