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第百六章

ヌウのパピルスより


 下界のヘト=カ=プタハ(メンフィス)にて勝利を得たるオシリス=ヌウに幕内の食物を与えるの章。

 印璽監督員院の監督にして勝利を得たるヌウ曰く、
 『萬歳、大いなる神よ、汝は天の食物なり!
 萬歳、大いなる神よ、汝はプタハの神にパンを供給する天の住所の君なり!
 萬歳、大いなる家に住まう、強き者よ!
 願わくは汝等、我にパンを与へよ、願わくは汝等我に麦酒を与へよ。
 又願わくは我をして腰肉の力と、菓子の供物とによりて我を潔めしめよ。
 萬歳、汝、聖なるセケト−アアル舟よ、願わくは是によりて、其の通過せし如くならんことを。』


死者をプタハ神になぞらえて、プタハ神への供物を捧げよと言ってる章。
プタハ神は冥界の神様でもある。



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