エジプト神話研究所 書架
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登録されている本の一覧
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[やや難][歴史] シナイの石は語る
R・ギヴェオン
学生社
R・ギヴェオンはイスラエルのエジプト学者。シナイ半島および現在のイスラエルは、古代からエジプトと深い関わりを持って来た。
時にメソポタミアとの交易中継点として、時に資源の提供場所として。
そのイスラエル人の視点から見た、シナイ半島におけるエジプト学というとても貴重な本。
エジプト人がアジア遠征でどんなものを残したかが分かる。
(05/05 12:19)
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[初心者][歴史] ナイルの略奪 墓盗人とエジプト考古学
B・M・フェイガン
法政大学出版会
かつて遺物の発掘と宝探しが同じだった時代があった。
エジプト人自身が自国の歴史を顧みず、日銭を稼ぐために貴重な遺物を他国に売り払った歴史があった。
略奪の歴史と、保存の歴史は表裏一体。
現在、世界各地に散らばるエジプト遺物が、いかにして発見され、持ち出されていったかを知ることの出来る本。
(05/05 12:13)
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[初心者][歴史][地理] ファラオの階段 マルカタ遺跡の発掘
川村喜一
朝日新聞社
川村喜一先生は、いまやバラエティ番組やエジプト展で有名な吉村作治氏の師匠に当たる(しかし著書などで感謝を捧げられることは滅多にない)エジプト学者。
日本初のエジプト発掘隊がどのようにして送られたのか、早稲田のマルカタ王宮の発掘がどのように始まったのか、といったことが読める。
(05/05 12:05)
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[初心者] ジプシー 歴史・社会・文化
水谷驍
平凡社新書
エジプトはあんまり関係ないが、「ジプシーの起源はエジプトである」という誤解がまだ残っているかもしれないので、とりあえず。
そもそもジプシーはエジプト起源ではない(エジプト人だったことはない)。
どころか、言葉の定義自体があいまいで、「余所者」「移住者」もひっくるめて指したアバウトな言葉だ。
この本は、そのへんを分かりやすく説明してくれている。
(05/05 11:59)
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[やや難][歴史][民俗] 世界の歴史1 人類の起源と古代オリエント
大貫良夫/前川和也/渡辺和子/屋形禎亮
中公文庫
人類の歴史をなぞるシリーズの第一巻なので、猿人から人類が分かれ、アフリカを出るところから話が始まる。
古い文明からスタートということでメソポタミアとエジプトを「オリエント」としてまとめている。
著者が複数いるため、それぞれの章ごとに担当した著者の特徴が出ているのが面白い本。
人類の歴史として全体から見たオリエントなので、政治や思想、道具の発明などが主に取り上げられている。
(05/05 11:47)
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[初心者][娯楽] エジプト人
ミカ・ワルタリ
角川文庫
エジプトを題材にした小説の最高峰、フィンランド人、ミカ・ワルタリによる名作「エジプト人」を読まずしてエジプトスキーは名乗れない。
時はアクエンアテン王による宗教改革の時代。
医師という高級な職につきながら、どこか現世に満足せず、数奇な運命を辿るシヌヘの一生を描く切なく壮大な物語。
「ミイラ医師シヌヘ」というタイトルで、再編しなおしたものも出版されていますがやはり原著がオススメ。
(05/05 11:41)
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[初心者][歴史][地理] エジプト学夜話
酒井傳六
青土社
酒井氏は、まだ日本語のまともなエジプト本があまり無かった時代に、エジプト学の知名度を上げようと数多くの著書を出版し、
また良書を翻訳して一般読者に提供した功労者。
その酒井氏による、エジプトへの「愛」がギッシリ詰まっているのが本書。
興味を引いたところから好みで読み始められる章立てになっているが、実はそれぞれの章の内容が重い。
エジプト学のはじまり、ヒエログリフの解読、日本とエジプト学の関係、エジプトとイスラエルとの関係など、その章ひとつで本が書けそうなくらいの内容をまとめている。
これからエジプト学を目指す人には是非読んで貰いたい本の一冊。
(05/05 00:00)
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[初心者][娯楽] ウォーリス・バッジ伝 古代発掘の物語
酒井傳六
リプロポート
ウォーリス・バッジ、大英博物館の所蔵する膨大なエジプト・コレクションの基礎を作り上げたエジプト学者であり、
人並みはずれた情熱と行動力を持った、前世紀のエジプト学の「巨人」のひとり。
そのバッジの伝記であるが、翻訳ものではなく日本人によってまとめられている。
(05/04 23:55)
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[やや難][歴史][地理] 古代エジプト 文明社会の形成
高宮いづみ
京都大学学術出版社
古代エジプト王朝初期から、ピラミッド造成次代までを対象に、エジプトは、いかにしてエジプトとなったかの謎を探る。
文明の成り立ちを探ることは、その国の文化のアイデンティテイを探ることでもある。
初期王朝は、地味な時代であるが個人的には一番興味深く、面白い時代だと思う。
物事の始まり、起源に興味のある人にもお勧め。
(05/04 23:48)
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[初心者][歴史] ファラオのエジプト
吉成 薫
廣済堂出版
古代エジプト王国の歴史を一通り流してくれている本。
判りやすくまとまっていて初心者向けなのだが、意外に深いところもあり、そこそこ知識のある人でも楽しめる内容になっている。
ダイジェストとはいえ、あなどるなかれ。
(05/04 23:44)
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[初心者][写真][コプト][歴史] 砂の楽園 コプトの僧院
三宅理一
TOTO出版
砂漠の真ん中にポツンと立つ、うらびれたコプトの修道院、それだけで何も言えなくなる不思議な美しさを持つ写真の数々。
コラムはコプト教修道院の成り立ち(=古代エジプト宗教からの転換期)や、ローマ・カトリックとたもとを分かつことになった時代や出来事についての歴史も。
(05/04 23:02)
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[初心者][コプト] 砂漠の修道院
山形孝夫
新潮選書
エジプトのコプト教徒の暮らしぶりについて、現地体験をまじえて書かれた本。
ただの手記というよりは、文学的な表現を用いてややセンチメンタルな色づけをされている感じ。しかしそれだけに感情豊かに読者に迫ってくるものがある。
エジプト人はなぜ、砂漠の中に修道院を建てたのか。砂漠の中に暮らす修道士たちは何のために修行を積んでいるのか。
エジプトにおけるキリスト教の特殊な姿が見えてくる。
(05/04 22:56)
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[初心者][コプト] コプト社会に暮らす
村山盛忠
岩波新書
コプト教は、エジプトにおけるキリスト教のこと。初期キリスト教から分離し、ローマ・カトリックとは別系統として独自の「教皇」も持つ。
この本は、日本からエジプトへ、キリスト教の宣教師として赴いた人のエジプトでの暮らしを書いたもの。
そのため、エジプト国内のキリスト教徒がどのように暮らしているかが手に取るように判る。(エジプト人の性格も分かる。)
他にはない、なかなか面白い本です。
(05/04 22:52)
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[初心者][歴史][民俗][神話][メソポタミア] 生活の世界史1 古代オリエントの生活
三笠宮崇仁 編
河出書房新社
半分エジプト、半分メソポタミア(シュメール、バビロン)で書かれている。
近いようで実は遠く、根本的に異なる考え方をする2つの地域の、相違と類似を探してみるといいかもしれない。
面白いことに、メソポタミアとエジプトでは、生活について語る時の論点も違っている。各章の小見出しが秀逸。
(05/04 22:51)
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[初心者][歴史] ナイルに沈む歴史 ―ヌビア人と古代遺跡―
鈴木八司
岩波新書
アスワン・ハイ・ダム建設に伴い、アブ・シンベル神殿ほか周辺地域が水没の危機に晒されていた1960年に開始された
ユネスコの「ヌビア遺跡救済国際キャンペーン」に参加した先生の手記。
まだ日本からエジプトに発掘隊が送られたこともなく、ヌビアについて知る日本人もとても少なかった時代、
その地域への考古学的アプローチの先鞭をつけられた人の本です。
遺跡は守ることが出来ても、ヌビア人の文化そのものは果たして守れたのだろうか? という問いかけは非常に重い。
文化遺産の保存に関わる人は是非読んで欲しい。
(05/04 22:49)
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[初心者][歴史] 古代エジプトを発掘する
高宮いづみ
岩波新書
タイトルの通り、発掘調査隊の仕事について。
普段発掘隊がどんなことをしているか、どうやって遺跡を発見するのか、といった考古学の裏舞台を等身大に描いてくれている本。
これから考古学の世界を目指す人に。ちなみにこの方は早稲田の発掘隊の方。
(05/04 22:48)
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[初心者][歴史] 大英博物館双書 古代エジプトを知る 船とナイル
ディルウィン・ジョーンズ
学芸書林
古代エジプト時代の船についての本。「船」にのみスポットを当てているが、これが意外と奥深い。
船は生活に欠かせないものであるとともに儀式用、宗教上必要なものでもあった。
壁画から再現される製法についてはハッキリせず異説もあるものの、全体としてよい資料になっていると思う。
(05/04 22:47)
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[初心者][民俗] 大英博物館双書 古代エジプトを知る 病と風土
ショイス・ファイラー
学芸書林
古代エジプトの慢性病・疫病と日常生活、というサブタイトルがついている。
その名の通り、古代エジプト時代の流行病や、ミイラなどから判る遺伝病、生活習慣病などが一通り揃っている。
古代人がどのような病に悩まされてきたのか、その解決策としてどういった方法を取ってきたのかを知ることが出来る。
(05/04 22:47)
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[やや難][歴史][地理] ピラミッド大全
ミロスラフ・ヴェルナー
法政大学出版会
数多くのピラミッドについて、作られた時代、建設方法、建設目的などを細かく分析している本。
ピラミッドが公共事業に使われた説への明確な反論、ピラミッドはそれぞれが異なった目的・建造方法を持っていた具体例などが提示されている。
データは豊富。ただし図や写真は少なめなので、他の図録などと組み合わせて読むことをお勧め。
あまり一般向けの本ではない。
(05/04 22:45)
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[初心者][娯楽][イラスト][地理] 図解 古代エジプト
スティーヴン・ビースティ/イラスト ステュワート・ロス/文
東京書籍
古代エジプト判「ウォーリーを探せ」。
イラストが綺麗で細かく、眺めているだけで旅が出来る! お子さんにも超おすすめ。
画面の端っこまで書き込まれた町と人の風景を楽しみつつ、主人公デディアと一緒に、ナイルを下る旅に出るのだ。
(05/01 16:21)
Script : Web Memory