エジプト神話研究所 書架
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登録されている本の一覧
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[注意が必要] 古代エジプト 埋もれた記憶
吉村作治
青春出版社
これはひどい、の一言。
個人ブログの呟き程度の正確性さしか持たない内容で、とても専門家の発言とは思えない。誰もチェックしなかったのか。
「ステーキ、灯台の起源はエジプト」といった珍説から、「古代エジプトの暦はズレない」という明らかにおかしい記述まで盛りだくさん。
何より我慢ならなかったのは、「私たち考古学者は、物証はないけれどなんとか犯人を探し出さなくてはならない刑事のようなもの」という発言。
証拠のないものに結論を出すのは考古学者じゃありません。何かものすごく迷走していることを感じさせる本。
(05/01 12:08)
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[初心者][歴史] エジプトミイラ 5000年の謎
吉村作治
講談社α文庫
とってもお手軽に古代エジプトの話が楽しめる超初心者むけの一冊。
電車の中でぼへーって読んだりするのにいいカンジ。ただ、同じ人の本で原稿を使いまわすのはいかがなものか。
…「内容が他の本とかぶってた」という意味ではお勧めできない。
(05/01 12:07)
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[注意が必要][初心者][神話][歴史] 古代エジプト なるほど辞典
吉村作治;監修
実業之日本社
吉村氏の生徒さんたちが書いた本らしく、ご本人ではないお陰でいきなりブッ飛んだりはしていません。
図入りで分かりやすいので初心者向き。
ただ、他のエジプト学者さんを載せずに吉村氏を持ち上げるっていうその態度が微妙。
巻末のほうに、エジプト考古学の偉人たちに混じって吉村氏ご本人を入れちゃってるのは、かなりひいた。世界的に有名なつもりなんだ?(笑)
そんな細かいところはキニシナイ、まだ初心者だしとりあえずどこからでも始めたい。っていう人ならどうぞ…。
(05/01 12:00)
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[注意が必要][神話] エジプト神話
ヴェロニカ・イオンズ
青土社
エジプトに居ない神様が雑じってます。
同じ単語にふるカタカナ表記の整合性が無かったり、根拠不明な自説が入っていたりするため、初心者には向かないと思います。何か翻訳がヘンです…
※2001年時点での確認 その後、一部が修正されているかも?
(05/01 11:58)
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[注意が必要][神話] エジプト神 イシスとオシリスの神話について
プルタルコス
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「エジプト神話の初心者にはおすすめしない」という意味での「おすすめしない」です。
内容は大変面白いのですが、エジプト神話ではなく「ローマにおけるエジプト神話」「ローマ人(ギリシャ人)が解釈したエジプト神話」なので注意が必要。
巻末の注意書きは必ず読むこと。俗語解説や、エジプト人自身の解釈とは異なる記述も多く出てきます。
(05/01 11:54)
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[初心者][注意が必要][写真] 創元社「知の再発見」双書シリーズ
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写真・イラストがメインの本のシリーズです。
エジプト関連だけでもたくさんの本が出版されていますが、本によって完成度にバラつきが大きく、文章には時々、怪しい部分があるようです。
画像資料としては使えますが、画像につけられた説明文が微妙に違う(例:アメン・セトが習合している神像のキャプチャが「セト神」になってる)場合もある。
あまり細かいところを気にしないで楽しむシリーズ。
(05/01 11:37)
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[初心者][歴史] 死の考古学 古代エジプトの神と墓
A.J.スペンサー
法政大学出版局
古代エジプトの埋葬について歴史を追って説明してくれている本。
ミイラづくりの儀式や技術の発展がよくわかる。
墓荒らしの魔手を逃れるための涙ぐましい努力、墓に仕かけられたさまざまな仕掛けの紹介などもあります。
(05/01 11:35)
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[やや難][歴史][民俗][イラスト] 古代エジプトの遊びとスポーツ
ウォルフガング・デッカー
法政大学出版局
個古代エジプトにおけるスポーツについて。
カバ狩り・舟遊び・王権更新のためのセド祭のランニングなど盛りだくさん。
王にとって必要とされた技能についても。
(05/01 11:34)
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[やや難][歴史] ピラミッド以前の古代エジプト文明―王権と文化の揺籃期
大城道則
創元社
個人的に大好物な時代ですが、エジプト史の中ではかなり地味な時代。日本で喩えるなら縄文。
不明点の多い黎明期にスポットを当てた本です。
何事にも始まりがあり、大きな成功の陰には長い積み重ねと下地が必要。まさにその下地部分について。
(05/01 11:31)
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[やや難][歴史] 世界の考古学4 エジプトの考古学
近藤二郎
同成社
しごくマジメな考古学の本。近藤先生のお得意分野を中心に。
お値段は手ごろですが専門的な内容が多いのである程度の予備知識がないと読むのは大変かもしれない。
帯のうたい文句が「ピラミッドとオシリスの世界」なんですが、エジプトといってその程度のイメージしかもってい人はこれ読むの難しいかも…?
考古学に興味がある人向け。
(05/01 03:32)
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[上級者][地理] 古代エジプト 都市文明の誕生
古谷野 晃
古今書院
古代の降水量から人口の変遷、宗教と政治の結びつきなどレアな情報盛り沢山。
統計学的な手法も用いつつ、具体的なデータを出して語られててる濃厚な本です。
一般向けな内容では無いですが、エジプトの古代都市を頭の中に描いてあれこれ妄想したいならとりあえず手にとってみるべし。
(05/01 03:31)
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[やや難][歴史][民俗][写真] 図説 古代エジプトの女性たち 蘇る沈黙の世界
ザヒ・ハワス
原書房
古代エジプトを生きた女性たちにスポットをあてた本。
内容的に「イシスの娘」とかぶっている部分も多いですが、歴史背景がより詳しいことや、カラー写真が多いことから両方そろえても問題なし。
また、あまり見かけないパンやビールの製造に関する記述、かつて必死に探したエジプトの機織りの資料などがここにあったので個人的には大助かり。
(05/01 03:29)
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[やや難][歴史][民俗] イシスの娘 -古代エジプトの女性たち
ティルディスレイ
新書館
古代世界の中でも異例の地位の高さをほこった古代エジプト社会の女性たちに焦点を当てた面白い本。
文章自体は引用されている物語や時代区分を知らないと理解できないかもしれませんが、読み流すぶんには難しさは無く、読みやすい文体。
出典、元論文を丁寧に訳注しており、人々の暮らしを知る資料としても役にたつ。
(05/01 03:27)
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[初心者][民俗][歴史][写真] ナイルに生きる人びと
片岸直美ほか
山川出版社
薄いわりに高額なのですが、貴重な写真、サラリとしていながら深い文章、美しいまとまり、どれをとっても素晴らしい出来です。
古代エジプトの人々の暮らしが文章と写真を通して感じられる一品。
中身はエジプトの文化史ダイジェストなんですが、図・写真の多さと、説明の具体的な細かさは必見。
(05/01 03:25)
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[やや難][歴史][民俗] エジプト王国三千年 興亡とその精神
吉成 薫
講談社選書メチエ
エジプト王国の歴史を探求した純学術書。
ほとんど資料の残っていない第一中間期の社会状況などについても解説しているので社会科学的な観点から読むのも面白い。
一般的な古代エジプトの本ではほとんど触れられない事項についてピンポイントで小項目たててくれてるのが嬉しい。
(05/01 03:24)
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[やや難][歴史][地理] 地図で読む世界の歴史・古代エジプト
ビル・マンリー
河出書房新社
地図を見てニヤニヤ出来る歴史ファンのあなたなら、きっと気に入るはず。
地図を交えて、各時代ごとの国境・支配領域の変動や戦争時の布陣具合まで示してくれる親切な本。
古代世界での戦争や王朝ごとの勢力図に興味がある人は大喜び。
ただ地名の古代名とギリシャ語名と現代名がごっちゃになっているところだけがいただけない…
(05/01 03:22)
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[初心者][歴史][辞典] 古代エジプトのファラオ
松本 弥
弥呂久出版
白黒ですが、王名ヒエログリフと絵・図が見やすい。
各王に対する評価が、他の本とは全然違ってる場合があるのも面白いです。読み比べオススメ。
(05/01 03:20)
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[初心者][歴史][辞典] 古代エジプト ファラオ歴代誌
ピーター・クレイトン
創元社
全ファラオ収録。王名ヒエログリフも載ってます。
年代の間違いや、王墓の番号間違いといったビミョ~なミスがありますが、
あんまし細かいこと気にせず単に流れを知りたいだけなら、お手ごろ。
プトレマイオス朝までをエジプト王国として扱っているのが特徴です。
(05/01 03:11)
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[初心者][歴史][民俗][イラスト] ニュートンムック・古代遺跡シリーズ 古代エジプト
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教育社
絵が多くて分かりやすいんですが、イラストがけっこう淡白で、
細かいところをはしょりすぎてるのが物足りないといえば物足りない。
せっかく古代の建造物の復元イラストを載せてるのに書き込みが中途半端なのでいまいちイメージをかきたてられない残念な本。
(05/01 03:10)
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[初心者][民俗] 古代エジプト生活誌 上/下
エヴジェン・ストロウハル
原書房
古代エジプトの庶民の生活について詳しく知ることの出来る、数少ない文献のひとつ。
中でもコレは読みやすくてけっこう楽しい。
内容の多さと濃さのわりに、わりとさらりと読み流せる感じの本です。
(05/01 03:08)
Script : Web Memory