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中王朝時代 第12王朝

センウセレト1世

Senwosret T

在位年代;前1920−1875年
誕生名;センウセレト(女神ウセレトの人)
即位名;ケペルカラー Kheperkare'(ラーの魂が実存に至る)
マネトー名;セソストリス Sesostris
治世;46年

王朝の首都;イチイタウイ 埋葬地;エル=リシュトのピラミッド 出身地;テーベ?

家族構成;
父/アメンエムハト1世 母/ネフェリタテネン 妻/ネフェル 息子/アメエンムハト2世(アメニ)
娘/イテクイト、ネフェルセベク、ネフェルプタハ、ネンセドジェデト、セベト

王権の混乱を避けるためか、晩年にはアメンエムハト2世を後継者として指名し、共同統治を行っている。

この時代、エジプト美術は古王国時代に匹敵する第二の完成形に到達する。
治世3年目に、かつて太陽神信仰中心地だったヘリオポリスにアトゥム・ラー神殿を再建し、儀式を主催。治世30年目には、赤色花崗岩の巨大オベリスク一対を建立した。


●オアシス遠征
歴代王の中ではじめて、砂漠地帯のオアシスまで統治を広げた。(それまでは、明確に支配地域には行っていなかった)
この時代の古代エジプト人が知っていたのは、「北のオアシス」バハリヤ・オアシスと、「南のオアシス」ダクラ・オアシス、カルガ・オアシスだけで、シーワ・オアシスについてはまだ、知られていない。

●資源の活用
南方での金の採掘、ワディ・ハンママートからの石材搬入など積極的に行い、経済基盤を支えた。また、シナイ半島の銅、トルコ石の採掘も行っている。

●建造物
カルナック神殿にキオスク(小神殿)を建造。また、治世30年に一対のオベリスクを建立しているが、現在ではその一本がヘリオポリス(現在のマタリーヤ)に建っている。どちらも、アメン・ラー神と王権の結びつきを強調している。
また、エル=リシュトには日干しレンガのピラミッドも建造している。

●ヘロドトスによる伝承
ヘロドトスの「歴史」の中でこの王は、なんとインドまで遠征した王として語られている。スキタイ人やトラキア人も屈服させ、全アジアの覇者となった、とされているが、どうしてそういう伝説になってのかはよく分からない。また、弟による謀反で息子二人を失ったことになっているが、これも元ネタがあったかどうかは不明。エチオピアまで征服した唯一のファラオ、とも呼ばれている。
ただしこの業績は、このあと何人かいる同じ「センウセルト」の名を持つファラオたちを合体させたものであるかもしれない。