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初期王朝時代 第1王朝

カア

Qa'a


在位年代;前2756-2724年頃
ホルス名;カア(彼の腕は振り上げられる/腕を振り上げ、敵を討つ者)
別名;カア・ヘジェト
マネトー名;ビエネケス Biénechês
治世 33年

王朝の首都;メンフィス
埋葬地;アビドスQ 
出身地;ティス
家族構成;不明

両親など家族構成は不明だが、アネジブまたはセメルケトの息子とする説がある。
「殉死」という風習の確認できる最後の王。この時代を最後に王墓に大規模な殉葬が行われることはなくなった。ただしそれでも、カアの墓は26人の殉死者を伴う。
カア王が上エジプトのしるし白冠を被っていることから、アネジブ王の時代に勃発した南北王家の争いを最終的に制したのは南(上エジプト)側だったと考えられる。
第一王朝から第二王朝への移行は緩やかに行われたようで、第二王朝の王たちも、第一王朝の王たちと同じティス付近の出身、つまりは親戚だった可能性もある。

■治世年について
マネトーは第一王朝最後の王をビエネケス(ビエンテス/カービエンテス)と呼んでいるため、ビエネケス=カー王と考えられている。
ビエネケスの治世年は26年となっているが、現在、考古学的な証拠では33年目まで確認されているため、ここでは治世年を後ろに伸ばして33年とする。
治世30年目にセド祭(王位更新祭)を執り行ったことが確認されている。


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