アメン Amen(仏語:Amon)
古代名:イメン/ギリシア名:−/別称・別綴り:アモン、アメン・ケムアテフ、クネプ
性別:男性
――――秘されし太陽神
主な称号
隠されたもの、生命の息、祈りを聞くもの、その姿神秘なるもの
主な信仰
プルタルコスによると、その名は「隠されたもの」を意味するという。本当の名と姿は決して明らかにされず、本名の刻まれた本体は、冥界の奥深くに眠っているとされた。
太陽神なんだから見えるんじゃぁ? と、言いたいところだが、どうも大気や雲に関係しているらしく、大気中に存在する「見えない神」のようなイメージがあったのではないかと。
エジプト王国が繁栄を誇った新王国時代を通して崇められた神で、アメンに仕える神官たちは国土の三分の一を支配するほどの権力と財力を誇った。絶大な信仰ゆえに影響力も大きく、宗教を担当する神官たちと、王族との間に亀裂が入り、のちに神官たちが勝手に独立国家を作ってしまうことになったりした。
アメン神は、しばしばヒツジの姿でも現される。クヌム神など古くからの羊神と違い、ツノが渦を巻いた新しいタイプのヒツジ(Ovis
platyura aegyptiaca)で表されることから、ヒツジの姿をとるようになったのは、中王国時代より後であると思われる。
なお、アメン・ケムアテフとは「自らの時を完了したものであるアメン」、クネプとは「自らを生む永遠の神」のこと。創造神としての別名である。
他に通称として「アメン・アシャレヌウ」(多くの名を持つ者、アメン)、「形の神秘なる者」などを持つ。
神話
・もともとテーベ周辺の守護神だったモントゥ(メンチュ)の能力や役割を引き継いでいる。
・最初は地方神だったが、中王国時代、彼の守護地の豪族がエジプトの王にのし上がったことにより、一躍、主神の座に。
・のちに、ヘルモポリス系創世神話に名をつらね、原初の八柱神「オグドアド」に参列するようになる
・アレキサンダー大王が、アメン神殿でナゾかけの縄をバッサリ切った話は結構有名かも。ちなみにアレキサンダーがエジプトに来たとき、アメン神はアメン・ラー神という習合した姿で知られていた。
聖域
テーベ
DATA
・所有色―青、赤
・所有元素―大気
・参加ユニット―テーベ三柱神<アメン、ムト、コンス>、生殖三柱<アメン、ミン、カムテフ>
・同一化―ラー
・神聖動物―主に羊、創世神としては蛇、鵞鳥
・装備品―二重の羽根飾り
◎補足トリビア◎
化石といったら真っ先に思い浮かべられるだろう「アンモナイト」とは、アンモン(Ammon)の石(-ites)、つまり「アメン神の石」という意味である。アメン神は羊の姿をとる神様だが、その羊の角の渦巻き具合がアンモナイトにソックリなのだ。
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